今現在の天龍源一郎

 昨日の新宿FACEにおける天龍プロジェクト興行のウリは天龍が金髪になったこと。「8月はいろいろな団体の興行がある中で、ウチの売り物が俺の金髪だけというのは情けないな」と苦笑いしていたが、まんざらではない様子で、月曜日のサムライTV『S-ARENA』では金髪に染める様子をVTRで流したが、結構ノリノリだった。
「お客さんにプラスアルファのお土産をつけて帰す」というのが天龍革命時代からのポリシー。ただし、本人としてはコンディションが万全ではなかったことは内心、忸怩たる思いだったろう。
 新日本の8・15両国で痛めた膝はかなり深刻だった。正直、歩くのも辛かったに違いない。だが、周囲にはまったく不安を感じさせずにリングに上がった。猪木さんは「ベスト・コンディションでなければ、お客さんに失礼になるから休め」と言う人だが、天龍の師匠の馬場さんは「看板レスラーはどんなことがあっても休んじゃいけない。コーナーに立っているだけでもいいから試合に出ろ」という考え方の人。その教えが体に染み込んでいるのである。
 だが、コーナーに立っているだけでは、それこそ金髪だけがウリになってしまう。当然、天龍は試合に参加した。そして金村、黒田、NOSAWA論外に膝をメッタ打ちにされてしまった。ここで相手に手心を加えられてしまったら、天龍源一郎は天龍源一郎でなくなってしまう。やられるのを覚悟の上での試合だったから、天龍にとって容赦ない攻めは納得だったはずだ。足が動かないから体を浴びせかけるようなショートレンジのラリアットで何とか黒田を仕留めたのはレスラーとしての意地。
 ファンが喜ぶなら金髪にし、ありのままの自分をさらけ出してリングに上がって試合をする。天龍はギリギリのラインで今を生きている。

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