季節は冬から春へ!

 昨日の新日本・両国は所用で会場に到着したのが7時前。残念ながら第6試合のミスティコvsメフィストからしか観られなかったが、それでも十分に堪能できる大会だった。
 ミスティコvsメフィストは、来日前にミスティコが左足を負傷したという情報が入っていたため心配していたのだが、出し惜しみすることなく飛び技を披露。決して完璧ではなかったとはいえ、お客さんは満足していたようだし、ミスティコのプロ根性を感じ取ることができた。
 カート・アングルとジャイアント・バーナードの1・4東京ドームからの遺恨マッチはヘビー級の迫力とダイナミックさが伝わる好試合、チーム3Dに真壁&矢野が挑戦したIWGPタッグ戦はハードコアマッチというルールを最大限に利用して客席にまで雪崩込む場外戦あり、凶器あり…3Dの魅力が存分に発揮された試合だった。
 今の新日本プロレスには、いい意味で「プロレスはこうなんだ!」という押しつけがない。ファンのニーズに応じるように様々なスタイルのプロレスを提供してくれるから間口が広くなっているし、両国の名物になりつつある巨大ビジョンによる煽りVは試合の期待感を高めると同時に、流れを知らないファンにその試合の見所を伝える役目を果たしている。
 そしてメインの棚橋vs真輔。今や様々なスタイルが共存している新日本マットだからこそ、ここで「これが新日本!」という柱となる試合を見せつけなければいけないわけだが、2人はそのハードルを越えたと思う。
 1月シリーズで両雄は全試合でぶつかっていたが、その中で向上させてきた戦いの集大成が昨日の大一番だった。
棚橋のドラゴン・スリーパーを真輔が腕十字に取り、さらに三角絞めへ。これを棚橋が強引に吊り上げてテキサス・クローバーに決めたが、スルリと抜けた真輔は再び腕十字に。棚橋はそれを丸め込んでフォールを狙う。
 今度は真輔のダブルアーム式パイルドライバーを棚橋がウラカン・ラナに切り返し、さらにダルマ式ジャーマン、ドラゴン・スープレックス!
 最後はスリング・ブレイドをカウント1で返された棚橋が、間髪入れず膝への低空ドロップキックで真輔の体勢を崩し、背中へのハイフライ・フロー、そして改めてハイフライ・フローでカウント3。
 こうした読み合いの攻防には1シリーズ積み上げてきたものが凝縮されていた。かつての藤波vs長州ではないが、2人の激突は今後もさらにレベルアップしていくだろう。当事者たちにとってはキツイだろうが、そんな向上していく真っ向勝負をファンは期待しているのだと思う。
 初防衛に成功した棚橋には早くもカート・アングルが兆戦の名乗りを上げた。真輔とのライバル対決を制した棚橋は、次はビッグネームとのスケール感のある戦いを求められる。そうやって次々に高いハードルを乗り越えた先に新日本のエース=棚橋弘至というイメージが出来上がる。棚橋には踏ん張ってもらいたいところだ。
 さらに昨日はディファ有明で杉浦貴と潮﨑豪が“ノア・マットでの真輔&後藤戦”をアピールしたという。1・4東京ドームで火がついた新日本vsノア対抗戦がようやく動き出す。早ければノアの3・1日本武道館で実現するか!?
 これから先の主なスケジュールを見るとノア3・1日本武道館、全日本3・14両国、ドラゴンゲート3・22両国、新日本4・5両国と注目すべきビッグマッチが目白押し。日本プロレス界は冬から春に向かっている!

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