<第120回>ハワイ4島クルーズ!<実際の1週間編>

 これまで5回に亘ってプライド・オブ・ハワイを紹介してきたが、実際にどんな旅なのか…実際の1週間を綴ってみよう。

<5月7日=1日目>  手続きを終えて午後1時過ぎに乗船。まだ部屋の準備ができていないということで、デッキ12の『アロハ・ヌイ・カフェ』で昼食ブッフェ。その後、2時半の日本語説明会に出てから部屋へ。一息ついて4時半から救命胴衣の使い方などの避難訓練。そして船内を探検しているうちに夜。レストランの予約は面倒臭いので『アロハ・ヌイ・カフェ』のブッフェで夕食を摂り、7時45分からプール・デッキでの出港パーティーに。女性客にはレイが配られた。ビールを飲みながらハワイアン・ミュージックの演奏を楽しむ。8時45分からスターダスト・シアターでの歓迎乗船ショーをちょこっとだけ見て、この日は就寝。

<5月8日=2日目>  目覚めたらハワイ島ヒロ。朝8時には朝食を済ませて下船。ここではボルケーノ国立公園&レインボー・フォールズ、マウナ・ケア山観光などのショア・エクスカージョンが用意されているが、キラウエア火山の溶岩観光も、マウナ・ケア山頂も行ったことがあるのでパス。初めてのヒロの街をブラブラ歩きで楽しんだ。港からヒロのダウンタウンまでタクシーで5分ぐらい。帰りはライマン邸記念博物館からのシャトル・バスで戻る。この日は私たち夫婦の結婚記念日ということで、ちょっとお洒落してロビーで写真撮影。毎日、午後5時から9時ぐらいまでカメラマンが待機していて写真を撮ってくれる。それをプリントしたものがフォト・コーナーに掲示されて、気に入ったら買うというシステムだ。記念日のディナーはスペシャリティ・レストランの『ジャスミン・ガーデン』に予約を入れて鉄板焼のコース。食後は『タンカーズ・ビール&ウイスキー・バー』で一杯。午後9時45分から部屋のベランダでキラウエア火山から流れ出る溶岩を楽しんだ。

<5月9日=3日目>  この日は10年ぶりにマウイ島に上陸。マウイでは観光をしたことがなかったので、日本から『ハレアカラ・クレーター&マウイ・オーシャンセンター』の観光を予約しておいた。午前8時集合なので、急いで朝食。観光が終わって午後3時過ぎに船に戻って、すぐさまプールへ。『トップサイダーズ』でハンバーガーとビールを楽しみ、ついでにジャグジーも。いろいろな設備を楽しまなくちゃ損だもんね! 夕食はどのレストランで食べたのか忘れちゃったけど、その後はカラオケ・ナイトということで『メデゥーサ・ラウンジ』で一杯。歌える歌がなかった!

<5月10日=4日目>  この日もマウイ島停泊。1日中、船の中で楽しむことにしてウォーター・スライダーをやったり、読書したり、ステージでのショーを寝転がりながら見たり…とプール・デッキでだらだら。いろいろなことを詰め込むよりも、こういう1日が欲しい。午後6時、船はマウイ島カフルイからハワイ島コナに向けて出航した。この日のロビーでの写真撮影はフォーマル・ナイト写真撮影&キャプテンと写真撮影があり、自慢のアロハで決めてみた。夕食は5コース・ディナーの『アリザール』へ。その後、前夜の雪辱とばかりに『メドゥーサ・ラウンジ』に行って坂本九の『上を向いて歩こう』を熱唱! 日本人のお客さんは皆無だから「ミスター・カゲヒロ・オサーノ、フロム・トウキョー・ジャパーン!!」の紹介の時点から大盛り上がり。年配の乗客が多いだけに、最前列の金髪のおばあちゃんは「Oh!スキヤキ」と、ちゃんと歌を理解してくれた。

<5月11日=5日目>  私たちが大好きなハワイ島コナに朝8時に到着。ここでは沖に停泊して救命用のテンダーボートで上陸する。波がかかったりと、これはこれで楽しいアクティビティだ。ショア・エクスカーションは申し込まずに2年ぶりのコナの街を散策。そしてお気に入りのキング・カメハメハ・ビーチ・ホテル前のビーチで日光浴。ホテルを覗くとお土産屋が閉店セールをやっていて、CDやTシャツを買い込んだ。船は午後6時にカウアイ島ナウィリウィリに向けて出航。夕食を『パパズ・イタリアン・キッチン』で食べて、ついでにワインも飲んで就寝。

<5月12日=6日目>  ある意味で、このクルーズのハイライト。遂にカウアイ島に初上陸だ。船から見るカウアイ島は緑に包まれて原始的。さすがにハワイ最古の島のただならぬムードがある。この島はたっぷりと見たいので、日本から『ワイメア・キャニオン、ワイルア川、シダの洞窟』のショア・エクスカーションを予約しておいた。朝7時45分から約9時間の観光である。夕方5時近くに船に戻っても、私たち夫婦の活動は終わらない。船に戻るやいなや、無料ショッピング・シャトルを使ってKマートへ。まだ飲んだことがないカウアイ・コーヒーを買い込んだ。夕食はメキシコ料理の『パニオロ・タパス&サルサ』に行ってスタミナを補給!

