暑く熱かった8月15日

 昨日は全日本・後楽園と新日本・両国のダブルヘッダー。まずは12時試合開始の全日本へ。こちらは8・29両国決戦に向かって一直線だ。KENSOの試合後にムタがラダーを持って出現し、毒霧で先制攻撃をかまし、メインでは鈴木vs諏訪魔の三冠戦、船木vs河野の一騎打ちのW前哨戦としての鈴木&船木vs諏訪魔&河野。例によって試合は感情が先走ってグチャグチャな展開になってしまったものの、4選手の気力、体力が充実していることを示す30分を越える激闘となった。試合後、汗だくの和田京平レフェリーは「メチャクチャだったから、こっちは参ったけど、あいつらだったら平気で60分戦いそうだよ」と苦笑い。諏訪魔が前々から悪かった首を悪化させて左手に痺れがあるというのは心配だが、8・29両国の大一番は、これまでの前哨戦を経て内容で勝負すべきもの。この大会には本当に全日本の未来がかかっている。
 全日本のメインが長かっただけに、新日本の両国には試合開始の3時には間に合わず、到着した時には中邑vs潮﨑の公式戦の最中だった。とにかく凄い盛り上がり。そして中邑と潮﨑の攻防は素晴らしかった。いわゆる“手が合う”というのとは違うが、攻防が成り立っているのである。そして、どこで勝負が決まるかわからないドキドキ感があった。普通ならシンスケ・コール一色になるところだが、潮﨑にもコールが送られたのは、観客が対抗戦という枠組みを越えて、純粋に2人の勝負に惹き込まれたからだと思う。30分時間切れとなったが、緊張感が途切れることなく、観る側もずっと集中していた濃密な時間だった。ノアの8・22有明コロシアムでの時間無制限1本勝負による再戦が決まったが、これは観なければいけない試合だ!
 さて、今年のG1…私は原稿の締め切りに忙殺されていて開幕戦と昨日の最終戦しか足を運んでいないので総括はできない。今、書けるのは小島の優勝についてだけだ。正直なところ、小島の優勝は意外だった。6月に左肘の手術をしたばかりだけに、このG1の連戦を乗り切れるのか心配でもあった。今回の優勝は、フリーになった小島のプロレスラーとしてリングに立てる喜びと、8年3ヵ月の全日本における経験がもたらしたものだと感じている。全日本での天龍、川田、健介、鈴木らとの戦い、新日本時代とは違うパッケージ・プロレスという中でのポジションの確立…そうした様々なことが小島の+αになった。つまり全日本に身を置いたことは結果的に大きなプラスだったということ。
 G1優勝によってIWGP挑戦をぶち上げた小島だが、フリーのレスラーとしての勝負はこれからだ。古巣のリングに立ったら、実は自分が最もキャリアのある人間になっていたというのが現実で、そうなると最前線に居続けるには勝っていくしかないのである。
「俺は新日本プロレスに遊びにきたわけじゃないんだ。絶対に笑顔なんか見せないからな!」と厳しい表情で締め括った小島。小島は自分の置かれた立場を自覚し、さらなる高みを目指している。

「暑く熱かった8月15日」への1件のフィードバック

  1. 小島選手、優勝、おめでとうございます…
    自分は意外とは思いませんが、誰が来るか、全く検討がつかなかった…名古屋の大会では正直、棚橋選手は苦しいかな..と..結果はこの2人で最後は争われた…
    勝負とは何があるかわかりません…

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