通わない心…

 プロレスは難しい! 改めてそう痛感させられたのが昨日の船木誠勝vs鈴木みのるだった。
 あるはずがなかった3度目の一騎打ち。藤原組→パンクラスと、2人と共に歩んだ宮田充リングアナが94年10月15日の両国における2度目の一騎打ちと同様に選手コール。宿命の対決のお膳立ては出来上がっていた。だが、試合は…。
 何とも異様な試合だった。総合的な匂いと純プロレスが交錯する攻防は緊迫感があったが、どうにも表現しがたい違和感があった。2人の気持ちがところどころバチッとぶつかるのだが、お互いにすぐにスッと引いてしまうという感じ。「この野郎!」という気持ちはあっても、共にそれをストレートに出せず、感情的になっているようで、どこか凄い冷めている感じもあったし、最後まで気持ちと気持ちがストレートにぶつかり合うことがなかったように思う。真にぶつかり合うことができずに終わってしまったというのが私の正直な感想。つまり試合として成立していなかった。
 残念なのは、船木と鈴木は気持ちをぶつけ合うことができないほどの、試合が成立しないほどの関係になっていたことだ。「お客さんの思いと、自分と鈴木の今の関係が物凄くズレているような気がします」「時間と状況が昔の関係には戻してくれないですね」「何か凄く近くにいるんですけど、物凄く遠かった」という試合後の船木のコメントが今の2人の関係を表している。果たして、この2人がリング上でひたむきにやり合う日が来るのだろうか? 2人の対決が成立するには、まだまだ時間がかかりそうだ。
 そして、この試合があったからメインの高山善廣vs小島聡の三冠戦は、より気持ちのいい試合に感じられた。戦前、王者の高山が小島を全否定していたのでちょっと心配だったが、試合になれば同じラインに立っての戦い。最後の高山のニーvs小島のラリアットの真っ向勝負は、プロレスの醍醐味だった。3年3ヵ月ぶりに三冠に返り咲いた小島の最後の踏ん張りと、真っ向から散った高山に拍手を送りたい。

「通わない心…」への3件のフィードバック

  1.  プロレスは、お互いに信頼がなければ良い試合が成立しないといわれてますが、この試合見てないのですが典型的な試合だったんですね。タイミング的には、ドンピシャでしたが。
     鈴木みのるも新日本やNoahに参戦当時は、スイングする試合がなかったでした。見てるほうは、逆にそれが良かったでしたね。そう考えると猪木対前田の試合は、マッチメイクしなくて正解だったのか?と

  2. マサ札幌さん、そんなことないですよ。
    船木vs鈴木は、ちゃんと試合として成立していました。
    こんなに魅力的な試合は近年無かったですよ。
    この2人が絡むのなら又観たい。
    そう思わせる試合でした。

  3. 回天さん
     見てないのにコメントすみません。自分2人とも新日本在籍当時から注目して期待が大きかった物ですから、マスコミさんの記事だけで自分の考え出してすみませんでした。CSで早く映像が見れる日を楽しみにしてまた、コメントします。

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