<5月13日=7日目>  午後2時の出航まで時間があるので、シャトルを使ってカウアイ島で最も天気がいいというポイプ・ビーチへ。ハワイアン・モンクシール(アザラシ)を発見! 午後1時に船にUターンした後も水着のままプール・デッキでクルーズを満喫。夕方からは部屋のベランダからナパリ・コーストの絶景を楽しんだ。最後の夜なので操舵室やデッキで写真をパチリパチリ。5コース・ディナーの『グランド・パシフィック・レストラン』で最後の晩餐を楽しんだ後は、スターダスト・シアターでバラエティショー。最前列の席に座ったのはいいが、コメディがさっぱり理解できない。しかも客をイジるスタイルだから、イジられたらどうしようかとドキドキ。横のボリビア人がゲラゲラ笑っていたのには感心。だって母国語はスペイン語でしょ?

<5月14日=下船日>  アッという間に下船の日。気付いたらホノルル港に到着していた。スーツケースは前の晩に指定された色のタグをつけて廊下に出しておく。その色ごとに「荷物が用意できました」のアナウンスがあるので、アナウンスがあった順に下船するというシステムなのだ。乗船する時は、部屋に荷物が届くまでに時間がかかったので、下船にも時間がかかると思ったが、9時にはアナウンスがあり、船を下りると、もうそこにはスーツケースがあった。

ウーン、まるで浦島太郎のような1週間。いろいろ遊んでいたからだろうが、曜日や日にちの感覚がなくなってしまっていた。どうです? 船旅と言っても、全然退屈しそうもないでしょ? ただ、それも旅をする人の気持ち次第。好奇心旺盛で何でも楽しもうという気持ちがないと料金分は楽しめないかな。あと英語も少しは喋ったり、読めたりしないとキツイかも。日本人の乗務員は1人だけで、他の乗務員は日本語をまったく話せないと思ってまず間違いない。しかも普通のスピードで喋ってくる。ワイキキのお土産屋さんの対日本人用の英語とはまったく違うのだ。そして船内の表示は、言うまでもなくすべて英語で、日本語はありません。そんなわけで困っていた日本人のお客さんもいたが、私たちが知り合った70歳代にして初海外だというご夫妻は、言葉がわからなくても、あっちこっちに積極的に遊びに行って、スペイン人の若夫婦に面倒を見てもらったりと存分に楽しんでいた。大事なのは楽しむ気持ち! ということで、私たち夫婦も「またクルーズに行きたいね!」と言っているが、果たしていつ実現できるやら…。

 写真は上から@部屋のベランダから朝日を見る図Aハワイ島コナで下船する際のテンダーボートB操舵室での1枚です。


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<第119回>ハワイ4島クルーズ!<食事編>

 クルーズの大きなセールス・ポイントのひとつに「食事代もクルーズ料金に含まれます!」というもの。ちゃんと部屋があって、ベッドで寝ているうちに移動してくれて、おまけに食事もタダなんて、こんなに贅沢なことはない。私がクルーズに心を動かされたのも、この謳い文句が大きい。

 で、プライド・オブ・ハワイには実に10ものレストランが入っている。そのうち、タダのレストランがブッフェの『アロハ・ヌイ・カフェ』、プールサイド・ダイニングの『トップサイダー・グリル』、5コース・ダイニングの『グランド・パシフィック・レストラン』、これまた5コース・ダイニングの『アリザール』、メキシコ料理の『パニオロ・タパス&サルサ』、イタリア料理の『パパズ・イタリアン・キッチン』、夜食が食べられる『ブルー・ラグーン』の7つ。そうそう24時間ルームサービスもタダ。ただしチップを渡すのが礼儀というものだ。

 その他、3つのレストランはスペシャリティ・レストランとして要予約で少々、お金がかかる。アジア料理の『ジャスミン・ガーデン』では一律1人10ドルだが、寿司カウンターは1人15ドル、鉄板焼は1人20ドルになっている。でも海外で寿司を食べたいだけ食べて15ドルということはないし、鉄板焼を20ドルで食べられるならオトクだ。以下、フレンチの『ル・ビストロ』=15ドル、ステーキ専門の『ギャグニーズ・ステーキハウス』=20ドルになっていた。

