<第60回>かつてのハワイの英雄

 前回、現代のハワイの英雄ザ・ロックについて書いたが、かつてのハワイの英雄と言えばデューク・カハナモク(本名デューク・パオア・モコエ・フリコホラ・カハナモク)。ワイキキビーチのど真ん中、ハイアット・リージェンシーのまん前にサーフィンを背にして両腕を広げて立っている銅像があるでしょう。あの人がデューク・カハナモク。生誕100年を記念して建てられたそうだ。  この人物は正真正銘のハワイの英雄。1890年にワイキキで生まれ、10代の頃からビーチボーイとして水泳、サーフィン、サーフボード作りをしていたそうで、長さ4.8メートル、51キロの巨大なサーフボードを使っていたとか!

 1912年のスウェーデン・ストックホルム五輪で100mフリースタイルで金メダル、200mフリーレースで銀メダル、1920年のベルギー・アントワープ五輪では100mフリースタイルと200mフリーリレーで金メダル、1924年のフランス・パリ五輪では100mフリースタイルで銀メダル…と、ハワイが生んだ世界的な水泳選手だった。これによってアメリカの中で地味だったハワイ州が注目されたのだから、英雄になって当然。

 その後、デュークはサーフィンの親善大使として世界各国を回って、特にオーストラリアにサーフィンを根づかせた功績は大きい。またハリウッド映画にも30本近く出演したというから、ハワイが生んだスーパースターだ。そして、よく聞くのは人柄。穏やかだけど勇気に溢れていて、まるで海のような深みがある人物だったという。

 さて、ワイキキビーチにある銅像だが、ポジション的にはデュークが海に背を向けているだけに「デュークが海に背を向けるわけがないだろう!」という反対意見もあったそうだ。それはともかく記念撮影のスポットになっているけど、高さが5メートルもあるから、銅像の目の前に立って写真を撮ろうとすると、自分たちは小さく写ることになる。それよりも銅像よりうんと前に立って、自分たちは上半身だけ入ればいいと割り切って撮れば、自分たちもデュークの像も大きく写ります。参考までに。

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<第59回>ハワイの英雄

 現代のハワイの英雄と言えば、カンヌ映画祭にも出品された『サウスランド・テールズ』で主演を張ったドゥエイン・ジョンソンなるハリウッド・スター。つまりはWWEのザ・ロックだ。

 ロックがいかにハワイで英雄視されているかを実感したのは02年6月のこと。WWEが8年ぶりにハワイに上陸したが、ロックのハワイ・デビュー戦ということもあってか、前売りチケットは発売2時間で完売。試合当日の6月15日、ニール・ブレイズデル・センターは9000人の大観衆で埋め尽くされた。私はWWEのエージェント、ジョニー・エースの計らいで天龍さん、馬場元子さんとゲスト扱いで会場に入ることができた。

 なぜロックがハワイの人たちに愛されるか。それは彼が幼少から高校時代(マッキンリー高校)までハワイで過ごしたこと。さらに祖父がサモアのハイチーフ(最高酋長)のピーター・メイビア、父がアフリカン・ブラックのロッキー・ジョンソンという血筋も大きいようだ。

 現地の報道は熱烈だった。新聞の書き出しは必ず『ザ・ロックことハワイ育ちのレスリング&フィルム・スター、ドゥエイン・ジョンソンは…』といった感じで『マッキンリー高校時代、貧乏だった彼はザ・バスを使って通学し…』などの苦労話が披露され、高校時代のクラスメイトがコメントを寄せるという具合。さらにサモア系市民団体から表彰されるなど、ハワイアンではないのだが、故郷凱旋というムードだった。

 試合当日にはKONISHIKIさんもプライベートで来場。私はKONISHIKIさんに「ウチの母親がロックのファンだから写真を撮ってよ」と言われて、KONISHIKIファミリーとロックの集合写真を撮った。リングサイドにはブルース・ウイルスの姿も。そしてもちろんロックのファミリーも集結。試合後、首にレイをかけて祖父&父の思い出を語るロックの目からは大粒の涙がこぼれた。

 あれから3年…ロックがハワイのリングに立つことはないが、今もハワイの英雄であることに変わりはない。フリーペーパー『This Week』のフロント・ページになったり、ビンテージ・アロハのレプリカで有名な『アバンディ』のポスターのモデルになったりしている。

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<第58回>カノエ・ミラーさん

 今でこそフラは神への祈祷として踊られる神聖なものとして認識されているが、ちょっと前まではココナッツ・ブラに腰ミノをつけて腰をフリフリするセクシーなダンスだと思われていた。私だってそのひとりだったわけだが、そのイメージが一変したのはハレクラニ・ホテルの『ハウス・ウィズアウト・ア・キー』のカノエ・ミラーさんのフラを見てから。

