<第195回>ハワイの麺料理サイミン

前回はハワイの伝統的な料理を紹介したが、今回はローカルフードのサイミンについて書こう。見た目はラーメンのようだが、ハワイ発祥の麺料理なのだ。

20世紀初頭のプランテーション時代、ハワイには多くの外国人移民がいたから、そこで生まれた物のよう。中国人移民の中華麺、オキナワン(沖縄移民)の沖縄そば、それに日本の本土や他の国の様々な食文化が混ざり合ってできたんじゃないかと勝手に思っている。そう思ってしまうほど、このサイミンは不思議な味なのだ。

スープは本来、エビをダシの材料に使っていたようで、今も魚系のダシであっさりめ。麺は沖縄そば風の平たくて細めのうどんのような感じ。日清のどん兵衛きつねうどんにも似ている。

具は店によって様々だが、卵にチャーシュー、あるいはスパムが定番。ナルトも乗っているが、ラーメンじゃないからメンマは乗らない。ハッキリ言ってラーメンほどパンチがなく、ぼやけた味だから、ラーメン好きには物足りないと思うが、不思議とハワイに行くと食べたくなる。海の家でラーメンが食べたくなるのと同じようなものだろう。

 このサイミン、日本のラーメンのように家で食べられるインスタントのものがないのかと思ったら、やっぱりあった! カップメン式のもの(写真上から3番目)、それから冷凍食品の自分で茹でるやつ(写真上から4番目=スープ付き)。フードランド、ウォルマートで売っているので、一度トライしてみては。我が家では前回のラウラウと同様にコンドミニアム暮らしには欠かせない食品になっている。

 なお、写真の一番上はワイキキのワイラナコーヒーのサイミン、上から2番目はカウアイ島オールド・コロア・タウンのトムキャット・グリルのサイミンです。


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<第194回>ハワイ料理にチャレンジ!

 昨今のハワイ・ブームでハワイの料理が日本でもポピュラーになっている。たとえば、ハンバーグに目玉焼きを乗せた丼物のロコモコは、上品にアレンジされたものが多いが、すっかり日本の食べ物になっている。

 でも、どうせなら伝統的な料理をということで行ってみたのがカパフル通りにある『オノ・ハワイアン・フーズ』。ここはザガットサーベイ2008でトップ・アメリカン・レストランのエクセレントの評価を得たり、ハワイ・マガジンが読者投票で決定する最も権威あるレストララン大賞『ハレアイナ・アワード』でベスト・ハワイアン・レストランの金賞を取ったりという有名店だが、実際には近所の食堂といった感じ。現金のみでクレジット・カードは使えない。聞けば現在84歳のスエコ・オウ・ヤングさんが38年前に始めた食堂だそうだ。

 ハワイ料理のビギナーにおすすめなのは、写真下の15ドル50セントのコンビネーション・プレート。とりあえず代表的な料理が食べられる。左からラウラウ(葉っぱで包まれたやつ)、ポイ(紫のペースト状のもの)、ピピカウラ、ラウラウの上がカルア・ピッグ、カルア・ピッグの左上がロミロミ・サーモン、右上の白いのがハウピア。

 ラウラウはハワイ語で「包む」という意味。タロイモの葉で魚や鶏肉、豚肉などを包み、更に大きなティーリーフに包んで蒸し上げた料理。本来は葉で包んだ魚や肉を地面に掘った穴(イム)で蒸したハワイの伝統料理だ。タロイモの葉も食べられるのだが、何年も前に初めて食べた時には葉が苦く、どこまで食べていいのかわからなくて好きになれなかったが、今ではハワイ料理の中でも一番の好物。チキンやポークの甘みと葉の苦みがいい味を出してくれる。私の味覚も大人になったということか? 最近のハワイ旅行はコンドミニアム滞在がほとんどなので、アラモアナのフードランド、ウォルマート、ドンキなどで冷凍のラウラウを買ってきて食べるのが我が家の定番になっている。

