マイティさんはカッコよかった

 昨日は後楽園ホールでマイティ井上レフェリーの引退記念興行。67年7月、国際プロレスの旗揚げ第2弾シリーズでデビューし、98年6月の現役引退まで31年間、その後、レフェリーに転向して12年…実に43年間のプロレス人生にピリオドを打った。
 レフェリーとして最後に裁いたのは秋山&高山&健介vs森嶋&潮﨑&雅央の6人タッグ。ここでマイティさんの引退試合を盛り上げてくれたのは雅央だった。
マイティさんと雅央の珍妙なやりとりもこれが最後。ファンもそれがわかっているから雅央コールだ。雅央は見事にそれに応えた。
 雅央はロープに詰められると、両手を広げて大きな声で「ロープ! ロープ! おい、レフェリー!」。雅央が場外にエスケープすれば「上がれよ!」「おい、下げろ、レフェリー!」「入れ!」というやりとりが続く。
 雅央の反則攻撃をマイティさんが注意すると、雅央はすかさず「うるさい! うるさいって言ってんだろ!」。怒ったマイティさんが雅央を背後から一撃してマイティ・コールが起こる場面も。反則をしようとする雅央が「レフェリー、あっち向け! レフェリー、あっち!」と叫べばマイティさんは「うるさいなあ」。マイティさんと雅央の攻防は阿吽の呼吸なのだ。
 最後はその雅央を高山がエベレスト・ジャーマン。ギブアップ技ではなくフォール技で決めたあたりは、最後にマイティさんにキッチリと3カウントを叩いてもらおうという高山の配慮だったと思う。
 マイティさんは厳格なレフェリーというよりも、前座試合をレスラーとのやり取りで面白く盛り上げるタイプのレフェリーだった。それはレスラー上がりということもあるし、現役時代から会場の空気を読める天才型のレスラーだったからこそというのもあるだろう。
 高校卒業から還暦過ぎ(現在61歳)まで、プロレス一筋で生きてきたマイティさん。ポツリと言った「今後? プロレスしかやったことがないからねぇ。じっくりと考えていくよ」という言葉はズッシリと重かった。
 そして引退セレモニーでの「43年間、このリングに立ってきました。本当に素晴らしい夢のような時間でした。私が生きたこの時代にプロレスという素晴らしいものがあったことに感謝します」という言葉は本当に素晴らしかった。81年には国際プロレスが崩壊するなど、様々なことがあったのに、こうスカッと言い切れるのはカッコイイではないか。
 マイティさん、お疲れさまでした。またどこかでお会いできることを楽しみにしています!

「マイティさんはカッコよかった」への3件のフィードバック

  1. 小学生の時、国際プロレス、観てました…
    そうやって考えると長い間、プロレスに真っ直ぐだったんですね…
    本当にお疲れ様でした..

  2. 昨日のマイティさんは本当に格好よかった。
    プロレスが大好き、プロレス一筋のマイティさんだからこそ
    いえるプロレスの愛情がこもった素晴らしい挨拶だった。
    昨日の大会は「引退」という冠がついていたけどそれは違うと
    思う。
    ノアを退団することでノアファンに御礼とお別れをするための時間で、
    マイティ井上というプロレスラー人生の一区切りに過ぎない。
    だから、僕はまたいつかどこかのリング上でカウントスリーをたたく
    マイティさんを見る為にプロレスファンで在り続けよう。

  3. ごっつい感じが多かった国際プロレスの中に華やかなレスラーだったマイティ井上は、かっこよかった!IWA世界チャンピオン時代は、北海道ではテレビ放送がなかったのが残念。ヘビー級だったけれど今思えば初代タイガーマスクや藤波辰巳選手と試合も見たかったな。マイティ井上対寺西勇との試合を出し惜しみしないなければ国際プロレスの歴史も変わったと当時から思ってました。マイティ井上さんの次の人生にエールを送りたい。

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