キャラクター&インターナショナルな空間

 昨日は新宿FACEでSMASHの3回目の興行。ザックリと印象を一言で書けば「特別編が終わって、いよいよ本編に突入した」という感じだ。
 TAJIRIは「よく新しいスタイルって言うけど、プロレスに新しいスタイルはないと思うんですよ。SMASHは新しいスタイルを見せるのではなくて、選手それぞれのキャラクターを大事にして、プロレスというものを見せていきたい」というニュアンスの発言をしていたが、昨日の大会は、それを実践していたと思う。
 過去の2大会で様々なキャラクターを作り、紹介してきたことが昨日の大会に活きた。旗揚げ戦のトライアウトに合格したMentalloは、すっかりSMASHのレギュラーというイメージがあるし、第2回大会でメイン・デビューを飾ったリン・バイロンもニュースターとしてファンに認知されている。これまで総合格闘家からプロレスラーになろうと必死にもがいていた小路晃は黒のショートタイツと黒のシューズで登場。腕の取り合いや細かい攻防でのしっかりとしたプロレスラーとしての技術は、今後の小路の大化けを予感させるものだった。
 そして注目のフィンランドFCFのジェシカ・ラブ、ヴァレンタインは欧州スタイルのプロレスというよりも、WWE的な雰囲気が強かったが、共にしっかりとした基本とキャラクターを持っているから、難しい理屈を抜きに楽しめた。技的には“リカちゃん人形が空から降ってくる”というジェシカのスワントーン・ボム、ヴァレンタインのランディ・オートンを思わせるRKO、そしてエッジばりのアンプリティアーは一見の価値ありだ。次回の6・25大会にはジェシカに加えて化け物のヘイモ・ユーコンセルカ、原始人のスター・アルダがやって来るというから楽しみ。未知の得体の知れないガイジンが来襲するというのは、私が子供時代のプロレスと同じだ。
 フィンランド=FCF、カナダ=Mentallo、香港=リン・バイロン、韓国=キム・ナンプン(かなり胡散臭かったが、それはそれでいい味を出していた)と国際色豊かなのもSMASHの特徴。TAJIRIがFCF王者になったことでヨーロッパからさらに選手が来るだろうし、7月24日の新宿FACEにおける昼夜2興行には元WWEスーパースターが3人参加するという。キャラクター&インターナショナルな空間こそがTAJIRIが理想とするところなのではないか。それは新しいようで、実は昔のプロレスが持っていた魅力なのだ。
 その他、女子では朱里と華名の抗争が勃発したし、メインのKUSHIDAvsプリンス・デヴィットは期待通りの試合に。見た目には接戦であるようでいて、実際にはいっぱいいっぱいのKUSHIDAに対してデヴィットには余力があり、2人の間には大きな差があると私は感じたが、KUSHIDAもそれを肌で感じ取って理解していたのも大事なこと。きっとKUSHIDAは今日から開幕する『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』で成長することだろう。

「キャラクター&インターナショナルな空間」への1件のフィードバック

  1. こういう興行はTAJIRI選手ならではと言うか…
    地方でも観られると良いですね…

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