全日本のエネルギー①

 今週更新の『プロレスコラム』で新日本プロレスとノアから感じるエネルギーについて書いたが、昨日の後楽園ホールにおける全日本プロレスの2月シリーズ開幕戦もエネルギーが充満していた。
 メインは全日本初のジュニアの試合。丸藤正道にカズ・ハヤシが挑んだ世界ジュニア戦。超満員札止め。昨年11・3両国における丸藤vs近藤が08年ベストバウトになっているだけに「この2人なら、あれ以上の試合をしてくれるだろう」という期待感が大きかったのではないか。1月末の時点で全日本関係者に聞いたら「増席してもチケットが足りない状態で、連番で取るのは無理なんですよ」と言っていたから、魅力あるカードを組めば不況と言われつつもファンは会場に足を運んでくれるということだ。
 昨日はメイン以外にも話題はテンコ盛りだった。去る者がいれば来る者もいる。そうしてプロレス団体は休まず動いていかなければ先はない。
 去る者はヴードゥー・マーダーズのお喋りマシンとして活躍したブラザー・ヤッシーだ。2月シリーズを最 後にヤッシーは限りなく引退に近い休業に入るのだ。ヤッシーがTARU、近藤と共に全日本に乱入してきたのは05年2月。つい最近のような気もするが、もう4年近く経つというのはちょっと驚き。それはマンネリがなかったということでもある。当初、武藤敬司は「何か汚ない奴だなあ」と触れるのも嫌だという感じだったが、試合の巧さとお客の心を掴む表現力を高く評価するようになった。
 私個人の思い出と言えば、放送席をジャックされて一緒に喧嘩をしながら試合の実況をしたことだ。試合としては剣道着での健介戦、パワー・ウォリアーに扮しての健介戦、吊パンでの小島戦、昨年12・14後楽園での浜戦など、大いに楽しませてくれた。全日本ジュニア戦線のスパイス的な存在だっただけに、いなくなると寂しい。これはファンも同じだろう。毎回のように「カス野郎ども!」のマイク・アピールにブーイングが飛んだが、それはファンがヤッシーを愛していた証拠。昨日の試合ではコール時に大量の紙テープが舞った。
 東京最後の試合の相手はデビュー前のメキシコ時代から苦楽を共にした近藤修司。ただし湿っぽさは微塵もなし。さり気なくリングを降りるのを理想としているヤッシーはいつも通りのお下劣ファイトを展開し、近藤もひとりの対戦相手としてヤッシーに相対していた。それでもヤッシーをピンフォールした直後に近藤がポンと胸を叩いたのが印象的だった。そこに近藤の気持ちがこもっていたような気がする。2・15京都のラストマッチは諏訪魔&近藤vsTARU&ヤッシー。かつてのヴードゥー・マーダーズが一堂に会するのだ。ここでは本当に4人だけのドラマが生まれるような気がする。この試合が終わって、やっとヤッシーは近藤のことを以前のように「コンちゃん」と呼べるようになるのだろう。
 去る者がヤッシーなら、新たに来たのはマイク・フェース&ランス・ホイト。緊張のためか、フェースがライオン・サルトに失敗するなどのミスもあったが、本人たちの「全日本でのし上がってやろう」というハングリー精神は半端ではない。きっとヴードゥー・マーダーズの大きな戦力になるはずだ。
 そしてサプライズは1月末日で新日本を退団した稔のヴードゥー入り&全日本参戦。稔の上から目線の嫌味なキャラは早くも全日本ファンの反感を買っていたが、これぞTARUと稔自身の狙い通り。稔の参戦は全日本のジュニア層をグーンと厚く、熱くしてくれるはずだ。
 と、ここまででかなりの分量になってしまったのは続きは明日に。それだけ今の全日本は話題が多いのだ。

「全日本のエネルギー①」への2件のフィードバック

  1. この記事とは関係ありませんが、知らない人の為のお知らせです。今日の7時からテレ朝で伝説のスポーツ名勝負という番組の中で猪木vsアリ戦が特集されます。

  2. 昨日の全日は凄い良かったみたいですね!!
    でも、酷い野次が有ったとか。
    小島選手もブログに書いてましたし。
    2ちゃんでも話題に成ってます。
    2007.10.18プロレスLOVEin代々木、中嶋対シルバー戦。
    場外乱闘時に観客が中島選手に椅子を投げました、モニターにも映っていたので多くの観客が目にしたと思います。
    しかし、その客に何の対処も無かった。
    その後ゼロワンでも同じ様な事が有り。
    自分はプロレス観戦に行か無く成りました。
    御客様とは言え、度を超えた客は退場させる等、団体側には厳しい態度を取って頂きたいと思います。
    では又、失礼します。

伊藤將導。 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です