 昔のハワイアンの主食だったというポイは今回が初体験。蒸したタロイモに水を加えてすりつぶしたハワイの伝統食で発酵が進むと独特の酸味が出てくる。通は2日ほど寝かして発酵したものを好むとか。よくガイドブックには「日本人には食べにくい味」と書かれているが、そんなに抵抗なく平らげた。ただし、好んで食べたい味ではなかった…。

ピピカウラは塩漬けにした牛肉の燻製でハワイ流ビーフジャーキーとでもいうべきか。

 私が最初に好きになったハワイ料理はカルア・ピッグ。肉や魚などの素材を植物の葉で包んで、イムで蒸し焼きにする調理方法をハワイ語で「カルア」というそうで、丸ごとの豚を何時間もかけてじっくりと焼き上げるカルア・ピッグは代表的なルアウ料理。そう、ルアウ・ショーで地中から豚の丸焼を取り出すパフォーマンスをやっているアレです。

 ロミロミ・サーモンは=細かく切ったサーモンにトマト、タマネギ、ハワイアンソルトを加えて手で揉んだもの。ロミロミとはハワイ語で「揉む」という意味。だからハワイ伝統のマッサージもロミロミ・マッサージなのね。

 最後はデザートのハウピア。ココナツミルクを葛粉やコーンスターチで固めたハワイ風のプリン。これも結構、日本で有名!

 というわけで、なかなかリーズナブルで美味しいコンビネーション・プレートだった。ボックス・ランチにして持ち帰りもできるからビーチに持っていて食べてもいいし、単品の料理もある。

 なお、営業は月〜土の午前11時から午後8時まで。日曜日は休みとなっています。ワイキキからも歩ける距離(726 Kapahulu. Ave.)なにで散歩がてらにどうぞ! 電話番号は808−737−2275です。


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<第193回>イタリアンな朝食を!

 ハワイに旅行していて、結構困ってしまうのが朝ゴハン。卵料理にハムかベーコン、ポチギソーセージ、パンケーキかトーストというのが定番だが、これは日本人にとっては飽きてしまう。最近の我が家ではコンドミニアムに泊って自炊か、フードランドやウォルマート、ドンキでテキトーなインスタント食品を買ってきて手軽に済ませてしまうが、朝昼晩の3食すべてが外食となると、せめて朝食ぐらいはリーズナブルに済ませたいものだ。

 これでリッチなホテルの朝食を食べるとなると、大体が25ドルぐらいかかる。そこでお薦めなのが、ワイキキビーチ・マリオット・リゾート1回にあるアランチーノ・ディ・マーレ。

 アランチーノは昔からビーチウォークにある日本人がオーナーの南イタリア料理のレストラン。アメリカのパスタは大抵グダグダなのだが、このお店はアルデンテのパスタが食べられると評判(ちなみに私はこの店でパスタを食べたことがないので…あくまでも評判です)。その2号店が2004年にマリオットでオープンしたアランチーノ・ディ・マーレだ。

 そう、この2号店ではオープンエアのテラスでイタリアンのバッフェ朝食が食べられるのだ。私が行った時(去年)は15ドルだったが、今は17ドルに値上げしたとか。それでも店のロケーション、料理のバリエーションと味を考えたらお値打ちだと思う。

 主なメニューはフレッシュなフルーツ、ガーデンサラダ、イタリア直輸入の様々なチーズやハム、サラミ、ソーセージ、朝食の定番オムレツ、ピザ、クランベリーピラフ、その場で作ってくれるスモークサーモンやアボカド&シュリンプのクレープなどなど。朝だというのについついワインが飲みたくなってしまう。

 ということで、この朝食はちょっとした我が家の贅沢。今度はディナーで評判のパスタも試してみよう!