 リーズナブル! と、思いきや…一番の問題は、アルコール類にはお金がかかること。しかも船上へのアルコール類持ち込み禁止なのだ。これは酒飲み夫婦には辛かった。プールサイドでビールを頼んでも、チップ込みで10ドルぐらいかかってしまうのである。

 朝は『アロハ・ヌイ・カフェ』でブッフェの朝食、昼は船にいれば『トップサイダー・グリル』でビールを飲みながらハンバーガーか、ホットドック。朝のブッフェは正直言って料理が固定されているから何日かいると飽きてくる。ハワイのクルーズなんだからポキとかロミロミ・サーモンとか、ハワイ料理も欲しいところだ。昼のハンバーガーとホットドックは美味かった。皿の上にバンズを乗せて列に並び、焼きたてのハンバーグ・パテやフランクフルトをその上に乗せてもらう。あとはセルフサービスでレタスやオニオン、トマト、ピクルスなど好きな具をトッピングして出来上がり。サイドメニューのフライドポテトやサラダ、フライドライスなども取り放題だ。

 夕食は結構大変。どうしても食事の時間帯がぶつかるから、午後6時あたりにはどこのレストランも満員。エレベーターの近くにレストランの混雑状況を確認できるモニターがあるから、それでチェックして待ち時間が少ないレストランに行くか、あらかじめ予約を入れるしかない。ちなみに私たちが利用したスペシャリティ・レストランは『ジャスミン・コート』の鉄板焼のみ。それでもワインを頼んでしまうと、結構な金額になってしまう。

 食後は10あるバーで一杯。たいていのバーでは喫煙シートがあるから、ゆっくりと食後の一服を楽しみながら、お酒が飲めるのだ。今のハワイでは新禁煙法のせいで不可能な贅沢!

 さて、レストランの味ですが…ハッキリ言って「まあ、こんなもんかな」って感じだった。セレブなお客さんが多いのだが、みんな美味しそうに食べている。「結構、味覚オンチ!?」などと思ってしまった。

 さて、6泊7日の食事代はアルコール類を結構、頼んだので最終的に夫婦2人で342ドル68セント。日本円で考えれば1日=6000円ぐらいだから、やっぱり安いのでしょう。でも、タダというわけにはいかない。「これが現実だ!」(真壁刀義口調=プロレスに興味がない人に説明すると、真壁というプロレスラーの口癖です)

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<第118回>ハワイ4島クルーズ!<設備編>

「船旅って飽きるんじゃないの?」と言われそうだが、なんのなんの飽きないだけの設備が揃っている。上の階からザッと紹介すると…デッキ13にはチャペル、ジョギング・トラック、バスケ&バレー&テニスができるコート、サンデッキ、デッキ12にはプールが2つにジャグジー4つ、ウォータースライダー、子供用プール、サンデッキ、中央にはステージがあって、ハワイアンの演奏などのアトラクションもある。さらにフィットネス・センター、サウナ室、図書室、スパ&ビューティーサロン、ブリッジなどを楽しむカードルーム。デッキ7には昔のハワイの写真などが飾られたカルチャーセンター、ブティック(リゾートウェアの老舗トリ・リチャーズのアロハが50%オフで買えたのが嬉しかった!)、インターネット・カフェ(日本語入力のパソコンは無い)、デッキ5〜7にかけてはスターダスト・シアターがある。どうです!?

 そして朝には各客室にその日のプログラムが配られるから、それでやりたいことをチェック。日本人の客には日本語のプログラムも配られるので心配ない。これが結構、ユニークで…"アルコール中毒から回復された方の集い"とか"同性愛者の集い""単身旅行者の集い""はしご酒〜パブめぐり"なんていうのもあった。

 スターダスト・シアターでは日替わりでイリュージョン、コメディ&マジック、ロックンロール・ナイト、ブロードウェイ…などをやっていて、もちろん料金は乗船料に含まれているからタダ。朝から夜まで飽きないシステムになっているのだ。

 実際、夜寝ている間に次の島に着き、朝食を摂ったら下船して島を楽しむことが多いから、船の設備を楽しみ尽くすのは1週間の旅では不可能。あと3日欲しかったというのが正直なところで…そうした乗客の心理を衝いてリピーターを増やしているのかも。

 写真は上から(1)デッキ12のプール・エリア(2)出航パーティでのハワイアンの演奏(3)スターダスト・シアターでのショー(4)階段の踊り場に飾られた絵(各デッキの踊り場に異なる絵が飾られていて、エレベーターを使わずに歩いて移動していても楽しめる)(5)最終日にフラ教室に通っていた乗客の卒業お披露目フラです。


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<第117回>ハワイ4島クルーズ!<客室編>

 船の旅というと、やっぱり気になるのが客室=船室(キャビン)。どうしても寝るだけの狭い船室というイメージがあるが、このプライド・オブ・ハワイの最上級の船室ガーデン・ビラはリビングルーム+3ベッドルーム、ハンモックなどもある専用のテラス、オープンエアのジャグジー付で総面積408uというから驚き!

