また一から始めた天龍源一郎

 昨日の天龍プロジェクト後楽園は、天龍源一郎の復帰を手荒に後押しするような大会になった。テロリスト村上和成が嵐とのランバージャック・デスマッチの最中に場外でパンチをかます暴挙に出れば、メインで宮本和志を2-0で一蹴した大将代行の鈴木みのるがマイクでリングに上がるように促し、天龍は思わず杖を使わずにリングに上がった。村上なりの、鈴木なりの「頑張ってください!」のエールだと感じたのは私だけではないはずだ。
また、鈴木に完敗を喫した宮本はRevolutionのロゴと同じ書体で尻にkazushiと黄色で描いた黒のタイツ、黒と黄色のシューズで試合に挑み、試合後には天龍プロジェクト入団を直訴。天龍→川田と続く“龍魂イエロー”の継承を誓った。それぞれが自分なりのやり方で天龍にリスペクトを示し、その復帰を心から待ち望んでいるのだ。
 最初から設定されている復帰は今年12月29日の後楽園ホール。あと3カ月ということを考えると…現実的に考えて、万全のコンディションというのは無理のように思う。でも、天龍本人も「いっぺんに10とまではいかいと思うけど“次はもっと頑張ろう”“次に何かある”と思ってやってきた俺の人生だからね」と言い、さらに「どんな奴とやって勝ったとしても納得がいかないと思う。だったらコテンパンにやられた方が」とも。相手に手心を加えられ、温かい拍手の中での“余生のプロレス”など臨んでいない。やるからには現役の第一線。何歳になっても変わらないその姿勢こそが、キャリアを重ねてきたレスラーたちのリスペクトになっている。
 昨日、試合前に天龍はリングの中を軽く走り、手術後に初めて受け身を取った。「パーンと後ろに取れなくて、尻から先に着いちゃう。こんなに下手だったっけと思ったよ」と苦笑した天龍。初めて受け身を取ったのは1976年10月17日の新潟の燕市民体育館。天龍は36年前に戻り、また一から始めている。

「また一から始めた天龍源一郎」への1件のフィードバック

  1.  いま現在のプロレス界やレスラーに対しては、小佐野さんとの温度差を感じることが多々ありますが、天竜源一郎への思いは同じです。
     生涯一プロレスラー。天竜さんこそ、そのフレーズにふさわしい存在だと信じます。

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