GAORAスーパーファイトが提示したもの

 プロレスにはまだまだ底知れない面白さとパワーがある。それを実感させられたのが昨日のJCBホールにおける『GAORA20周年記念スーパーファイト2011』だった。解説を務めた私がこう書くと手前味噌のようになってしまうが、全日本プロレスとドラゴンゲートを軸に様々な団体の選手が参加し、それぞれが自身の試合にテーマを見出し、個性をきっちりと発揮していた。見事というほかない。
これだけのキャラクターが揃い、これだけのファイト・スタイルがある。それは他の格闘技にはないもので、プロレスというものの特性を大いにアピールできた大会だったのではないか。近藤修司とドラゴンゲートの土井成樹&谷嵜なおきの激突という因縁含みのカードもあったが、それはそれで楽しいだけでなくギラリとしたプロレスの怖さを見せてくれたと思う。
 特別ゲストのAKB48(河西智美、石田晴香、佐藤すみれ)については一部のプロレスファンから「プロレスを知らないアイドルを…」という声も聞こえてきそうだが、プロレスの間口を広げるという意味では彼女たちの起用は正解。それだけ記事になりやすくもなるというのが現実だし、プロレスに興味のないAKBファンがテレビを観たり、会場に足を運んでくれていたとしたらファン拡大のきっかけになったはず。実際、彼女たちはプロレス素人で、最初は解説席に座るのを不安がっていたようだが、試合が進むにつれてハマっていくのがわかって嬉しかった。何の予備知識がなくても楽しめるというのはエンターテインメントとしては重要なことだ。そう、プロレスは理屈抜きに面白い。
「お前にひとついいことを教えてやろうか?」「何ですか?」「プロレスっていうのはな、面白いもんなんや。楽しいもんなんや」。そんな20年以上も前のジャイアント馬場さんとの会話を思い出した。
 これからもプロレスの楽しさ、面白さ、そして怖さ、深さを伝えていきたいと初心を新たにした次第だ。

「GAORAスーパーファイトが提示したもの」への1件のフィードバック

  1. 地方在住の私はGAORAで観戦しました。
    いや~熱が伝わってきましたよ。
    プロレス熱が・・・
    自分は40代のプロレスファンですが、プロレス興行としての
    レベルの高さを感じました。
    「スパーファイト」という響きもいいですよね。
    かつて全日本勢が馬場さんの英断で急遽新日本に参戦したときの興行名も確か「スパーファイト」でしたよね。
    毎年恒例よりもオリンピックやワールドカップみたく4年に一度でいいからこういう興行がみてみたい。
    地方からも出向こうと思っちゃいます。
    今年は馬場さんの13回忌ですね。
    馬場さんの名のもとにゆかりのある選手たちが集まって興行してくれるといいですよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です