ノア2008年最終戦

 昨日のディファ有明におけるクリスマス興行は、私にとっては日本テレビ放映打ち切りの話題が飛び出してから初めてのノア。今年最後の興行は前日同様に超満員1800人の観客が集まって盛況のうちに幕を閉じた。
 プロレスに限らず、今は世の中が不景気だけに、ちょっとでもマイナスの話題が出るとそれがことさら大きくなってしまう傾向がある。今回の日テレの問題については、もし本当に来年の3月末日で契約が打ち切られるとしたら“プロレスの日テレ”に幕を下ろすことになり、寂しいことだが、まだ決定事項ではない。それにプロレス云々、ノア云々という以前に、不況によって各企業が広告宣伝費を削減しているからテレビ業界自体が苦しいという現実がある。出版業界にしても同じで、今年は多くの雑誌が休刊・廃刊に追い込まれているのだ。だからGスピリッツは広告費に頼らない形で予算を組んで製作しているというのが現実だ。
 ノアを考えた場合、放映打ち切りにならなくても放送権利金のダウンは免れないところ。ここからは日本テレビではなくノア自体がどういう選択をするかになってくると思う。権利金が下がる代わりに、もっと自由に動ける契約に持って行くか、あるいは日テレとの契約を自ら打ち切って地上波に頼らないシステムを創り上げていくか。いずれにせよ、重大な岐路に立たされていることだけは間違いない。
 さて、昨日の試合は『クリスマスだョ!全員集合』のサブタイトルが付いた32選手参加トーナメントの2日目=準々決勝~決勝。トーナメントと言っても、すべて10分1本勝負で、時間切れ引き分けの場合は観客5人の審判の判定で勝敗を決めるというゲーム性が強いアトラクション的なもの。印象に残ったのは井上雅央が高山善廣を雅央ワールドに引き込んで判定勝ちに持ち込んだ試合、健介vs潮﨑、健介vs彰俊の3試合。
 健介vs潮﨑は、潮崎が判定勝ちでもおかしくなかった試合だ。アメリカ修行によって潮崎は解き放たれた感がある。健介と互角のチョップ合戦を演じ、トルネード・ボムを腕ひしぎに切り返し…と、自信に満ちた堂々たるファイト。潮﨑には「ノアを背負う!」という自覚がハッキリ見て取れた。そしてファンの期待度も大きい。それはコール時の紙テープの量が物語っていた。それは今年のチャンピオン・カーニバルにおける全日本ファンの諏訪魔への期待感と同様のものに感じられた。今、何となく負のイメージがあるノアにとって、潮﨑は大きな希望の光だ。
 健介はこうしたお祭り的な大会でも気真面目一直線。このトーナメントには田上キャラで参加した彰俊も、健介戦では死神に戻ってGHC戦の雪辱とばかりに真っ向勝負を挑んだ。チョップ合戦、タックル合戦、ラリアット合戦というゴツゴツとした攻防の末、健介に判定勝ちした彰俊は感無量の表情。対する健介は本当に悔しそうだった。お笑いありのお楽しみ大会だからこそ、その中にピリリとした試合は必要である。その意味で、この大会に健介がいた意味は大きい。
 試合後、三沢が「厳しい世の中ですが、選手・社員一同、前向きに頑張っていこうと思います」と挨拶。言葉が少ない三沢だけに、この短いフレーズに2009年への想いが十分詰まっていたと思う。航海をしていれば嵐にだって遭遇する。その時の舵取りが腕の見せ所なのだ。

「ノア2008年最終戦」への2件のフィードバック

  1. ノアは不況だから打ち切りとか云々よりもつまらないですよ。
    高いお金を出してまで見に行くような団体でもないし、ファンからしたら打ち切りは当然です。
    今になって三沢は他団体に上がったり、新日本のドーム大会に出場したりとしていますが今更遅いよ。
    「うちはテレビがあるから大丈夫だ」みたいに思ってたんでしょうね。
    それといらない選手が多すぎるし、思い切ったリストラをした方がいいですね。

  2. ノアは昔から危機間を持って常に動いてます。そうなったから
    新日本のドームに出てる訳じゃないと思います。ちゃんとした交渉し、ちゃんとした契約でなければ、どんな時でも動かない社長です。ノアにリストラする選手はいません。どのメジャー団体も厳しいです。そこでもっと盛り上げるのがプロレス・ファンです。
    にわか評論家は必要ありません。

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