21世紀の初代タイガーマスク

 滅多に寝込むことのない私だが、新年早々、風邪にやられてしまった。火曜日の午後から調子がおかしくなって発熱。何だかんだと金曜日の夜まで上がったり下がったりの繰り返しで、今週はほとんど仕事にならなかった。だが、フリーの身だけに仕事をキャンセルするわけにはいかない。ということで、何とか気合いで熱を下げ、昨日は清野茂樹アナウンサーとサムライTV『21世紀の初代タイガーマスク』の収録へ。清野さんとは去年の6月に『昭和のプロレス』の実況収録もやっている仲だ。
 さて、今回の番組は05年6月9日のリアルジャパン・プロレスの旗揚げから去年の3・13後楽園大会までの初代タイガーマスクの戦いをまとめたもの。PART1は今日の午後12時~13時に放映されてしまっているが(再放送はサムライTVのサイトで確認を)、PART2は25日午後12時~13時に放映されるので、ぜひチェックしてほしい。
 内容はPART1=①大谷晋二郎戦(05年6・9後楽園)②折原昌夫戦(05年9・26後楽園)③石川雄規戦(05年12・16後楽園)④スーパー・タイガー&石川雄規vs鈴木みのる&アレクサンダー大塚(06年6・7後楽園)⑤飯伏幸太戦(06年9・20後楽園)⑥鈴木みのる戦(06年12・12後楽園)
 そしてPART2=①初代タイガーマスク&折原昌夫vs鈴木みのる&飯伏幸太(07年3・7後楽園)②初代タイガーマスク&飯伏幸太vs川田利明&KUDO(07年6・8後楽園)③小林邦昭戦(07年9・21後楽園)④鈴木みのる戦(07年12・20後楽園)⑤初代タイガーマスク&仮面シューター・スーパー・ライダーvs天龍源一郎&折原昌夫(08年3・13後楽園)になっている。
 収録していて改めて感じたのは、佐山聡が「昔の名前で出ています」的な感じで初代タイガーマスクとして復帰したのではないということだ。
 もし、単なるリバイバルならば自分がコントロールできる相手を選んで“タイガーマスク・ショー”を見せればいいだけの話だが、旗揚げ戦では、本来なら交わることのなかった世代の大谷に敗れ、第2戦の折原戦では30分時間切れをやってのけ、第3戦ではUWF、藤原イズムを継ぐ弟弟子にあたる石川と対決。飯伏というプロレス新人類の天才とも手合わせし、往年のライバルの小林邦昭と懐かしの名勝負を再現する一方では川田や天龍との昔では考えられなかった夢の対決も実現させている。
 そして何といっても大きいのは鈴木みのるに触れたことだ。他のレスラーたちは多少なりとも初代タイガーマスクというものに対してリスペクトを持って戦っているが、みのるの場合には「伝説だ、レジェンドだと言われている佐山聡に現実を突きつけてやる。タイガーマスクの時代はもう終わり! 昭和の遺物は消えてなくなれ!」という完全否定の目線で戦っているのだ。
 この『21世紀の初代タイガーマスク』という番組は、鈴木みのるの出現によって、あの80年代のスーパーヒーロー、タイガーマスクの21世紀への挑戦とも言うべき内容になった。見どころは懐かしさよりもタイガーマスクが必死に再生しようとする様だ。
 そういえば去年の3月、初代タイガーマスクとの抗争に一区切りをつけた鈴木みのるにGスピリッツ第6号用のインタビューをした時にこんな言葉が飛び出してきた。
「やっぱり肉体で会話するわけじゃないですか。いくら能書き言ったって、実際にリング上がってみないとわからないわけですよ。で、いざリングに上がったら、なぜこの人が初代タイガーとしてまだ生きてられんのかっていうのがわかったし。みんながレジェンドだっていう人たちを俺は肌で感じてきている。俺としては、ホントは“どいつもこいつもジジイで!”って言わなくちゃいけないんだけどね(苦笑)」

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