ノア急展開!KENTAの器量が試される

 1・27大阪でKENTAがデビューから12年8ヵ月、5度目の挑戦にして遂にGHCヘビー級の頂点に立った。それを合図にノアが新たな方向に動き出した。
 昨日の後楽園大会は熊野準の本デビュー、1・27大阪で全日本の近藤修司を倒してGHCジュニア王座を奪還した石森太二に小峠篤司が挑戦表明…とオープニングから活気に満ちた。そして客席が大いに沸いたのがマイバッハ谷口&マイバッハ谷口Jr.と矢野通&飯塚高史の“ワルのノアvs新日本対抗戦”。飯塚がいつも以上のテンションの高さで客席に雪崩込んで、のっけからヒートアップ。矢野&飯塚が初めてのリングでも縦横無尽に暴れる姿に感心しつつ、印象に残ったのはマイバッハがイキイキしていたこと。1年前に鉄仮面に変身した当初は、どうしても“人のいい素顔の谷口周平”が垣間見られたが、今や躊躇なく相手にイスを振り下ろすし、臨機応変に動けるようになった。刺又vsアイアンフィンガーの攻防などは、つい何年か前のノアでは信じられない光景である。最後はマイバッハと飯塚が両者反則となったが、先が楽しみなタッグ対決だった。と思っていたのだが、メインで大ドンデン返しが…。
 メインは新GHC王者KENTA率いるNO MERCYと丸藤正道&モハメドヨネ&石森太二のBRAVEの対抗戦。本来ならヨネではなく杉浦貴が入ってBRAVE側はGHCタッグ&ジュニア王者トリオのはずだったが、風疹の疑いがあるために杉浦にドクターストップがかかってカード変更。このあたりにまだ“嫌な負の空気”を感じざるを得ないのだが、それを吹っ飛ばすハプニングが待っていたのだ。
試合はKENTAがgo2sleepで勝利。go2sleepは完璧に石森の顎を捉えていたし、その前にKENTAが放ったラリアットも石森の顔面を直撃するなど、ギリギリの勝負だった。だが、その余韻を打ち消したのが矢野&飯塚だ。リングサイドに姿を現すと、本部席に置いてあったGHCヘビー&GHCタッグの3本のベルトを強奪! 新日本でのベルト泥棒をノアでもやってのけたのである。ベルトを取り返そうとするKENTAを飯塚&矢野が2人掛かりで袋叩きに。そこにイスを持ってマイバッハがリングに駆け上がった。このKENTA救出の場面に館内は沸いたが…マイバッハがイスを振り下ろしたのはKENTAだった。何と飯塚&矢野とマイバッハが結託したのである。
 本来ならカッコよく大会を締めるはずの新GHC王者KENTAがリングに這うというまさかのバッドエンド。これも今までのノアでは考えられこうした新たな流れ、うねりをリング上の闘いで昇華できるかどうか…新王者KENTAの器量が試される。

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