新展開

 10日~12日はプロレス三昧。10日=ハッスル・ジハード、11日=全日本・後楽園、12日=蝶野正洋25周年記念大会だ。中日の全日本開幕戦の注目は船木&諏訪魔vs高山&鈴木。船木と鈴木が9・26横浜文体の一騎打ちから初めての激突、そして船木と高山の初対決である。
 これまで8・30両国、9・26横浜で船木とぶつかった鈴木は、いつもの鈴木ではなかった。どんなに毒舌を吐いても、先輩・船木に対する特別な想いが見え隠れしているような気がした。ところが昨日の鈴木はいつもの“世界一性格の悪い男”鈴木みのるだった。
 入場時、放送席にいた私と鍵野アナに拍手を強要する余裕を見せ、試合になっても高山とのGURENTAIとして船木イジメに徹した。何か鈴木の中で吹っ切れるものがあったのだろう。考えてみれば、今シリーズは船木vs鈴木のタッグ対決(6人タッグを含む)が5回も組まれている。これは武藤が船木と鈴木に課したものだと思う。このマッチメークが鈴木のプロレスラー魂に何かをもたらしたのかも。
 試合は鈴木のゴッチ式パイルドライバー→高山のエベレスト・ジャーマンで船木がプロレス復帰以来、初フォール負けを喫した。GURENTAIがGURENTAIとしての試合を貫いたのが印象的だった。
 さて、船木にとってはこの復帰2シリーズ目が正念場。吹っ切れた鈴木は「今シリーズのいいオモチャを見つけた」と船木との今後のタッグ対決に前向きになっているし、船木と初タッグを結成した諏訪魔は「非常にやりづらい。目障り! もうやめてくれよ“船木! 船木!”ってよ。俺のやりたいプロレスができない。新陳代謝が一番遅れているのが全日本じゃねぇの? 今は安泰かもしれないけど、このままじゃ10年後はないだろ。俺らの世代が引っ張っていかないと」と牙を剥いた。
 こうした現象は船木が“ゲスト”から全日本マットの渦中に真の意味で放り込まれたことを意味する。先シリーズは予告編。ここからの船木の生きざまが本当の見ものなのだ。

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