ばかばかしさ、くだらなさ、お笑いの先には…

 さてさて、今日は24日&25日の取材のラストを飾ったDDTの両国大会。とは言っても、すでに多くの人たちがブログでアップしているので、そんなに書くことがなくなってしまった。
 ひとつ言えるのは、去年に続くビッグマッチながら、普段通りの、普段から積み上げてきた試合を提供したということ。こういう大会になると普段はDDTを観ない人、あるいは初めてプロレスを観る人もいるだろうが、そこで敢えて“いつものDDT”を提供するというのはチャレンジであり、実験だったと思う。
 そんな中でのMVPは中澤マイケルだ。オープニングの肛門爆破からエンディングまで…今大会のキモになっていたのはマイケルだった。ヤゴウ公国との最終戦争で、マイケルがファイヤーバード・スプラッシュで試合を締めた後、高木三四郎が泣いていたが、あれは「よくぞ、やってくれた!」という本物の涙。普段から面白おかしくマイケルをイジっているが、それもマイケルのプロレス頭を信じているからだと思うし、今回、裏主役に起用したのは冒険だっただろうが、マイケルは見事にそれに応えたのである。マイケルがもし肝心の試合でグダグダだったら、大会の意義そのものが揺らいでいただろう。
 プロレスラーの「最後までやり遂げる」という姿勢を見せてくれたのは丸藤だった。途中で右肩が上がらなくなるアクシデントに見舞われながらも極力、お客さんに気付かれないように毅然とファイト。ケニーの破天荒な技にもキッチリと受け身を取って戦い続けた丸藤には三沢光晴の遺伝子を感じずにはいられなかった。
 そしてメインのHARASHIMAも立派だった。2年続けての両国のメインという大役を任され、大日本の関本に奪われたKO-D無差別級王座を奪回するという勝負面もあったわけだが、その2つをまっとうしたのである。「目に汗が入っただけさーっ!」と叫んでいたが、感極まるものがあって当然。試合後、控室で取材を受けている時にも目から涙がこぼれて「今日はやたらと目から汗が…」と言っていたのが印象的だった。
 ばかばかしさ、くだらなさ、お笑い…そうしたものを突き詰めた時、そこに“本当の部分”と“感動”が生まれる。そんなDDT両国大会だった。

「ばかばかしさ、くだらなさ、お笑いの先には…」への3件のフィードバック

  1. DDT、去年に続き、今年も良かったみたいで…
    名古屋に来るのでそっちで楽しんで来ます..

  2. いつも更新ありがとうございます。
    今回のDDT総括も楽しく読ませていただきました。
    が、一点だけ疑問を書かせてください。
    > プロレスラーの「最後までやり遂げる」という姿勢を見せてくれたのは丸藤だった。
    これは、本当に正しいことだったのでしょうか?
    いや、丸藤選手の姿勢そのものは、素晴らしかったと思います。
    でも、それを認めた周りの判断、あるいは、それを絶賛するマスコミは
    本当に正しかったのか、私にはよくわからないのです。
    これは、ことさらにDDTやノアだけを責めているのではなく、
    もちろん、小佐野さん個人を責めているわけでもありません。
    ただ、三沢選手のリング禍があってなお、
    負傷をおったレスラーが戦い続ける姿勢を絶賛する文章を、
    (丸藤選手の件だけではなく)マスコミ各誌でしばしば見かけるのに
    激しい違和感のようなものを感じずにはいられません。
    丸藤選手が「最後までやり遂げる」という姿勢を見せたとき、
    周りは、どのような基準/姿勢でそれをよしとしたのか、
    そのあたりについても取材、検証した上での絶賛であってほしいと思いますし、
    それが私たちファンに伝わるような記事であってほしいと思います。
    もちろん、それは、こういう無料で気軽に読めるブログの範疇ではないとも
    思いますし、小佐野さん個人に求めることでもないと思いますけれども。
    失礼な内容、かつ、的外れなコメントになったかもしれません。
    申し訳ありませんでした。

  3. >ただ、三沢選手のリング禍があってなお、
    >負傷をおったレスラーが戦い続ける姿勢を絶賛する文章を、
    >(丸藤選手の件だけではなく)マスコミ各誌でしばしば見かけるのに
    >激しい違和感のようなものを感じずにはいられません。
    正直、イチファンとしては複雑なんですよね…。
    怪我をしていてなお戦う姿には素直にリスペクトを感じます。
    でもそれは見方を変えると、休みたくても休めない、という切実な現実があるということなわけで…。
    それが試合中の怪我であれば尚更複雑ですよ。
    試合が終わるまで戦い続けるというのがレスラーとしての責任感なのかもしれませんが、明らかに様子がおかしいのであれば『試合をとめるべきでは?』と思う場面も往々にしてありますし。
    難しい問題じゃないですかね…?

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