棚橋弘至への大いなる期待!

 昨日は午後8時~10時の2時間、『S-ARENA年末スペシャル』に出演。菊池孝氏、金沢克彦氏、週刊プロレスの市川享記者と共に2008年のプロレス界を総括した。
 そして特別ゲストは1・4東京ドームで武藤敬司のIWGPヘビー級王座に挑戦する棚橋弘至。我々、コメンテーター陣の棚橋に対する期待度は高く、放映終了後に棚橋は「いやあ、プレッシャーかかっちゃいましたね。ハードル上げられちゃいましたね」と苦笑していたが、その一方では「いつもプレッシャーがかかる場面で起用されるので、慣れていますよ」「ボクは100年に1人の逸材ですから」と、キャラ(これが素?)を貫いていた。
 実際、私は棚橋に期待している。それはベルトの行方を超えた次元での期待だ。番組中に『武藤vs棚橋はどうなる?』というフリップを書くことになっていて、私は試合予想ではなく「武藤ワールドとタナ・ワールドが融合してプロレスならではの醍醐味を提示してくれるはず!」と書いた。「提示してほしい」という願望ではなく「提示してくれるはず!」という確信である。私以外のコメンテーターも勝敗予想ではなく、試合のあるべき姿、望むことを書いていた。誰もが棚橋に大きな期待をかけているのだ。
 年初めのビッグマッチとなる1・4東京ドームは2009年の日本プロレス界の浮沈をかけた大勝負。そのメインを張る棚橋に誰もが大きな期待をかけるのは当然のことだろう。
 私が棚橋に期待をしているのは、そこにまったく私情が入っていないからだ。私は99年1月に週刊ゴングの編集長から編集企画室長になって現場から離れた。棚橋が新日本に入門したのは同年4月で、デビューは同年10月。完全にすれ違いだから、彼のヤングライオン時代を知らないし、そうなれば思い入れだってない。
 思い入れがないから、私は純粋にレスラーとしてだけ棚橋を見てきた。そしてチャラ男なキャラの裏にある精神力の強さ、プロレスラーとしての技量に期待を寄せるようになった。
 今年のプロレス大賞選考会で私はベストバウトに諏訪魔vs棚橋のチャンピオン・カーニバル優勝戦をノミネートしたが、もうひとつ最後まで迷っていたのが、その2日前の武藤vs棚橋。30分時間切れの試合だったが、棚橋が武藤ワールドに飲み込まれずにタナ・ワールドを互角に展開したのである。当然、今度の東京ドームではあれ以上の試合を見せてくれるだろう。
 まさにプロレス・オールスター戦と言うべき1・4東京ドーム10試合のトリを務める武藤と棚橋。そのこと自体が大きなプレッシャーになるだろうが、武藤と棚橋という2人の天才児は必ずや2009年の日本マット界に明るい光を呼び込んでくれるはずだ。

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