逆風の中で小橋建太!

 昨日の後楽園ホールにおけるノアの1月ツアー最終戦は大盛り上がりだった。KENTAがメインをキッチリと締めたし、新たなアクションも起こった。昨年暮れからの逆風がエネルギーに転換されている感じで雰囲気が凄くいい。そうしたことについては次回(2月4日更新)の『プロレスコラム』で書くとして…今日は何と言っても小橋建太の復帰についてだ。
 一昨年12月に腎臓がんを克服して1年半ぶりに復帰。昨年は徐々に試合数を増やして8~9月ツアーには全戦出場したものの、完走後の9月9日に両肘を手術して再び欠場することになった。リハビリに励んでいたところ、11月末に右肘のボルトを除去する手術を余儀なくされて復帰はまだまだ先だと思われていた。それが昨日のリング上で「3月1日の日本武道館で復帰します」と宣言。正直、驚かされた。
 小橋の決断は「握力が戻るのは時間しかないのなら、試合に出た方が感覚を戻すのも早いんじゃないか」というもの。もちろん、それは医師のGOサインがあってのことで、三沢社長には21日に報告したという。
 小橋の感心させられるところは、ただの復帰ではなく、肉体改造をして戻って来ようとしているところだ。一昨年12月の復帰の際にはパンパンに張った見事な肉体を披露したが、本人曰く「あれは自分じゃない。テレビや写真を見て、ちょっと違うなって違和感を感じていたんだよ」。
 腎臓をひとつ摘出し、ひとつだけの腎臓では当然、負担も大きい。またタンパク質などの栄養を摂るのも制限されることを考えれば、一昨年の復帰の時の体でも驚異に値するのだが、本人は満足していなかったのだ。昨年、ツアーに参加するようになってからも、体が一回り小さくなっていたことは気にしていた。
「今度は自分の理想に少しでも追いつけるように肉体改造…それは腎臓と相談しながらになるけど、ウェイト・トレーニングをガンガンやって、タンパク質もガンガン摂って、みんなががんを忘れるぐらいに体を作って“ここまでやれるんだぞ!”っていうのを見せたいね。そこで数値が悪くなったりしたら、その時点で腎臓と向き合えばいいことだから。栄養素を摂って、練習で追い込む。…でも、あんまり変わっていなかったら恥ずかしいから、もう、あんまり言わない(苦笑)」
 この日も朝5時に起床して、伊藤旭彦をパートナーに練習してから会場入り。そしてサイン会、リングでの挨拶と汗を流した小橋。やはり、この男は人生=プロレスなのだ。何があっても前向きな気持ちを持ち続けていることには本当に頭が下がる。
「逆風? もし、そうだとしたらいい方向に吹かせるのがプロレスラーの責任だよ」
 3月1日、小橋建太はすべてをエネルギーに変えて日本武道館のリングに立つ!

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