井上雅央の心意気に拍手!

昨日のディファ有明におけるノアはいろいろなことがあった。
 まずはGHCジュニア・ヘビー級タッグ王者決定トーナメント。優勝大本命の丸藤&青木が金丸&平柳に敗れるというハプニングが起こった。しかも勝利をゲットしたのは平柳。スタートからずっと丸藤&青木のシビアな潰しファイトに青息吐息だったが、最後は放送席の鼓太郎にメッセージを送るようにブルーディスティニーならぬ自称オリジナル技のブラックディスティニ―からの昇龍玄藩で青木をフォール。終わってみれば平柳が主役の試合だった。
「最後は無我夢中で憶えてません」とテレビカメラに殊勝なコメントをしている平柳と目が合ってしまい、失礼ながらプッと吹き出してしまったが、当の平柳も言葉とは裏腹にちらちらとこちらを見ながらニヤニヤ。やっぱり平柳は平柳である。
 メインはGHCタッグ前哨戦。力皇&ヨネのタッグ王者に杉浦が加わり、高山&佐野の挑戦者チームには秋山が加わっての6人タッグだったが、個人的な注目は若い世代の王者トリオvs秋山だ。いきなり杉浦vs秋山でスタートして、序盤は王者トリオvs秋山という展開で、若い世代が容赦なく秋山に襲い掛かり、それを秋山が耐えしのぐ流れに。秋山にとってはハードな戦いが続くが、今こそノア黎明期を支えてきた男の意地と底力の見せどころ。それを若い世代に叩き込むのが役目である。2・28日本武道館では秋山&健介vs丸藤&谷口が実現する。これまた注目だ。
 さて、昨日の一番の注目ポイントは井上雅央の復帰。雅央は昨年7・20秋田における小橋との白GHC戦で左股関節後方脱臼という大怪我を負って半年以上欠場していた。欠場中も明るく振る舞っていたから、そんなに大きな怪我ではないと思っていたが、外れた骨が血管を引きちぎって壊死する可能性もあったという。この怪我からスポーツ選手が復帰した例は過去になく、雅央にしても今後1~2年の経過観察が必要だという。
 それでもリングに上がった雅央は、いつもの雅央だった。田上、小川の手荒い祝福を受けてのたうちまわり、お返しに細かい反則を繰り出して観客を大いに楽しませてくれた。とても半年以上の空白を感じさせない雅央ワールドを作り上げたということは、実際には凄いことだと思う。
 試合後に改めて雅央のプロレスラーとしての心意気を感じた。カムバックした心境を聞かれると、しばしの沈黙の後に「受け身を取ってレスラーなんだなって実感しました。キツイですね。でも、これでやっとレスラーに戻れた気がする痛みです」と言ったのだ。雅央は職人肌の受けのレスラー。その誇りが滲み出たコメントだった。
「自分では大丈夫だと思っているけど、怖いですね。股関節がはずれた時の感覚が頭に焼きついているから。その瞬間はグニャーみたいな何ともいえない感覚でしたね。自分ではずれたのがわかったからレフェリーに“脱臼しているからストップして”って言ったんですけど、骨折もしていて。リハビリは先生と浅子さんにメニューを作ってもらって。退院は1ヵ月ぐらいでできたんですけど、松葉杖ついている時間が長かったから。復帰のメドがついたのはここ最近ですよ。やっと走れるようになってからですね。あとは受け身取って、衝撃を受けた時にどうかなあ」と雅央。飄々としていながら、プロ根性の塊だけに、これからも雅央ワールドで観客を楽しませてくれるはず。雅央、復帰おめでとう!

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