 彼女は1973年のミス・ハワイだというが、実に優雅なフラを踊っていたのだ。その手のひとつひとつの動きに意味があり、フラは文字を持たなかった古代ハワイアンの伝承手段であるということも知った。樹齢100年を越えるというキアヴェの大樹の下でフラを踊るカノエ・ミラーさんは実に神秘的。そこに波の音が聞こえ、サンセットで空が真っ赤に染まる光景は、これぞハワイという感じなのだ。

 オリジナル・カクテルのハレクラニ・サンセットを飲みながらフラを見る…これって凄く幸せ!1日の終わりにお薦めです。

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<第57回>ハワイのソウルフード

 ハワイのソウルフードと言えばタロイモ。ハワイ…というよりもポリネシア系の国はみんなそうらしく、トンガ出身のプロレスラーのミング(キング・ハク)に「トンガでは何を食べてるの?」と聞いたら「タロイモっす!」(この人は日本語ペラペラ)という答えが返ってきた。

 ハワイにおけるタロイモの伝統食はポイと呼ばれるもの。潰して水を加えて発酵させたもので、見た目は紫の糊みたいな感じ。脂肪が1パーセントしかない上にミネラルやビタミンA、Bなどを含んでいるので"理想的な食品"と言われているそうだ。意外にも(?)私はこのポイを食べたことがない…と思う。もしかしたら、何かのショーのビュッフェで食べているのかもしれないけど…残念ながら記憶にない。聞いた話では「味がない」「酸味があって食べにくい」とか。今度ハワイに行った時には意識して食べてみようと思う。

 さて、ポイは食べたことがないが、タロイモは好きだ。それも中華風にアレンジされたタロイモ。初めて食べたのはアラモアナ・ショッピング・センターの裏のケアモク通り沿いにある『パンダ・キュイジーヌ』というお店の飲茶(ディムサム)。お店の人に薦められて食べたのだが、表面はサクッとしていて、噛むと舌の上でとろけるよう。程よい甘みと見た目とは違うライト感覚が病みつきになってしまった。残念ながら料理の名前は忘れてしまったけど、チャイナタウン・カルチュラル・プラザの『ニュー・エンプレス・レストラン』、マッカリー・ショッピング・センターの『フク・ユーエン・シーフード・レストラン』でも「タロ!」と注文したら出てきた。『フク・ユーエン』の料理にはエビも入っていた。とにかく美味しいのでチャイニーズ・レストランに行ったら「タロ」を注文しよう。

 掲載している写真は上=『フク・ユーエン』のエビ入りのタロ料理。下=『ニュー・エンプレス』のタロ料理。中がどうなっているのか、1個は半分に切っちゃったので、汚く写ってますが…味はOK!

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<第56回>到着したら…まず!

 以前も書いたけど、ハワイへの旅行は到着当日が辛い。日本との時差19時間。約7〜8時間のフライト。だいたい到着するのは現地時間の午前9〜11時だから、日本時間にすると午前4時〜6時ぐらい。飛行機の中で寝られるのは3〜4時間ぐらいだろう。私のような仕事の人間は普段寝るのが午前3時過ぎだから、まさしく寝る時間に到着することになる。時差ボケの極みというわけだ。

 で、到着したのはいいけれど、ホテルにチェックインできるのは午後3時。アーリー・チェックインという方法もあるが、これには1泊分余計にお金がかかる。普通のパックツアーだと、到着→団体出口から2階に上がってレイでの歓迎→同じツアーの他のお客さんを待って、揃ったところでバスで説明会へ→説明会でいろいろなオプショナル・ツアーの売り込み→ようやく自由時間→ホテルへというパターン。

 説明会の最後は眠気でボーッとした人が多く、クタクタになって初日を潰すということになる。そこでお薦めなのが、DFSギャラリア・ワイキキの1階にあるアクア・マッサージだ。服を着たままカプセルに入ると、勢いよく水が発射されて、その水圧が体中を刺激してくれる。最短5分で10ドルぐらいから手軽なマッサージだ。これで飛行機で凝り固まった体をほぐし、眠気を素っ飛ばしてリフレッシュするというのはどうでしょう。

 大手のパックツアーだと、大抵はDFSギャラリアと同じビルに説明会場を持っているから、終わったら買い物は後回しにして1階にGOだ!

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<第55回>ハワイで飲むならコレ!

