船木の本気に期待!

 全日本プロレスの正月後楽園2連戦が終わった。この2日間は内容盛り沢山! 初日2日には諏訪魔と関本が真っ向勝負、3日の3大タイトル戦はいずれもチャンピオンが防衛して全日本にはひとつもベルトが戻ってこなかった。そんな中、大森隆男の全日本再入団が決定。2・3後楽園ホールで秋山準の三冠ヘビー級王座に挑戦することが正式決定した。
 それぞれについて書いているとキリがないので、ひとつだけ。今、書きたいのは船木誠勝だ。船木は「ビチッと!とかワイルドとか…ネタでプロレスをやってるようじゃ、2度と全日本にベルトは戻ってこない。全日本のリングを闘いの原点に戻さなきゃいけない」と昨年暮れに河野真幸、田中稔と実力派ユニットSTACK OF ARMSを結成した。そしてこの正月2連戦から始動したわけだが、ユニットのリーダーになった船木から今まで決して表に出すことがなかった情熱を感じた。
 09年夏にプロレス復帰後の船木は武藤敬司を立て、超党派軍になってからは鈴木みのるに気を使い、自分を押し殺しているようにしか見えなかった。それは「出戻りの後ろめたさを感じているのか?」と思うほどだった。だが、ここにきて「今の全日本には闘いがない!」と言い切り、行動に出た。昨日の諏訪魔、近藤修司、征矢匠との6人タッグ後には諏訪魔に向かって「お前じゃ全日本のエースは無理」「俺が引っ張っていく」「大森じゃ三冠は奪回できない」と思っていることを遠慮することなく言葉にした。
 2012年の全日本のテーマはもちろん外の流出したベルト奪回だが、船木が本気になったことで、全日本内の闘いが俄然、面白くなってきた。団体内が激しい闘いによって活性化してこそ、外との闘いになった時に底力が発揮できるのだと思う。TEAMビチッと!とGET WILDが明るく楽しいプロレスを追求するなら、船木率いるSTACK OF ARMSと諏訪魔率いるチーム・ディストラクションは激しくやり合えばいい。ビチッと!やWILDとSTACK OF ARMS、ディストラクションとのイデオロギー闘争も勃発するだろう。そうしたせめぎ合いによって新しい何かが全日本の内に生まれるはずだ。

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