力皇の正装

 昨日のノア両国国技館大会はDDTやWNCのTAJIRI、TNAの協力があったとはいえ、新日本、全日本からの参加はなく、実質的に自力によるビッグマッチ。それだけに観客動員が注目され、選手や関係者も危機感を隠せなかったが、フタを開ければ8000人。満員マークは付かなかったものの、ここ何年間かの逆風状態を考えれば、先につながる明るい数字だ。また会場の雰囲気もよかった。
 全11試合という長丁場だったが、進行もスムーズで、選手それぞれの試合への真摯な取り組みが伝わる大会だった。試合のことをそれぞれ書いていたらキリがなくなるし、話が取っ散らかってしまうので、真のメインだった力皇猛の引退セレモニーにのみ触れようと思う。私が感動したのは、この最後の瞬間に力皇がスーツではなく、リングコスチュームで登場したことだ。バックステージで本人に聞いたら、最後まで迷ったが、リングコスチュームにしたとのこと。「身体がしぼんでしまって…」と照れ笑いを浮かべていたものの、実際には試合がないこのリングに上がるために一生懸命身体を作ってきたはず。こんがりと焼けた肌も見た目を考えてのことだったはずだ。
 最後の試合は10年5月30日、大阪府立体育会館第二競技場におけるモハメドヨネとディスオベイを結成してのvs吉江豊&相島勇人だった。ちなみに本来なら同年6月19日に新日本の大阪で真壁刀義が保持するIWGPヘビー級王座に挑戦するはずだったが、それを目前にしての欠場となっている。
力皇がリングコスチュームで登場したのは実に2年2ヵ月ぶり。実際には昨年末での現役引退なのだが、この最後の時に“プロレスラー、力皇猛の姿”を家族に、ファンに見せてくれたのである。リングコスチュームはレスラーの正装。力皇の最後の正装姿は最高にカッコよかった!

「力皇の正装」への1件のフィードバック

  1. コスチュームを着て来るとは思わなかったので、シルエットを見た瞬間に泣けました…。
    良いセレモニーだったと思います。

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