性根を据えた全日本プロレス

 今日は25日の全日本・後楽園大会について。会場入りしたところで河野に会った。見ると髪の毛をブルーに染めている。「どうしたの、それ?」と聞くと「今日は新世代軍の解散がかかった大事な試合じゃないですか。ブルーは新世代軍のテーマ・カラーですから。まあ、サムライ・ブルーってことで!」と笑顔。河野は7・4大阪で鈴木みのるの三冠王座に挑戦して完膚無きまでに叩きのめされてしまったが、あの一戦、そしてそこに至るまでの過程で芯が強くなったと思う。「変わらなきゃいけない!」という強烈な意識を持っていたからだ。初の三冠戦前夜は眠れないほどのプレッシャーがあったというが、それを乗り越えたこれからが正念場だ。
 さて、メインの新世代軍vs超党派軍の全面対決8人タッグは、諏訪魔がみのるを攻略すれば8・29両国で三冠挑戦決定、みのるが諏訪魔を潰せば新世代軍解散がかかった一戦だった。結果は新世代軍総掛りでみのるを押さえた形になった。最後にフォールしたのが諏訪魔ということで両国での三冠戦が決まったが、みのるが言う通りに両国から本当の闘いがスタートする。
 この全日本の世代闘争の難しいところは、普通なら時代を変えようと挑む反体制の新世代軍が支持されるはずが、超党派軍が支持されているところだ。スタートが、狙われるべき上の世代が「俺たちの首を取ってみろ!」と超党派軍を結成して新世代に噛みついたことによって、上の世代の方が反体制のイメージになってしまったこと。それに加えて、弁が立つみのるの発言がいちいち納得できるものだし、キャリアのある超党派軍は試合での自分たちの見せどころを知っているから、新世代軍はこれまで太刀打ちできなかったというのが正直なところだ。
 だが、ようやく流れが少しずつ変わってきた。不器用ながらも諏訪魔たちの「全日本プロレスを若い俺たちの力で変えたいんだ!」という心意気が伝わってきているように感じる。少なくとも後楽園に来る全日本ファンは理解しているはずだ。これを全国各地に広げていくのが課題。かつての天龍同盟、超世代軍のように、どんな会場でも、どんな試合でも「彼らはいいね!」というインパクトを残していくしかない。それは気が遠くなるような草の根運動だが、そうした地道な積み重ねなくして時代は変わらないのである。
 今の全日本は本当に諏訪魔らの若い力の可能性に賭けている。象徴である武藤不在(ムタとして8・29両国でKENSOと一騎打ちを行うが)の中、頑なに他団体と交わらずに独自路線を突き進んでいるのは「この苦しい状況でヨソの力を借りたら全日本プロレスの未来はない」という社長としての武藤の考えがあるからなのだ。武藤は腹を括っているのである。もちろん、状況をリカしている諏訪魔も腹を括っている。性根を据えた全日本に注目してほしい。

「性根を据えた全日本プロレス」への1件のフィードバック

  1. 名古屋の会場に居たので…ファンとしては、今後の全日が楽しみになりました。
    で、昨日の結果….良いですねぇ..
    期待してます…

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