 もちろん、そんな部屋に泊まれるわけもなく、私たちが精一杯頑張って予約したのはオーシャンビュー・ステートルームwithバルコニーの中の一番いい部屋(早期予約ということでBBという中クラスからBAにグレードアップされてラッキーだった)。10階の真ん中あたり…プールがあるのが12階だから場所は悪くない。肝心の部屋だが、広さはバルコニーを含めて20〜25uぐらいか。でも夫婦2人ならこれで十分だ。テーブルにソファーもあるし、鏡を効果的に使っているから、実際より広く感じる。

 設備も機能的。バスタブはないものの、可動式のシャワーなのが嬉しい。セーフティボックス、冷蔵庫、テレビ、コーヒーメーカーもあって、下手なワイキキのホテルより充実している。テレビではルームサービスの注文、ショアエクスカーション(オプショナルツアー)の申し込み、船上でいくら使ったかチェックできるから便利だ。

 そして、何と言ってもバルコニー! 昼間は遊ぶことを考えれば、内側のインサイドステートルーム、バルコニーがない窓付のオーシャンビュー・ステートルームでもいいが、どうせ船の旅をするなら、バルコニーで海風に吹かれながら大海原を見るのが醍醐味。早起きして朝日を浴び、夕方はサンセットを楽しみ、夜は街灯りがないので星空が楽しめる。大海原を見ていると、水平線が真っ直ぐではなく丸みを帯びているように感じられる。やっぱり地球は丸かった!

 そしてお楽しみはハワイ島ヒロからマウイ島カフルイに向かう間の夜、このバルコニーからキラウエア火山の流れる溶岩が見えることと、カウアイ島ナウィリウィリからオアフ島ホノルルに向かう夕方に夕陽を浴びたナパリコーストの絶景が見られること。キラウエア火山の溶岩を見る時には、船は左舷、右舷どちらの客室からも見えるように旋回してくれるが、ナパリコーストは左舷の部屋からしか見えない。私たちは左舷の部屋だったのでバッチリだった。このナパリコーストは陸路からはアプローチできない。ヘリコプターか、船しか近づけないのだ。

 こうした景色を手に入れられたことを考えると、ちょっと奮発してバルコニー付の部屋にしてよかった。こういうのこそプライスレスだよね!

 写真は上からキャビンの全体、テレビ、コーヒーメーカーなどの設備、バルコニーから見た夕陽、バルコニーから見たナパリコーストです。


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<第116回>ハワイ4島クルーズ!<乗船編>

 プライド・オブ・ハワイの出港は日曜日の午後8時。出港場所はアロハタワー近くのホノルル港。チェックイン開始は午後1時で、午前11時には荷物を預けることができる。ここでアクシデント発生。事前にもらっていたインフォメーションのメールではピア10からの出港となっていたのだが、実際はピア2。ピア10はアロハタワー・マーケットプレイスの入口にあるからいいが、ピア2はそこからザ・バスで停留所2つほどの距離がある。アロハタワー・マーケットプレイス入口でタクシーを降りてしまった私たち夫婦は大きいスーツケースを引きずりながら、汗だくになってピア2まで歩く破目になってしまったのだ。

 でも、お陰でプライド・オブ・ハワイの全景を実感することができた。何しろデカイから、近くだと船体すべてを見ることができないのである。

ピアのセキュリティは厳しい。あらかじめメールで届いていた予約確認書をプリントアウトして提示、その上で荷物をチェックされてゲートに通される。まず荷物を預けるセクションに行くが、ここで注意しなければいけないのは、アルコール類は船に持ち込めないということ。どういう規則かはわからないが、もし持ち込む場合にはお金を取られてしまうらしい。荷物を預けたら改めてチェックインのために並ぶ。さて、乗船客はシルバー世代多し。たまに新婚カップルと見受けられる若者も。私の前に並んでいたのはフィジー人の若いカップルだった。

 チェックインの際にもらう乗船カードは部屋のカードキー、買い物や飲み物のチャージカード、寄港地での下船・乗船の際のボーディング・パス(寄港地での乗船の際は写真付きの身分証明書と乗船カードの2つが必要になる)になる重要なものだ。

