凛とした最期

 昨日の後楽園ホールにおける『SMASH.FINAL』は、2年間続いてきたSMASHの文字通りのファイナルだった。そこには湿っぽさは微塵もなく「こんなことは死ぬまでの途中経過に過ぎません。またいつか、皆さんとお会いする日がきっと来るだろうと思います。その日まで元気でいてください。ありがとうございました。SMASH、これで終わります!」というTAJIRIの爽やかなマイクで幕。
 その瞬間、TAJIRIプロデュースのSMASHは過去のものとなり、今後のSMASHについて酒井代表にマイクが渡されたが、酒井代表が発表した今後はSMASH封印だった。
『SMASH26』からの第2章スタートを示唆していた酒井代表だったが、SMASH=TAJIRIの世界観という結論に達し、TAJIRIと同じく封印を決意したのである。「SMASHというコンテンツはTAJIRIさんなくして成り立たない。やはりSMASHはTAJIRIプロデュースなので、TAJIRIさんが新たなステージに旅立つ以上、第2章をスタートさせるのではなく、封印します。そしていつか、同窓会というか、TAJIRIさんや選手たちが再び戻る場所を提供するのも私の責務だと思います。だから再開する時は、TAJIRIさんと再開できれば」と酒井代表。
 それならばTAJIRIプロデュースのSMASHを継続すればいいとも思えるが、酒井代表はあくまでSMASHとは違うコンテンツのプロレス・イベントを考えているようだから、そんなに話は簡単ではない。そこにお互いに相容れない思想の違いがあるのだろう。
 細かい事情はともかくとして、言い形でファイナルを迎えられてよかった。酒井代表の決断で救われたファンも少なくないはずだし、TAJIRIも今後のことについては「片手間では言いません。ちゃんとマスコミを集めて発表します!」と一切語らなかった。TAJIRIも選手たちも3月末日までは株式会社スマッシュの所属選手。契約期間中には先の話をしないというTAJIRIの気骨を感じた。
 TAJIRIも酒井代表も礼節を重んじた。結果、凛としたSMASHの最期だった――。

「凛とした最期」への1件のフィードバック

  1. 今後、どうなるんでしょうか…
    まあTAJIRI選手の事ですから先は考えているとは思いますけど..
    契約が終わってからの言葉に期待してます..

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