 ハワイは昼間も楽しいけど、夜だって楽しい。夜となれば…当然、お酒!モアナ・サーフライダーのビーチ・バー、ロイヤル・ハワイアンのマイタイ・バー、ハレクラニのハウス・ウィズアウト・ア・キーなどなどのビーチ・フロントのバーで毎晩飲めればいいけど、これはお金がかかる。2杯も飲めばチップ込みで20ドル近くかかっちゃうもんね。これでは一般旅行者にはちょっと辛い。となると、一番いいのはホテルのラナイで夜景を見ながら、あるいは波の音を聞きながら、リラックスして飲むこと。

 我が家ではハワイに行くと、この私設ラナイ・バーで飲むのはラム酒。ABCストアやフード・パントリーで買えるハナベイ・ラム、カハナベイ・ラムがお気に入りなのだ。日本ではラム酒を飲むことはめったにないのに、ハワイに行くとなぜかラム酒。やはり気候のせいなのかな? これをダイエット・コークで割って飲むのが至福の時間なのだ。

 ハワイとラム酒は関係が深い。元々、ラム酒はサトウキビの糖蜜が原料になっている。サトウキビ畑と言えば、ハワイだ。そしてマイタイやブルー・ハワイといったハワイアン・カクテルのベースになっているのもラム酒。何て偉大なんだ!!

 というわけで、ハワイでは夕飯を食べてホテルに戻った後、部屋でボーダーズで買ってきたハワイアンのCDをかけたり、ラジオのハワイアン専門局のKHUIをBGMにラナイでホノルル・シティ・ライツを見ながら(大抵、泊まるのはマウンテン・ビューの部屋だから)ダラダラとラム酒を飲んでいる。いい気分になると遊び疲れ、時差ボケも手伝ってか、コロッと寝られます。

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<第54回>9ドル99セントのロブスター

 やっぱりハワイに行くとロブスターが食べたくなる。でも高級レストランだと"時価"になっていたりして、なかなか手が出ないよね。ということで、行ってきたのがマッカリー・ショッピング・センターの2階にあるチャイニーズ・レストランの『フク・ユーエン・シーフード・レストラン』。

 この9ドル99セントのロブスターはガーリック&バターソース、ジンジャー&グリーン・オニオン、ブラックビーンソースの3種類の調理法があって、ウェイターのお薦めでジンジャー&グリーン・オニオンをチョイス。ハッキリ言って、身がむっちりというロブスターではないけれど、この値段&味なら納得。お客さんが多く、回転も速いから店員がキビキビしている日本人のセカセカしたリズムに合ってるかも。ロブスターの他にはレモン・チキンが美味かった。

 このマッカリー・ショッピング・センターには日本料理の『ビストロあうん』、韓国料理の『ソ・ドンゴン』、タイ料理の『プーケット・タイ』、シュラスコが美味しそうなブラジル料理の『トゥード・デ・ボン』、ベトナム料理の『ベト・カフェ』、ラーメン屋の『よってこや』など、多くのレストランが入っている。ワイキキからアラワイ運河を渡ってすぐの場所だから、昼間だったら歩いても行ける距離だし、ザ・バスだったら、クヒオ・アベニューから4番バスですぐ。ローカルな雰囲気が味わえていいと思いますよ。

 写真は上から噂の9ドル99セントのロブスター、レモン・チキン、店構えです。

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<第53回>絶品!シェフ・マブロ

 ハワイの食事で苦い経験をしたことがある人は少なくないでしょう。私もそのひとり。ガイドブックを頼りにレストランに行ってみたら、ガッカリってことはよくあるはず。そうした数々の失敗から、私の場合は高級なら超高級、B級なら徹底的にB級と決めている。中途半端なランクの店はガッカリ率が高いのだ。

 高級部門でいくと、昔のお気に入りはハレクラニ・ホテルの『ラ・メール』。そして今のベストワンは、その『ラ・メール』でエグゼクティブ・シェフを務めていたジョージ・マロサラシティス氏(通称シェフ・マブロ)が独立して作ったコンテンポラリー・フレンチの店『シェフ・マブロ』。

 以前から行きたいと思っていたのだが、行こうとした日に限って貸し切りになっていたりして、なかなかチャンスがなかった。ようやく初体験したのは昨年の10月。場所はキング・ストリートにあって、ワイキキビーチから車で5〜10分程度。比較的、行きやすい場所だ。

 ここの料理のいいところは、料理の一皿一皿に合ったワインを出してくれること。4皿と6皿のコースがあって、4皿のコースだと各4オンスのワイン、6皿のコースだと各2.5オンスのワインを出してくれる。もちろん、ワインなしでもOK。

 ちなみに私がオーダーしたのは4皿でワインを付けてもらうコース。@ビッグアイランド・マイタケ・マッシュルーム・サラダA本日直送の魚料理(何の魚だか忘れてしまった…)Bベインテッド・ヒルズ農場のサーロイン・ステーキCリリコイ・マラサダ(デザート)で、それぞれにワインが付いて102ドル。ハワイのコース料理って量が多くてギブアップしてしまうことが多いけど、ここの料理は日本人にちょうどいい分量。最後の日にちょっとドレスアップして行くにはもってこいですよ。4ヵ月に一度、シェフ・マブロが新しいメニューを考えるというから、季節ごと(といっても、ハワイの場合は乾季と雨季しかないか…)に行ってもいいかも。

ウェイターはキビキビしていて、料理の説明をわかりやすくしてくれるし、ソムリエもフレンドリー。妻チエコいわく、イケメン率高し!

