邪道に導かれる初代・虎

 初代タイガーマスクが遂に禁断の果実に手を出してしまった。昨日は後楽園ホールでリアルジャパンプロレスの興行。メインは初代タイガーvs大仁田厚のデンジャラス・スペシャル・ランバージャック・デスマッチだった。
3・16後楽園でのタッグでの初遭遇(初代タイガー&サスケvs大仁田&矢口壹琅)では初代タイガーが矢口をタイガー・スープレックスで仕留めたが、5・11新宿FACEの大仁田興行における初代タイガー&サスケ&グラン浜田vs大仁田&矢口&保坂秀樹の有刺鉄線ボード・ストリートファイト・トルネード・エニィウェアフォール・デスマッチではルールを把握していない初代タイガーが毒霧を浴び、大仁田&矢口の合体パワーボムにピンフォール負け。大仁田は改めて電流爆破を要求し、初代タイガーは「後楽園では電流爆破は無理」として①金網②ランバージャック③ネイルの3つのデスマッチを提案。これに対する大仁田の返答が冒頭の長ったらしい名称のランバージャックだ。
 様々な言葉をトッピングした長ったらしい名称は昔から大仁田が得意とするところ。「そうすると豪華な感じがしてファンが興味を持つんだよ」というのがFMW時代からの持論だった。ルールは①双方がヘルパー選手3人を場外に配置②ヘルパー選手は敵陣地には入れないが自分の陣地内での攻撃はOK③フォール、ギブアップ、KOの完全決着戦ですべての反則が認められるというもの。
 そして勝ったのは初代タイガー。この試合形式は、ヘルパー選手がどんな形で介入するかが焦点になってしまい、結果的にゲーム性が際立ったことで大仁田本来のデスマッチの魅力には欠ける試合になってしまった。大仁田にしても初めての試合形式だっただけに策に溺れたと言ってもいいかもしれない。ただし、負けたとはいえ、また一歩、初代タイガーを追い詰めたのは事実である。
 試合後、邪道軍団でリングを占拠した大仁田。完全にリアルジャパンの会場の空気を制圧したことで試合の勝敗などは吹っ飛んでしまった。もうひとつ、初代タイガーが有刺鉄線バットを手にしてしまったことも大きい。初代タイガーはファイト・スタイルは別として、大仁田のプロ意識の高さ、お客さんを興奮させるパッションは認めている。だから当初は拒絶していたデスマッチを自ら提案してみたり、大仁田の要求を飲んだり、気付いてみれば大仁田ペースで物事は流れている。そして、とうとう初代タイガーは自ら有刺鉄線バットを持ち、大仁田を殴打し、それによって勝利してしまったのだ。恐らく冷静になった初代タイガーは後悔していることだろう。だが、もう遅い。
 大仁田は99年に長州力との電流爆破をぶち上げて、ひとりで新日本に殴り込んだ。佐々木健介に反則負け、蝶野正洋との電流爆破は両者KO、グレート・ムタとの有刺鉄線バリケードマット時限装置付き電流地雷爆破ダブルヘル・デスマッチ(この名称も長い!)はグレート・ニタとして敗戦…と、決して勝率はよくなかったが、徐々に新日本を侵食し、00年7月30日の横浜アリーナで遂に長州を電流爆破のリングに引っ張り上げた。あの大国・新日本相手に1年8ヵ月かけて悲願を達成したのだ。
その大仁田を舐めてはいけない!

「邪道に導かれる初代・虎」への1件のフィードバック

  1. 本当ならかなり前に観たかったカードです…
    時が流れ今だから戦えるのかな…
    これ、主要都市でもやってくれると嬉しいんですが…
    観たいですもん!!!!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です