 乗船までかかる時間は約30分。乗船後、部屋の準備ができるまでデッキ12(12階)のアロハ・ヌイ・カフェというレストランでビュッフェの昼食。食事は料金に含まれているから、アルコール類を頼まなければタダなのだ。そして…私にとって嬉しかったのは、タバコがほとんど吸い放題だったということ。ハワイは昨年11月の新禁煙法施行によって喫煙者には厳しい。まず吸えないということを覚悟しなければならない。ところが船上はハワイではないということなのか、部屋での喫煙OK! さらにプールサイドも左舷側(船の進行方向左側=ポートサイド、ちなみに右舷はスターボードサイドと言う)は喫煙席だし、ほとんどのバーやラウンジに喫煙席があった。これによって私の減煙(決して禁煙ではない!)計画は幻に終わった…。

昼食後、日本人乗客には日本人スタッフによる説明会がある。スタッフはシアトル在住のYOKOさん。日本人乗客は約2500人中、私たちを含めて20人ほどだった。しかも、みんな年上の方ばかり。やはりクルーズは団塊の世代が中心なのだろうか…。

 この説明会の後は、救命胴衣を持っての避難訓練。国際会場安全法基準とアメリカ沿岸警備対の規定によって出港の24時間前に避難訓練を行なうことが義務付けられているのだ。

 ということで、次回はいよいよ船室(客室)を紹介しましょう。

 写真は上からピア2の間近から見たプライド・オブ・ハワイ、乗船カードを手にする私、避難訓練です。


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<第115回>ハワイ4島クルーズ!<準備編>

 ハワイ4島巡りクルーズ…こんな大それた夢を持ったのは2000年のこと。たまたま海外クルーズの本を買ってきたのが始まりだ。いちいち荷作りして飛行機に乗らなくても、船で寝ていれば次の土地に着く。船内の食事は料金内。プールもあればウォーター・スライダーもあるし、夜はシアターでショーも楽しめるらしい。なるほど! ホテル代、移動の飛行機代、食事代、移動の時間を考えれば、クルーズって高いようでいて結構、リーズナブルかも。でも、実際問題、料金は決して安くない。「行きたいなあ」と漠然と思ってから7年、今年は結婚10周年(97年5月8日にハワイで挙式)ということで、遂に5月、思い切ってハワイ4島巡りクルーズを敢行した。

 まずは手配から。飛行機を予約したのは出発5ヵ月前の去年12月だった。ノースウェストのマイレージ・サービスを使うので、早めに手配しておかないと、すぐに満席になってしまうのだ。そしてクルーズの予約は今年に入って1月中旬。日本の旅行会社に頼むことも考えたが、直接予約した方が安上がりだろうということで、まずはジャパン・ハワイ・トラベルというサイトにアクセスし、そこからNCLオンラインで予約。NCL(ノルウェージャン・クルーズ・ライン)ではプライド・オブ・アメリカ、プライド・オブ・アロハ、プライド・オブ・ハワイという3つのハワイ・クルーズがあるが、そこで選んだのは、プライド・オブ・ハワイ4島6泊7日の旅。この船は去年の6月に就航したばかりで船幅965フィート(294メートル)、船幅105.6フィート(32メートル)、14階建てで客室数1233(許容客数2466人)、乗組員1000人、レストラン数10という、まさに動く巨大ホテルなのだ。

 インターネットでの予約は簡単。名前や住所、クレジットカードの番号などをフォームに従って打ち込むだけだ。あいにく私が予約した時には円安ドル高だったが、それでも日本の代理店を通じて予約するよりは安かった。しかも早めの予約だったので、部屋もグレードアップしてくれて、バルコニー付きの一番安い部屋=BCの料金で、BAの部屋を確保。サイトを見ながら事前に部屋を選べるのも良かった。内側の窓のない部屋やバルコニーのない部屋はリーズナブルだけど、どうせならバルコニーから大海原を見たいよね!

 出発半月前の4月中旬には、人気がありそうなハレアカラ火山&マウイ・オーシャン・センター観光(マウイ島)とワイメア渓谷&ワイルア川&パラダイス・ガーデン観光という2つのエクスカーション(オプション)もオンラインで予約した。これで準備万端!

 5月6日=20時30日発のNW10便で日本を出発、現地時間6日に到着。ワイキキで1泊してから7日からクルーズがスタート、8日=ハワイ島ヒロ、9〜10日=マウイ島カフルイ、11日=ハワイ島コナ、12〜13日=カウアイ島ナウィリウィリ、14日=ホノルル帰港。その後4日間、ワイキキに滞在して18日=10時45分発のNW09便で現地を発って19日に帰国するという、かつてない長旅に出発だ!