 さすがに店内ではカメラを取り出しにくく、店の外観だけ撮ってきました。

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<第52回>連載から1年…

 早いものでハワイコールズも今回で52週目。つまりスタートから1年ということになる。この連載を始めたキッカケは、ただのハワイ好きの素人ながら、いろいろなハワイ関連の本を読んでいて「本当に知りたいことは、これじゃないんだよなあ」という思いがあったからだった。

 私的に言えば…たとえば、ホテル紹介でスイートルームの部屋を見せられても現実には泊まれるわけではない。それよりもスーペリアクラスの部屋でも××号室は夜景がキレイだとか、安ホテルの場合だったら、どの部屋がいいのかといった細かい情報が欲しいのだ。そして私の数少ない経験と乏しい知識の中から自分なりのものを発信していたつもりである。

 だが、最近のハワイ本のキメの細かさは凄い。私は1988年からソニー・マガジンズ発行の『アロハ・エキスプレス』を購読し、最近では竢o版社の『ハワイスタイル』も呼んでいるが、私のツボを突く記事が多くなった。

『アロハ・エキスプレス』の場合、創刊当初は20年近くも前だから、ホテルやレストラン、ショップを紹介してハワイ好きの人たちに夢を与えていたと思う。その後、ブランド・ショップなど"物欲"を掻き立てるものが中心になった時期もあって、ちょっとガッカリだったが…徐々に現地での生活に役立つ情報、アロハ・スピリットを伝える方向にシフトしてきている。『ハワイスタイル』は実に細かい情報を伝えてくれて、今すぐにでも現地で暮らしたくなってしまう。

 グルメもショッピングもレジャーもいいが、ハワイの究極の魅力は、やはり誰もが心癒されるアロハ・スピリット。そしてそこから興味はハワイアンの歴史や文化に向かっていくと思う。

 私自身、これからも気に入ったホテルやオプショナル・ツアー、レストランなどの情報を発信していくだろうが、そんな中でもアロハ・スピリットを伝えられるようになれたらいいと思っている。それが1年経っての目標だ。

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<第51回>PKグッズ

 プリンセス・カイウラニ関連のラストとして、今回は関連グッズを紹介。まず写真上はプリンセス・カイウラニの有名な肖像画(イラスト)をバックプリントにしたTシャツ。これは10年以上前(?)にワード・ウェアハウスにあるノベルTワールドというTシャツ・ショップで購入したもの。この店は、今でこそスポーツ関連、アニメ、映画などのTシャツが中心になっているが、かつてはノスタルジックなハワイを題材にしたTシャツが多く、ハワイに行くたびに覗いていた。プロレス・ファンなら知っているハロルド坂田(力道山のプロレス入りのキッカケを作ったハワイ出身の日系レスラー=ロンドン・オリンピックの重量挙げで銀メダルを獲得、映画007『ゴールド・フィンガー』でジェームス・ボンドの敵役オッドジョブとして出演し、映画スターとしても有名になった)Tシャツを見つけたこともある。

 そして下は昨年、シェラトン・プリンセス・カイウラニ・ホテル(PKホテル)が開業50周年を記念して限定で発売したアロハシャツ。デザインはカイウラニが愛したペットのピーコック(孔雀)、ピカケの花とマイレのレイ、幼少期に過ごした家などがデザインされている。ココナッツ・ボタンでボタン・ダウンのオシャレな仕上がり。有名アロハシャツ・メーカー、ヒロハッティの製作によるものだ。今でも売っているのかどうかはわからないけど、PKホテルのコンシェルジュに聞いてみてください。私は昨年10月、同ホテルに宿泊した時に購入しました。大きめなので、普通の人だったらSサイズでいいかも。

 その他、昨年10月16日のプリンセス・カイウラニの誕生日がちょうどブランチ・オン・ザ・ビーチにぶつかり、露天でTシャツが売られていたし、同日にはPKホテルで毎年、ケイキ・フラ(子供のフラ発表会)が行なわれる。プリンセス・カイウラニは没後107年経った今もハワイの人々に愛されるハワイ王朝最後の王女なのだ。

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