逆境でハッスルした泰葉に拍手!

『ハッスル・マニア2008』の“どんな逆境でも人はハッスルできる!”というテーマは今の厳しい世の中にドンピシャリだった。人々に勇気と希望、活力を与えるというのが昔からのプロレスの使命であるとすれば、こんなに打ってつけのテーマはないだろう。
 今回の目玉はお騒がせタレントの泰葉。07年11月の春風亭小朝との離婚から大暴走してワイドショーを賑わせ、バッシングも受けた。
 正直な話、「泰葉を使って大丈夫なの?」と思っていたが、泰葉は今大会のテーマを見事に体現してくれた。それがプロレスと言っていいのかどうかという問題は別として、逆境の中から這い上がろう、自分を変えようというナマの感情がダイレクトに伝わってきたのだ。
 アン・ジョーに張り倒され、豚と写真を撮られ、竹刀でぶっ叩かれる泰葉を見て、これが本人にとっての今年1年のみそぎなのではないかと感じたし、47歳のおばちゃん(私も同じ年齢なのだが…)が必死にプロレスに取り組んで自分を変えよう、再生しようという姿は滑稽でもあるが、感動的だった。そこには中途半端な茶番に終わらせずにきっちりとやったアン・ジョーの存在も大きい。そこまでアン・ジョーがやったからこそ泰葉の必死さが浮き彫りになり、泰葉コールが発生したのだと思う。
 泰葉のアシストに入ったマネージャーの清水氏もよかった。本人は「プロレスの練習はしていません。思わず入ってしまいました」と言っていたが、アン・ジョーにコーナーに振られた時のステップを見ると、かなり練習を積んでいるはず。この試合はタレントとマネージャーが一体となって必死に生まれ変わろうとするドキュメンタリーのようだった。
 そして印象に残ったのは大会終了後の髙田総統。総統劇場を終わらせた後、再び花道に立ってハッスル軍とノーサイドでハッスル・ポーズをやったが、それは応援してくれるファンへの心からの感謝だったはず。そして先が見えない2009年への祈りのようなものも感じられた。
 盛り上がり的には80パーセントだったとは思うが“ファンタジーの中のリアリティー”というハッスルの一番大切な要素が感じられた今年の大会だった。
 ムタ&ボノちゃんvs川田&川田父ではムタとエスペランサー・ザ・グレートの激突が実現。共に仮の姿でドラゴン・スクリューから足4の字固めという攻防を実に13年ぶりに再現してくれたが、さらにエスペランサーの切れ味鋭いキックが見られれば言うことなかった。それは2009年のお楽しみとしておこう。
 ということで、これが2008年最後のダイアリー。今年もお付き合いいただき、ありがとうございました。来年2009年もよろしく!

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