レインメーカーに感じたこと

「昨日も勝っちゃったし、今日も勝っちゃったし。チャンピオン、引っ張れよ。もっと楽しませてくれよ。悲しいよ、俺は。お前がそんなんじゃ、お金の雨が降ってこないんだよ。もっと強くなってくれ。俺のところまで来てくれよ。こんなんじゃタイトルマッチ、つまんねぇよ」
 昨日の後楽園ホールで挑発…というよりも、そう嘆いてみせたのが“レインメーカー”オカダ・カズチカ。1・4東京ドームの凱旋試合と棚橋への挑戦アピールで客をドン引きさせて、よくも悪くも存在感を発揮したオカダの戦いが土&日の後楽園2連戦からスタートした。土曜日の試合はサムライTV『速報!バトル☆メン』の仕事があったから観られなかったが、昨日の試合をみた限りでは、まずまず。連夜にわたってツームストンで棚橋をKOするというのも、本番のIWGP挑戦に向けてオリジナル技レインメーカーを爆発させる布石だろうし、CMLL主役の大会の中ではメキシコでは禁止されている技を敢えて使うというのはアリだ。ファンの意地悪な目、CMLL主体の大会という難しいシチュエーションで無難にこなしたという感じか。だが、私としては客が怒り出すほどショッパイか、逆にどよめかせるほど凄いか…それくらいのインパクトがほしかった。今のオカダに必要なことは、どうあれファンの興味をそそることなのだ。
 今のところ独り歩きしている感があるレインメーカーというキャラに関しては、両手を広げてアピールする姿はふてぶてしいが、試合のところどころでオカダ・カズチカではなく岡田かずちかが顔を出す。「金の雨を降らせて新日本を潤わすレインメーカー」なら、アピールする時や言動だけでなく、ファイトぶり、何気ない所作まで徹底しなければいけない。そこに“作り物感”があったらファンは反応しないだろう。テレビ解説席に座っていたミラノ・コレクションA.T.はかつてT2Pとして闘龍門にメキシコから逆上陸した時、キザで自信過剰なキャラを完成させていて、まったく隙がなかった。
 当たり前に考えれば、オカダはいずれ新日本を支える男。191センチの長身は魅力的だし、まだ24歳だから身体はドンドン大きくなるだろう。大型選手が少なくなった今、オカダに期待せずにはいられないのである。

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