ブレーキの壊れたダンプカー

 昨日は後楽園ホールで全日本プロレス6月シリーズ開幕戦のGAORA中継解説。7・1両国における新日本との40周年記念興行、そして7月に開催される『ジュニア・ハイパー・リーグ戦』に向かっての様々な戦いが繰り広げられた。ジュニアの祭典に向けてSUSHIが帰国(?)し、アジア・タッグ前哨戦では大日本プロレス会長のグレート小鹿が25年ぶりに古巣・全日本のリングに上がって王者チームの関本&岡林と合体。その小鹿を曙が200キロでプレスして前哨戦を制した。
 5ヵ月ぶりの復帰戦を迎えた船木誠勝は田中稔と組んで武藤敬司&カズ・ハヤシと対戦。カズに新技・腕極め式ツームストン・ドライバーを炸裂させて快勝、永田裕志へのリベンジを改めて口にした。ちなみに試合前に武藤に話を聞いていると「いや、俺だって復帰戦なんだぜ…」とポツリ。そうそう、3・20両国で秋山準の三冠王座に挑戦して以来の試合だったのだ。武藤は武藤なりに7・1両国を睨んでいるようだ。
 世界タッグは大森隆男&征矢学のGET WILDが真田聖也&ジョー・ドーリングから奪回に成功。ただし、ワイルドさが足りない試合だった。ワイルド・ブームに火をつけたのはお笑い芸人のスギちゃんより先なのだから、ここが本当の踏ん張りどころだ。
 さて、そんな中で最も熱かったのは三冠前哨戦であり全日本vsノアとなった太陽ケア&諏訪魔vs秋山準&潮﨑豪だ。試合はケアが王者・秋山をTKOでフォールして三冠奪回にいい空気を作ったが、諏訪魔vs潮﨑が凄かった。ノアの6・3名古屋に殴り込んでいる諏訪魔は最初から暴走モード。かつて諏訪魔はジャンボ鶴田二世と呼ばれたが、今の諏訪魔はスタン・ハンセンを彷彿とさせる。そのスタイルは“ぶっ壊すプロレス”であり、イメージは、それこそ昔のハンセンのニックネーム同様に“ブレーキの壊れたダンプカー”だ。その暴走をまったく怯むことなく真正面から受け止めた潮﨑の肝っ玉とタフさも大したものだった。ソフトなイメージのある潮﨑だが、諏訪魔が新人の頃に川田利明、佐々木健介、鈴木みのるにぶっ潰されて成長してきたように、潮﨑もノア期待のヘビー級の新人として小橋建太のパートナーになってノアのトップクラス、健介、みのる、藤波辰爾、天龍源一郎らに叩きつけられて成長したのだ。
 考えてみれば2人は潮﨑が2ヵ月半先輩の04年デビュー組。諏訪魔は三冠を2回、潮﨑もGHCを2回腰に巻いており、まさに同世代のライバルである。2人の縁は点で終わるはずがない。 
 また、諏訪魔に関しては7・1両国のカードにも注目したい。本人「誰でもいいよ!」と言っているが、当然、頭にあるのは新日本の選手との対抗戦のはず。諏訪魔の団体の枠を越えた暴走は魅力的だぞ!

「ブレーキの壊れたダンプカー」への1件のフィードバック

  1. 名古屋のノアの大会の諏訪魔選手は大怪獣 諏訪魔って感じで大暴れでした..
    試合も面白かったです..
    潮崎選手とのシングル、是非、観たいですね!!!

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