大きな玉ねぎに向かって

 3年連続で両国国技館大会を成功させたDDTは8月18日の大きな玉ねぎ…日本武道館初進出に脇目もふらずに全力で向かっている。昨日の後楽園では試合前に『DDT戦略発表会2012』。新日本の戦略発表会をパロッたネタだと思っていたら①地方大会の充実②飯伏幸太、HARASHIMA、KUDOがツイッター開始③売店のさらなる充実④試合動画のiphoneアプリ化⑤高校生レスラーの日本武道館デビュー⑥ニコニコ生放送でDDT公式サイトを開局⑦ヅラレスラー・オーディション開催と、ネタ的なものも含んではいるが、キッチリと7つの戦略を用意したのはさすが。これとは別にハードヒットが6・3新木場で開催されること、4・8新木場にアイアンマンヘビーメタル級王者華名が参戦すること、5・4後楽園でエル・ジェネリコ相手に飯伏が復帰することも発表された。とにかく発表ごとが多い昨日の後楽園だった。
 試合の方も当然いろいろあったが、「振り幅が広い男だったんだな」とビックリさせられたのは第2試合でアントンと対戦したニコ・バレンタイン。観客にフィンランド・コールを要求していたことでもわかる通り、かつてSMASHにFCF王者として参戦したヴァレンタインだ。当時はニヒルなヒールだったが、2年の月日は彼を陽性に変えた!? アントンとの掛け合いもなかなかだったし、DDTではこっちの方がイイ。
 第3試合ではノアの平柳玄藩が高尾蒼馬と合体。NO MERCYとDDTの反体制ユニットの夢の(?)合体だ。2・19後楽園には元反選手会同盟の越中詩郎&青柳政司が参加したし、今後も様々な反体制派の人間がDDTマットに出現してくれるに違いない。
 ケニー・オメガに入江茂弘が挑戦した世界ジュニア・ヘビー級戦は、いい試合だった。地方インディー団体のでら名古屋プロレス出身の入江がメジャー団体・全日本の由緒あるベルトに挑戦するのは、まさにドリーム。煽りVでは入江は“間の悪い男”とされていたが、試合の間はいいし、タイミングは抜群。試合後にケニーは「DDTの可能性を見せることができた。DDTにはいい選手がいるということを見せることができたし、入江の可能性も見せることができたと思う」と言っていたが、まさにその通り。ケニーは中澤マイケルと全日本のジュニア・タッグリーグに出場することについて「全日本にはキャラクターがある選手がいないし、面白い選手がいない。でも、ここにはキャラクターがあるヒーローがいる」と辛口。「まだDDTをリスペクトしていないメジャー団体があるから、僕の仕事に終わりはない」とも。全日本では嫌味なキャラのケニーだが、DDTでは本当に頼もしいチャンピオンである。
 メインのKO-D無差別級選手権はまさかの連続だった。まず男色ディーノが高木三四郎に敗れたこと。1月にKUDOからベルトを奪取して以降のディーノの「日本武道館でメインに立つ」というモチベーションの高さは半端じゃなかった。鬼気迫るものすら感じた。正直、今のディーノは誰も倒せないと思っていた。だが、それを高木三四郎が木っ端微塵にしたのである。しかし、それで終わりではなかった。この日、いつでもどこでも挑戦権を獲得したマサ高梨が試合直後に権利を行使し、何と2分4秒、タカタニックを決めて第40代王者になったのである。このハプニングに後楽園のファンは大爆発。それこそハプニングを楽しむムキもあっただろうが、それよりも素直に高梨の快挙を喜び、祝福していたファンの方が断然多かったはず。最弱汁レスラーなどと呼ばれる高梨だが、凄く巧い選手。あの体の大きさで、どんな試合に組み入れられても、場の空気を読み、その時々に応じて味付け役になったり、試合を転がしたりと仕事をこなす。もちろん技術も確かだ。それは便利屋ということにもなってしまうが、そんな高梨がDDTのてっぺんを取ったのである。高梨が日本武道館のメインに立つこともあり得る。それがDDTだ。
 8・18日本武道館まで目が離せないぞ!

「大きな玉ねぎに向かって」への1件のフィードバック

  1. DDT、本当に色々な意味で面白いです!!
    最近、仕事で行けませんでしたが..
    転職して時間が出来そうなので、行きたいと思います..
    武道館…期待してます!!

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