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<第114回>ミチヨ68歳・初めてのハワイへ!!<PART10>text by 妻チエコ

――Epilogue――

 成田に到着。2時過ぎだ。荷物を持って、さあ、帰ろう。各々、家族の待つ場所に。

 成田エキスプレスに乗って、まずは東京駅へ。ここで…。予期せぬ出来事が…。スーツケースを荷物置きに入れようとした時に叔母ミチヨが私の足を、それも捻挫した左足の小指を…踏んだ!!

「マジ!!」 頭の中で火花が散る。しかし!! 火花が散っている暇はないのだ。あとから乗る客がいる。「ウォーッ!!」という叫び声を飲み込んで荷物を叔母ミチヨから受け取り、荷物置きに入れる。

 席に着く。 「ごめんね、チエコ…」  無言…。痛い…。言葉が返せない。しかし…。

 ここでメゲてはいけない。私と叔母ミチヨの旅は、まだ終わっていないのだ…。  トイレに行く…。  鏡を見る…。 「スマイル!! アロハの精神よ」  そうだ!! アロハの心よ!! ここでムッとしていたら大人気ない。席に帰った。

 東京駅。

 またもや人をかきわけて、東京駅横断の行軍である。なーんで、こんなに人・人・人がいるんだよ!!って、私たちもそうなのだが。新幹線の改札へ。

「ありがとうね、チエコ」 「いえいえ、疲れたでしょ。気をつけてね」 「楽しかったよ」 「よかったね(でも少しイタイ)」  叔母ミチヨは改札を抜けて行った。

 見送る私は少し感傷的になっていた。とりあえず4泊6日、無事に旅行して帰ってきたことに対する安堵。

 2年前、叔母ミチヨが大病を患った時、 「具合が良くなったら、ハワイに行こうね」  と言った約束が果たせた満足感。

 しかし、それは私の勝手な思い込みかも…と思ったり。ハワイでマナを感じてほしいというのも私の自己満足で、それに付き合わせてしまっただけなのかしら、と思ったり。

 無理をさせなかったかしら? 帰ってから体調を崩しませんように…。  などなど、いろんな思いがごちゃまぜになりつつ、叔母ミチヨを見送った。

 しかし、彼女が振り返ったときに手を振ろうとタイミングを見計らって立ち尽くしている私を残し、叔母ミチヨは脇目も振らずにホームへ向かっていったのだった。

 その背には、気合いがみなぎっているように…見えた。


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<第113回>ミチヨ68歳・初めてのハワイへ!!<PART9>text by 妻チエコ

そのG――The last night――

"カフナの石"をあとにして、アウトリガー・ワイキキ前のOLIOLIビーチ・ステーションに移動した私たち。ここでビーチチェアとパラソルを貸してくれるとのことだったので、そこで叔母ミチヨに絵を描いてもらおうと思ったのだが…。人気らしく、満杯。1時間半ほど待つということだったので、部屋に戻ることに。数時間も直射日光にさらされ、砂浜を歩いた叔母ミチヨはへばりそうだった。

 コンドで叔母は昼寝。私は帰りのタクシーの手配と調べもの、自分の買い物をしにでかけた。明日の朝に帰るわけだが、バスはアイランド・コロニーまでは来てくれない。集合場所はシェラトン・ワイキキ。そこまで荷物を引きずっていくのは、かなりキツイ。また、荷物のピックアップを頼んだとしても、朝5時半までにドアの前に出さなければならないのだ。それも…ちょっとなあ。ということで、OLIOLIプラザでタクシーの手配を頼んだ。19ドルで空港までのタクシーに乗れるのだ。普通に乗ると25ドル〜30ドルくらいになるので、かなりお得。

 それから今夜のヒルトン・ワイキキの花火の時間の確認。ハワイ最後の夜をヒルトンの花火とフラ、カクテルでしめくくりたかったのだ。が…。なんと今日はビッグ・フライデー。イースター前の金曜日をこう呼ぶそうだが、この日は、花火はお休みだとのこと。まあ、しょうがない。

 DFS6階のe―問屋というお店でマニキュアが安いという情報を若いお友達のワカナちゃんから聞いていたので、そこへ。マニキュアはOPIとかいろいろ揃っていて、ホント、日本に比べたら格安!! 客はほぼ日本人だ。

 部屋に戻ると、叔母ミチヨはラナイで絵を描いていた。

 ゆっくり仕度をして、OLIOLIトロリーでヒルトン前に。すぐそばのワイラナ・コーヒーハウスで夕飯をとる。叔母ミチヨはラーメンが好き。で、ハワイのラーメンことサイミンを。私はビーフカツのクリームソースをオーダー。なんだがサイミンというのを見るたびに沖縄のソーキソバを思い出す。さて、デザートはウェイトレスのおすすめのアイスクリーム・チョコ・ファッジ!