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<第192回>マノアの町のカフェ

 前回、マノアの滝に行ったことを書いたが、その前に腹ごしらえで寄ったのがワイオリ・ティー・ルーム。
マノアの町はコオラウ山脈の影響で雨が多く、緑が多い土地。ワイキキよりも気温が低くて、しっとりと落ち着いた雰囲気がある。そんな緑に囲まれた住宅地にあるのがワイオリ・ティー・ルーム(写真1)だ。どう? いい雰囲気でしょ!?

 このカフェは1922年に救世軍が孤児の支援の目的としてオープンしたそうで、現在はハワイの歴史的建物に認定されているとか。オープンエアの席もあるが、店内(写真2)も風が通って涼しいし、解放感がある。
インテリアもお洒落で、プリンセス・カイウラニの写真にさり気なくレイがかけられていたり(写真3)、ノスタルジックな気分にさせてくれる。

 営業時間は月〜金=ランチ10時半〜3時半、土&日=ブレックファースト8時〜12時&ランチ12時〜3時半になっていて、有名なアフタヌーンティーは毎日10時半〜3時半だが、前日までに予約が必要だそうだ。私が食したのはランチメニューのサンドイッチ(写真4)。結構、ボリュームがあり、マノアの滝に辿り着くに十分なエネルギーが補給できた。

 敷地内には日本人カップルにも人気がある石造りのワイオリ・チャペル(写真5)があり、ここで結婚式を挙げた後、ワイオリ・ティー・チャペルで披露パーティーをやる人も多いそうだ。

 ワイキキとは一味違った空気の中で午後のひとときを過ごすのもいいのでは。何だかゆったり、リッチな気分になれますよ!

(写真は上から1、2、3、4、5の順となっております)

 


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<第191回>マノアの滝

 ハワイには自然がいっぱい。ワイキキから車で10分も行けば緑豊かな自然に出会える。ということでトレッキングに初挑戦したのがマノア・フォールズ(マノアの滝)だ。

最近、ハワイ旅行者の間では自然に癒されるトレッキングが流行しているようで、このマノア・フォールズも様々なオプショナル・ツアーが出ているが、アラモアナ・センターからザ・バスの5番に乗れば20分程度で入口まで行ける場所。ということで独力で挑戦してみた。とは言っても、知り合いがレンタカーを借りていたので、スイスイッと一緒に行ってしまった次第。

 ここは往復3キロ弱で片道30〜40分のビギナーコース。でも自然を舐めちゃいけない。事前調査ではコオラウ山脈の麓にあるマノア地区は雨が多い。このマノア・フォールズも午前中は雨に振られることが多いというから、出発は午後3時に。もちろんレインコートは必需品だから日本の100円ショップで用意。そして虫除けスプレー、水、スニーカー…と準備万端で出発だ。と、その時、降りてくる一行が。見ると男性は海パン、女性はビキニ! 「おいおい、ここはビーチじゃないぜ。自然を舐めとんのかっ!?」と一喝したい衝動に駆られたが、後々、彼らのスタイルは決して間違いでもなかったことに気づく。

 さて、マノアの滝に向かう道は整備されていたが、写真のように亜熱帯雨林のジャングル。そして湿気が多くて暑い。本来なら植物や鳥など自然を楽しみたいところが、実際にはそんな余裕はなし。途中、何度となく雨に降られ、ビニールのレインコートを着ていると蒸し暑さ倍増。そう、足下さえちゃんとしていれば海パン&ビキニもあながち間違いではなかったのである。

 とにかく歩く。そして約50メートルの落差があるマノアの滝に到着した時にはザーザー降りだった。昔はここの滝壺で泳ぐこともできたそうだが、現実問題として、とても泳ごうという気になる環境ではなかった。

 マイナスイオンを体いっぱいに浴びて、心も体も癒そうという目論見は見事に崩れ、「とにかくいい汗をかいた!」というのが、正直な感想。それはそれで十分楽しめたし、充実感はあった。おかげでビールが美味かった!


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