なぜ、このタイミングでの発表だったのか!?

 昨日6月2日は後楽園ホールで全日本プロレス『RISE UP TOUR 2013』最終戦。私はGAORA中継の解説だった。普段は試合開始2時間前に会場に入り、練習の邪魔にならない形で選手たちと話をして、放送用の仕込みをする。昨日も普段通りに16時には会場入りしたが、練習している選手たちの姿を遠くから観るだけで、あえて話は聞かなかった。話をすれば、どうしても新体制の話題になってしまう。今の私は週刊誌の記者でもないし、事件を追うのが仕事ではない。昨日はあくまでもテレビの解説者の立場として選手に試合に集中してもらって、それを視聴者に届けたいと思ったからだ。
 試合前に6月1日付で新社長になった白石伸生氏がリングに上がって挨拶。その内容については様々なサイトで報じているので、そちらをご覧いただきたい。3・17両国のリングに上がった時とは違って、謙虚になった印象を受けた。この2~3ヵ月でいろいろと感じるところもあったのだろう。謝罪と反省も口にしていた。だが、それならば、なぜ、このタイミングでの新体制発表だったのか? 
 本当に選手やファンのことを考えたら、シリーズを終えた上できちんと記者会見を開いて発表すべきではなかったか。結局、5・26神戸での白石氏の「6月1日に社長に就任します」発言からファンの注目は進行しているシリーズのリング上ではなくなってしまった。これでは身体を張って試合をしている選手が報われない。
 昨日も選手たちはファンの眼がリングに向かうように必死に戦っていた。どんな状況でもリングに上がったら精一杯戦うというのがプロレスラーである。それを白石新社長はどう受け止めただろうか? 選手に対する気配り、優しさ、リスペクトがなければプロレス団体を運営していくことは無理だということを肝に銘じてほしい。それは歴史が証明していることでもあるのだ。
 今後、全日本がどういう方向に進むかわからないが、6月16日には新シリーズが開幕するし、6月30日には両国国技館もある。選手たちは葛藤を抱えながらも、それぞれにテーマを持って、スケジュールが決まっているリングに上がろうとモチベーションを上げている。ファンの人たちには、そんな彼らの姿勢をしっかりと観ていただきたいし、応援してあげてほしいと思う。

「なぜ、このタイミングでの発表だったのか!?」への4件のフィードバック

  1. 当日の試合はどうだったのでしょうか。小佐野さん、試合の論評もしてください。世界タッグは名勝負だったと聞きましたが、、

  2. 世界タッグについて書きます。
    白石新体制のスタートに注目が集まった大会でしたが、この世界タッグは4選手の心技体がリングに集約され、ファンの意識を戦いに集中させた一戦だったと思います。
    四天王プロレスのタッグマッチで揉まれて育った秋山、その遺伝子を受け継ぐ潮﨑のコンビの方がタッグチームとして完成されていることがポイントになったと思いますが、諏訪魔&ジョーの荒削りな爆発力も魅力となって光った一戦でした。
    正直、2月からの全日本マットはバーニングの独壇場で、バーニング絡みの試合は、ほとんどが“バーニングの試合”になっているように感じます。そこから全日本の選手が学んできたこともあるだろし、ここから武藤・全日本とバーニングのいい形での融合が期待できるだけに、今の騒動は残念でなりません。

  3. 正直世界タッグはタッグのベストバウト部門があればノミネートされるぐらいの試合だったと思います。今時珍しいスーパーヘビー級四人による熱戦素晴らしかったです。
    本当にこういう名勝負があるのに騒動しか話題にならないのは残念でなりません。
    ずっとみているジョーの良さが出ていたのもよかったですね。

  4. 過去の歴史をみてみると分裂→ファン、スポンサー、TV離れによるプロレス人気低迷が起きてます。今回の事件興味がないわけではないけれども、少しづつ人気が上昇しているだけにいい方向で解決してほしいです。

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