「すごいねー。一人前でこんなに大きいの?」  孫に食べさせてやりたい、と言う叔母ミチヨ。しかし持っては帰れない。ので、写真を撮った。

 ラストナイトのシメはマイタイ・バー。OLIOLIトロリーでDFSまで戻り、ロイヤル・ハワイアンへ。打ち寄せる波の音。ウクレレと共に揺れる美しいフラ。テーブルのキャンドルが、私たち2人連れの顔のシワをゆるく飛ばす。

 最後の曲は『ハワイアン・ウェディングソング』。それを聞きつつ、ピンクの優雅なホテルをあとにして、私たちは帰路についた。

 さあ、荷造り。4泊6日なんて、あっという間だ。

 明朝は早起き。フロントにモーニングコールを頼み、目覚まし時計、携帯電話をセット。そしてダメ押しで夫にメールしてモーニングコールを頼む。そうしたら…6時半に頼んだつもりが、6時13分にフロントからコールが! 英語の発音が悪かったのね。道は険しい。

 朝ごはんは空港で…ということで、朝はコンドのサービス・クッキー(前の日にベッドにおいてあったココナッツ・クッキー)と缶コーヒーで済ませ、ロビーへ。チェックアウトを済ませると、ほどなくタクシーがやってきた。

 叔母ミチヨは窓から景色を眺めている。ザァーッと通り雨が降る。ああ、今回は虹を見てないなあ。虹を見ると、もう1回はワイに来られるというんだけど、見せてあげられなかったなあと思う。

 空港に着いて荷物を預け、出国審査。10:45のノースウェスト009便でハワイにお別れだ。

 おばちゃん、楽しかった? 忙しかった? けっこう疲れたよねぇ。でも、ひとつでも楽しかったことがあったら、私は嬉しいよ。また行ってみたいなあ、と思ってくれたら、すごく嬉しい。


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<第112回>ミチヨ68歳・初めてのハワイへ!!<PART8>text by 妻チエコ

そのF――Mana…――

 4日目も快晴。うれしい。旅行は"天気"と"元気"と"やる気"。元気とやる気はなんとかなっても、天気はねぇ。自分じゃどうにもならないから、ホントうれしい。

 さて、その元気とやる気。出発前に風をひいていたという叔母ミチヨだが、今のところなんとか大丈夫そう。ところが、昨晩はどうも寝つかれなかったらしい。
そして、やる気。旅行前は、
「あんまり、あちこち行けないよ。たくさん歩けないし、どこを見たい、というのも行ってみないとわからないし…」
 などとネガティブなことを言っていたのだが、いざ来てみたら、けっこう歩けるし(まあ、私も捻挫が完治していないので、そんなに歩き回ってはいないと思う)、なんだかテンションも上がってきていると思っていたのだが…。

 あんまり寝不足だと辛いだろうと思い、
「どうする? 今日はゆっくり部屋で寝てる?」
 と聞いたら、
「ううん、大丈夫。せっかく来たんだから、行かなくちゃ」
 とポジティブな返事。そうこなくっちゃ。それでは出発いたしましょう。

 今日はロッキー&ヨシエ夫妻のカタマランに乗ろう。DFSの横を歩いていると、叔母ミチヨが何かに反応。
「あ、お弁当を売ってる」
 そう、『いやす夢』のお弁当を両替所で売っているのだ。そろそろ和食が恋しくなってきたのかしら。それでは、お弁当を買いましょう。ビーチで食べようか、ということになり、天むすとスパムむすび、お茶を購入。ここでハタと気づいた。
「おばちゃん、絵の道具は?」
「あ、忘れた!」
 ということで、せっかく日本から持ってきたのに残念だから、コンドへ戻る。叔母ミチヨは絵を描く。それもかなりうまい。

 コンドに戻って、ラナイでおむすびを食べた。天むすがすごーくおいしかった。ここのお弁当やおむすびは、かなりおいしい。ワイキキ・サンドビラの1階にもある。お店の人に聞いたら、もう一軒支店を出したそうだ。どこだっけ? 忘れちゃった。

