日本武道館に向かって!

 昨日はDDTの2012年初の後楽園ホール大会。そう、今年は旗揚げ15周年&日本武道館初進出イヤーであり、新年から武道館に向けて一直線だ。まずは社長でありながら反体制ユニットを結成するという高木三四郎の15年間変わることのない大人げなさは大したもの。「反体制といったらこれだろう!」とCMパンクばりのタトゥーを施してWWEをパクって登場。これまたパンクの得意技GTSを繰り出す。GTSと言えば、ノアの反体制NMCのKENTAのオリジナル技でもあり、反体制を強調するには理に適っているぞ。そして高尾蒼馬は身体をクネらせてのボマイェを発射! そうか三四郎的には中邑真輔も反体制のカテゴリーに入るのだ。
 実は三四郎は咽頭炎で26日まで入院、強い抗生物質を投与したために身体には薬疹が出ていて、CMパンクばりのタトゥーはそれを隠す役目も果たしていた。この反体制ユニットは、ポジションが中途半端になっていた高尾の魅力を引き出すいいきっかけになることも考えれば、意外にイケるかもしれない。2・19後楽園では反体制の元祖とも言える反選手会同盟(のちに平成維震軍に発展)を結成した青柳政司&越中詩郎と合体して体制派(鶴見亜門GM派)の選手と対戦する『あの時の反選手会同盟』が決定。これは同日、お隣のTDCホールで開催されるSMASHでの『あの時の新日本プロレス』をパロったか? こうした遊び心がDDTだ。
 サプライズとしてはフリーになった井上雅央のほもいろクローバーZに加入したこと。果たして雅央はDDTでも雅央ワールドを創ることが出来るのか? まずは桃色クローバーZの振付を覚えることから始めないといけないだろう…。
 そして新年早々、主役交代。KO-D無差別級王座がKUDOから男色ディーノに移った。試合は男色殺法を封印してシリアスに出ようとするディーノに対し、生真面目なイメージが強いKUDOが唇を突き出したり、股間を広げてグラウンドに誘ったりの心理戦を仕掛ける意外な展開に。その後はKUDOの打撃とディーノの男色殺法がスイングし(?)、予想以上の好試合になった。男色殺法を全開にしつつも根底はシリアス・ファイトのディーノはムーンサルト・プレス2連発から、最後は捻りを加えたカンクン・トルネードならぬ男色トルネード! 敗れたKUDOは昨年7・24両国で石川修司からベルトを奪って以来、半年間で5度防衛してきた。DDTにあっては地味な王者と言われたこともあったが、しっかりと重責を担ってきたと思う。そして新たに王者になったディーノは「イロモロの、ゲイ・レスラーの私が武道館のメインを張る!」と宣言した。あの山本小鉄さんを激怒させたディーノが日本武道館のメインを張ったら、それは確かに事件。ディーノは本気だ。
 その本気のディーノが2・19後楽園での初防衛戦の相手に指名したのはアントーニオ本多。ディーノは「マッスルを破壊するため」と言ったが、指名されたアントンはHWWA(一橋大、東大、武蔵野美大を中心とした学生プロレス団体。アントンは武蔵美大の学プロ出身)時代からの自分自身の道程、そしてディーノへの想いを切々と語った。そこには10年に及ぶドラマがある。様々な本気と、ドラマと、遊び心はすべて8・18日本武道館につながっていく。

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