日本プロレス60年史

 2000年4月、日本スポーツ出版社の編集企画室長だった私は、週刊ゴング編集兼発行人の竹内宏介社長とゴング創刊32周年&2000年記念出版として『日本プロレス50年史』という増刊号を作った。1961年~75年が竹内氏、76年~2000年が私の担当だった。これは完全なデータ本で、それまで日本で行われたタイトルマッチの全記録、団体別来日外国人全リストも収録し、今も原稿を書く時の重要な資料になっている。
 当時は「60年史、70年史…いつまで作れるのだろうか」などと考えていたが、状況はそうならなかった。04年8月に日本スポーツ出版社の経営陣が変わり、私は退社を決意してフリーの道へ。その後、竹内氏は病床に伏し、週刊ゴングは休刊となり、さらに今年になって日本スポーツ出版社は倒産。あの貴重な写真資料の権利関係、所在もわからないから、もはや『日本プロレス史』は作れなくなってしまったのだ。
 そして昨日27日、ベースボール・マガジン社から『発掘! 日本プロレス60年史 英雄編』が発売された。編集責任者は元週刊プロレス編集長の本多誠氏。本多氏は私が日本スポーツ出版社を退社した時に気にかけてくれたひとりだった。今回の『日本プロレス60年史』を出版するにあたって、私にも声をかけてくれた。竹内氏と私が作った『日本プロレス50年史』とはまったく切り口が違う本だが、こうして再び『日本プロレス史』の本に関われるのは嬉しいことだった。
 第1弾となる英雄編のコンセプトは日本プロレス史を紐解く上で大きな影響を及ぼしたスーパースターたちを貴重な写真&秘話でクローズアップするというもの。私はFMW旗揚げ時に“共犯者”として協力した大仁田厚、入門当日から取材した小橋建太、そして三沢光晴について原稿を書かせてもらった。送られてきた本のページをめくると、様々なライターが各々の角度からスーパースターたちを綴っている。ぜひ、ご一読を!
P.S. 博士さんから「船木は従来のプロレスラーにないスキルを持っている」という記述に対する反論がありました。私の見解は、船木は喧嘩芸骨法の掌打など、それまでのプロレスになかった技術を導入してきた選手であるということです。もちろん、プロレスラーにとって関節技やグラウンドは基本ですが、船木の場合、従来のプロレスの基本とは流れが違う技や、技のコンビネーション、戦略を持っていると私は感じています。以上です。

「日本プロレス60年史」への1件のフィードバック

  1. ゴング「日本プロレス50年史」今も大切に保存してあります。
    その前の「40年史」も保存してあります。
    小佐野さんはこのときは週刊のほうの編集になったばかりの頃でしょうかね。
    今頃言うのは何ですけども、50年史でも40年史のような座談会を載せてほしかったです(笑)
    各年の出来事を振り返り、来日外国人、タイトルマッチの完全記録などを読んでは胸を熱くしたものです。
    ゴングの別冊は何十冊も保存しています。宝物です。子供の頃からゴング党。今も読み返すこと多々あります。
    あの貴重な写真や資料、本当どうなってしまったんでしょうか…
    十数年前「ゴング・グラフィティ」という週刊化されてから一号ずつ振り返っていくのがありましたよね。
    二冊出て1988年ごろで止まってしまって。あの続きを読みたかったのですがもう不可能なんですかね…
    小学校のころから別冊ゴング、月刊ゴングを買い始め、週刊化してからは毎号欠かさず買いました。
    海外に数ヶ月旅するときは友人に代わりに買ってもらったり。
    私が第一号から休刊まですべて買った雑誌は「週刊ゴング」だけです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です