 さあ、再度出発。お昼前のワイキキビーチは、もう満員、という状態だ。

 ちょうど帰ってきたばかりのカタマランにお客さんが集うのを、芝生の上で待っていると、ほどなくヨシエちゃんが迎えにきてくれた。

 さあ、乗船だ、おばちゃん。その日はロッキーさんは用事があってお休み。若いおにいちゃん2人で船を操縦していた。岸から少し離れたところで、そのうちのひとりが、
「アブナイヨー、ドイテー!!」
 と、日本人サーファーに声をかける。
「すごい!! 日本語を話せるんだー」
 と、妙なところに感動する叔母ミチヨ。ツボはわからん。

 波はおだやか。沖まで出た船がしばらく泊まっている間に、海に飛び込むお客たち。

 約1時間のクルージングを終え、ゆるゆると船はワイキキビーチに。

 そう、私が今回、叔母ミチヨにしてほしかったのは、海に少しでも入ること。ハワイの海のマナを体に取り込んでほしかったのだ。

 カタマランに乗るためには、ほんの何歩かだけど海に入らなければならない。そのために叔母ミチヨ用に、私のジム用の競泳水着を持参した。何年ぶりの水着なんだろう…。

 船から下りて、日陰の芝生へ移動。お昼はハンバーガーでも食べてみるか…ということで、叔母ミチヨを残し、キングス・バーガーへテイクアウトしに。めったにハンバーガーは食べないと言っていたけれど、「けっこうおいしい」と言って食べてくれて、ホッ。

 そして次は"カフナの石"だ。この石からもマナを感じてくれたなら…。叔母ミチヨに石の由来をざっと説明し、 「まあ、巣鴨の線香みたいなものだと思って」  と言ったら、煙を当てるように手をひらひら動かし、マナを取り込んでいた(?)のだった。


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<第111回>ミチヨ68歳・初めてのハワイへ!!<PART7>text by 妻チエコ

そのE――Muumuu & cocktail――

 さすがに疲れが出てきたであろう叔母ミチヨ。体もそうだが、頭もさぞかし疲れているだろう。静岡―東京―成田だけでも大変な移動なのに、飛行機に乗り、そして、着いた先は外国。見るものはすべて初めて、言葉は英語。ディープ・インパクトな68歳の初体験だ。

 さあ、今夜はチャックス・セラーへリベンジ。早めに夕食を済ませて、クヒオビーチのフラショーを見に行こう。

 昨日買ったムームーを着て出発。絵に描いたような観光客の二人連れのできあがり。叔母ミチヨは肉より魚ということでマヒマヒのグリル。私はダラス・プライムリブ。

 食後のデザートはココナッツ・アイスとシャーベット。ずーっと前にもらったデザート券、見せるだけでデザートをサービスしてくれる。もう何回使っただろうか。毎回返してくれるのでね。
「もう、おなかいっぱいだよ」
 と言っていた叔母ミチヨだが、
「おいしいよ、残してもいいから食べてみたら」
 とすすめると、あら不思議。見事にデザート完食なのであった。甘い物は別腹ってこと。叔母ミチヨ、恐るべし…。

 腹ごなしにゆらゆら歩いてクヒオビーチへ行くと、フラショーはもう始まっていて、たくさんの観光客でにぎわっていた。
「すごいねー、ハワイは。毎日お祭りみたい。毎日が駿府まつりって感じだね」
 と、叔母ミチヨ。ちょっと違う気もするけど、まあ、そんなとこかしら。

 空の色が刻々と変わり、西側の空が美しい茜色に染まる。ステージでは、子供のかわいいフラ、若い女性の優雅なフラと次々にダンスが演じられていた。観光客は芝生の上に座り、その後ろに立ち、手に手にカメラやビデオを持って、今、この一瞬の美しくも楽しい情景を思い出の箱に写しとろうとしている。トーチの火が夕暮れににじんで揺らめき、ウクレレの音色はワイキキビーチに甘く流れてゆく。

 おばちゃん、ハワイっていいでしょ。私は心の中で呟いた。

 観光客は皆、非日常の楽園を楽しむ為にここにやってくる。だから、笑顔で過ごせるのだと思う。

 さあ、私たちももっと楽しもう!

 次はハノハノルームでカクテルだ。

 カラカウア大通りを歩いてシェラトン・ワイキキに。直通エレベーターに乗る。シースルーのエレベーターがすーっと上昇すると、そこには山側の煌く夜景が姿を現した。
「きれいだねぇ」
 と、叔母ミチヨ。

 ダイヤモンドヘッド側のバーコーナーで叔母ミチヨにはムームーの色に合わせたブルー・ハワイをノンアルコールでオーダー。

 バンドはジャズ。
「生バンドで音楽を聴くのも久しぶりだねぇ」
 と言う叔母ミチヨとワイキキの夜景を眺めつつ、夜は更けてゆく――。


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