ブードゥー・マーダーズの真価

 昨日の後楽園ホールにおける全日本プロレス開幕のメインはF4とブードゥー・マーダーズ(以下、VM)の解散をかけた4vs4キャプテンフォールマッチ。そして勝ったのはVM。しかも最後はセコンドの介入なしでTARUが小島を押さえるという文句のない勝利だった。
 試合後、発生したTARUコールに「やかましいわい!」とやり返したTARUだが、大勝負を制した感激が自然と伝わってきた。F4に対しては酷な書き方になってしまうが、TARUの「プロレスを考える」「ユニットとしての役割は何かを考える」という姿勢が上回っていた結果だと私は思っている。実際にこの5年間、TARUはプロレスそのものを考え、どうしたらお客さんが喜ぶかを考え、そしてどうやったら全日本マットで生き抜いて行けるかを危機感を持って考えてきた。だからこそ、メンバーが変わろうが埋没せずにここまでやってこられたのだと思う。
 以前、諏訪魔にインタビューした時にVM時代についてこう語っていた。
「VMに行ったことはよかったですよ。“伸び伸びできるんだな、プロレスって”と感じましたから。先輩後輩も関係ないし、“ああ、こうやってプロレスって考えるものなんだ”って教えていただきましたね。あの人たち、すっごい考えているよ。本隊の人たちより全然考えてたんじゃないかな。プロレスラーの視点から考えると、プロレス頭がある人の方が格上というかね。そういう意識がVMに入って芽生えた。『頭』がないと、この業界はキツイと思いましたよ。頭があれば、会場の空気を支配できる。あれは快感ですよ。試合も引っ張っていけるし。みんな考えるんだもん。TARUのオジキにしろ、近藤にしろ、ブラザー(YASSHI)にしろ…」
 純粋な技量としては決して一流とは言えないが、ヒールに徹してお客を沸かせ、そしてちょっと笑わせて盛り上げるTARUのプロレス頭は今の全日本マットの大切な財産である。

「ブードゥー・マーダーズの真価」への4件のフィードバック

  1. TARUさんは本当に色々、考えてます..
    TARUさんが来てから全日本、変化してきましたもん…

  2. TARUさんは本当に凄いですよね…あのプロデュース力は誰も真似できないレベルですよ…。
    根っからのプロレス好きなんでしょうね。

  3. 昨日の興行はここ最近では飛びぬけてよかったです。
    勧善懲悪を越えたものを見たような気がした。
    ゾディが見れなくなるんだとしたら残念だけどね・・・。

  4. VMを最初見たときは胡散臭い連中だなあと思って見てました。
     しかし全日本プロレスは、CS放送しか見られないので会場に見にこられたお客様は、流れがわからない。その中で聖水のギミックを使用したり、いつもTARUのMCで一般のお客様の気持ちをつかんで試合を面白くさせるVMはすばらしいと思います。(MCの内容もうまいですね。)プロレスは、強さはもちろんですが、見に来たお客様が今日の試合は楽しかったと思わせるのが大切だと思います。そういう意味では、VMは最高ですね。
    でもブラザーヤッシーがいなくなったのは残念。特に彼がハッスルでバンザイチエのでデビュー戦で相手を光らせて最後にプロレスラーの意地を見せた試合は、最高でした。スポットでよいからまた出場してほしいな。

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