DDT雑感

 高木三四郎のDDT所属最後の試合ということで、昨日は久々にDDT後楽園へ。超満員札止めの1525人を動員、試合前から会場はいいムードだった。次期バラエティー班長選出試合というお楽しみはあったものの、昨日の大会は基本的にシリアス・モードだ。オープニングのアントーニオ本多&佐々木大輔の『チーム北の国から』(本人たちは強く否定!)…じゃなかったFROM THE NORTHREN COUNTRY(長い!)にGRANMAのGENTARO&ヤス・ウラノが挑戦したKO-Dタッグ選手権は実にいい試合だった。4選手全員がマニアックな人たちというのもあるが、70年代のアメリカン・プロレスのような試合に。切り返しの妙で魅せ、押さえ込みもガッチリ。ショルダースルーで沸くような展開になり、大技が飛び出したのは終盤になってから。最後はアントンがヤスの雪崩式フランケンシュタイナーを回転エビ固めに切り返しての勝利。15分以上のジックリしたファイトでオープニングからお客さんを惹きつけたのには感心した。
 メインの佐藤光留にディック東郷が挑戦したKO-D無差別級選手権もシリアスな攻防に。ここ最近の光留の充実ぶりは目を見張るものがある。本来持っている関節技と打撃技をプロレス的な動きに巧く取り込めるようになったのだ。それも光留が真摯にプロレスに取り組んできたからだと思う。彼のプロレス愛が今、いい形で開花している。そして東郷の方は一流の職人。光留の関節技に対して脇固めからクロスフェースなどyは東郷がぺディグリーからのダイビング・セントーンでベルトを奪取したが、これからも光留からは目が離せない。
 高木のDDT最終試合は矢郷良明&入江茂弘と組んでのvs天龍源一郎&折原昌夫&HARASHIMA。まだまだ天龍のコンディションは万全ではなかったが、高木にとっては天龍が持つ間合い、大人げなさから学ぶものが多かったよう。矢郷と入江にしても天龍と戦えたというのは財産になったに違いない。
 さて、これからのDDTだが、12・26後楽園ではアントンが東郷に挑戦することになった。考えてみれば、新王者になった東郷はDDT所属とはいえ、根っこは外様。挑戦するアントンもフリーの選手。アントンとタッグ王座を持つ佐々木もフリー。そして東郷に敗れた光留はパンクラスMISSION所属。上位を取っているのは生粋のDDTの選手ではないというのが現実だ。さらに高木はユニオンに移籍して国民的プロレス・ユニットNKG48を結成してユニオンを鎮圧し、本気で本隊のDDTを呑み込むぐらいの気持ちでいる。来たる2011年、DDTは一つの転換期を迎えそうだ。

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