飯伏幸太のプロレスごっこ

 OPG=俺たちプロレス軍団は、元々は京都教育大学を母体とした学生プロレス団体。それがいつしか学プロの域を超えて、学生たちではない人たちのアマチュア・プロレス…“プロレスごっこ”を追求する団体になったという。
 このOPG対決が一昨日のDDT新宿FACE大会で行われた。そのカードは飯伏幸太vs伊橋剛太。現KO-D無差別級王者と新人の激突だが、伊橋は飯伏にとって「プロレスごっこUWF部門の仲間だった」とのこと。伊橋はDDTのビアガーデン・プロレスでプロのリングに初めて上がり、その後はDDTの別ブランド『ハードヒット』にも出場していたが、飯伏にも言わず、社長の高木三四郎にも連絡を入れず、事務所に履歴書を送ってコネなしでDDTに入門。しかも勤めていた会社も辞めてしまったというから、変わった男だ。
 さて、共にOPGのTシャツを着て登場した飯伏と伊橋。果たしてプロのリングでどんな“プロレスごっこ”を見せてくれるのかと思ったら…これがハードな試合だった。エルボー合戦に始まって張り手合戦、そして伊橋の頭部を容赦なく蹴りまくる飯伏。
 対する伊橋は飯伏のオーバーヘッドキックをキャッチすると、そのまま力任せにパワーボム、ラリアット、アンコ型の体には似合わない柔軟な体でジャーマン!
 2人はいわゆるアマチュア・プロレスにありがちな技の見せ合いではなく、気持ちで戦っていた。そして最後は、飯伏が垂直落下式ブレーンバスターの体勢から伊橋の首を両手で持ちかえてキャンバスに突き刺すオリジナル技の24歳! これは飯伏が24歳の時に“プロレスごっこ”で考案した技だという。ちなみに24歳の時に飯伏はすでにDDTでプロ・デビューを果たしている。この技を敢えてフィニッシュに持ってきたところに飯伏の想いを感じた。
“プロレスごっこ”というと不謹慎に聞こえるが、彼らにとっての“プロレスごっこ”は、職業としてのプロレスではなく、かといって単なる遊びでもなく、ピュアにプロレスを追求することを意味しているのではないか。
 その飯伏は11・29後楽園でユニオンプロレスの石川修司の挑戦を受けることになった。私自身は、この2人の試合は去年の3・16新木場における『ハードヒット』で観ている。この時はUスタイルのファイトで、最後は石川が32文ロケット砲で飯伏に勝利した。
 初防衛戦はベテランMIKAMIの“昭和プロレスごっこ”と戦い、2度目の防衛戦はあのヨシヒコ、そして今回は文字通りハードヒットな石川。いろんな意味を含めて天才の飯伏幸太の引き出しがまたひとつ開きそうだ。

「飯伏幸太のプロレスごっこ」への1件のフィードバック

  1. こんにちわ。
    久しぶりにコメントさせていただきます。
    飯伏-伊橋戦の当日、OPGは岡山のとある高校の文化祭で大会を行っていました。
    彼らも それも含んでの あのTシャツだったのだと思います。
    仲間っていいもんですね(^^)

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