09年ハッスル新シリーズ開幕に思うこと

 昨日の後楽園ホールでハッスルの2009年新シリーズがスタートした。昨年はハッスル軍とモンスター軍をシャッフルした『ハッスルGP』が軸となったが、今年は再び両軍の全面対抗戦に。仕切り直しとしてリングの上ではHGがモンスターHGと化してモンスター軍入り、ボノちゃんはボノくんに成長してハッスル軍入りした。
 アメリカのオバマ大統領の就任式を彷彿とさせるようなボノくんのハッスル新キャプテン就任式、「都合が悪くなったら切られる派遣レスラー」と逆ギレ気味のあーちゃんに雇用を保障する髙田総統…などの時事ネタを取り込んでの“劇場”はハッスルならでは。また、体調を崩して重病説が流れる髙田総統という設定が今後、流れの中でどういう意味を持つのかと興味をそそるのもハッスルらしい手法である。
 このダイアリーを読んでくれる人たちにはハッスル・アレルギーの人が多い。それは様々な書き込みをみれば否定できないところ。私自身は全面的ではないにせよ、基本的にはハッスル肯定派。それはハッスルに関わる人たちが、手法はどうあれ何とか世間の人たちをプロレスに振り向かせたい、総合格闘技とは違うプロレスならではのエンターテインメント性を打ち出したいと真剣に取り組んでいるのが理解できるからだ。だが、アレルギーを持っている人たちには「プロレスを馬鹿にしている」と映るのだろう。
 ここが問題なのだ。ハッスルは世間一般の人たちを振り向かせるのはもちろんのこと、プロレスファンの支持を得るスポーツ・エンターテインメントにすることが最も大きな課題だと私は思う。プロレスを何とかしようと思って取り組んでいるのに、プロレスファンにソッポを向かれたら報われない。
 現状ではハッキリ言ってストーリーが面白かどうかがすべてになっている。だが、プロレスファンにとってはやはり試合内容なのだ。昨日のメインのハッスル軍vsモンスター軍のイリミネーションマッチもストーリーの序章の域を出ていなかったという印象である。
 ファンタジー、ストーリーがあったとしてもレスラーたちがそれを上回るだけのインパクと技術を持ち、そうした枠を超越したファイトを見せた時にリアル感が生まれて人の心が動かされるのではないかと私は思う。今年は舞台に負けないレスラーたちのハッスルに期待したい。

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