新日本の追い風に乗るのは…

 昨日の後楽園で春の新日本最強決定戦NJCが終了した。今大会は4月5日&昨日8日の後楽園の2大会を取材したが、どちらも超満員札止め。特に昨日は、よく使われる「立錐の余地もない」というフレーズがピッタリくる入りだった。これはレインメーカー効果? ブシロード効果? ひとつ言えるのは、プロレスの興行で一番大事なのはワクワク感、期待感、「面白そうだ!」と感じられるかどうか。どんなにカードがよくても「面白そうだ!」がなければファンはチケットを買って会場に足を運んでくれない。何年か前の暗黒時代の新日本には「面白そうだ!」がなかった。極端に言えば「つまらなそうだな…」の方が勝っていた。それがここまで来たのだから大したもの。マスコミ側も「今日は何が起こるかな!?」とワクワクしているのだ。
 2大会で感じたのは、まずカール・アンダーソンが外国人エースとしての信頼を得たこと。アンダーソンについては週プロモバイルの日曜コラム『サンデー・小佐ポン』でも書いているのでここでは割愛させていただくが、昨日の準決勝でも棚橋より声援が大きかった。今回は、残念ながらIWGP挑戦まで到達できなかったが、それは今後のお楽しみ。少なくとも後楽園ならば、アンダーソンのWGP挑戦となればバクハツ間違いなしだ。
 優勝を逸した棚橋はかなり疲れているように見えた。昨年1年の活躍、ベルトを落とした今も、誰もが新日本のエースは棚橋だと思っているはずで、本当に休息がない。「まさか俺が下の世代で苦しむようになるとは…」とは棚橋の優勝戦後の言葉だが、エースとしてまたひとつ段階が挙がったからこその苦しみであり、試練だと思う。これを乗り越えた時に棚橋は、真に凄いエースになるのではないか。
 そして優勝は後藤。棚橋に初勝利した上での優勝は大きい。一時は足踏み状態に見えたが、インターコンチのベルトを獲り、今回のNJC3度目の優勝とコツコツと階段を上がってきた印象だ。そして若きIWGP王者オカダ・カズチカに対して「俺は棚橋や内藤みたいに優しくねぇぞ!」と叫んだ。
 他の先輩たちは何度も潰され、這い上がってきた実績とファンからの信頼があるが、今のオカダはIWGP王者だということがすべて。確かに素材としては素晴らしいし、将来的に真のエースになるべき男だが、今の時点ではベルトがなかったら、たちまちレインメーカーの神通力を失って若手レスラーに逆戻りしかねない。とにかく内容のある試合で先輩たちに勝ちまくるしかないのだ。そういう意味では、状況的に一番キツイのはオカダなのかもしれない。今、新日本に吹いている追い風に乗るのはオカダか、後藤か、アンダーソンか、それとも…。

「新日本の追い風に乗るのは…」への1件のフィードバック

  1. 棚橋選手は地元で特に思い入れがある選手なんですが、相当、疲れてると思います…
    試合以外に営業にサイン会など…これがエースなんでしょうけど…
    しかし後藤選手、やりましたねぇ…IWGP注目です!!!

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