20年ぶりの輪島大士!

o081119wajima080essei_1.jpg
 17日(水)に発売されるGスピリッツ第10号の目玉のひとつが元横綱・輪島大士インタビュー。今年、石井慧のプロ総合格闘家転向が世間でも大きな話題になったが、今から22年前の1986年春の輪島のプロレス転向はそれを上回るニュースだったと思う。当時の輪島は引退から5年が経過していたものの、昭和を代表する大横綱だったし、金色の廻しを着けたり、純白のリンカーン・コンチネンタルを乗り回したりと、破天荒なキャラでも国民的ヒーローだった。加えてプロレス転向当時はスキャンダラスな話題もあり、世間の関心度は相当なもの。
 輪島の入団によって全日本プロレスはTVゴールデンタイム復帰を果たし、興行的にも日本全国で超満員。この輪島人気が長州らジャパン・プロレス勢の新日本Uターンの引き金になったとも言われている。また長州離脱後には天龍の容赦ない攻撃を浴びて、これが天龍革命の凄みにつながり、天龍vs輪島を観た前田日明が危機感を覚えて、これが長州蹴撃→新生UWF誕生につながっている。よくよく考えてみると、日本プロレス界における輪島効果は多大なものがあるのだ。ただ、輪島がプロレスラーとして活躍したのは86年8月7日のカンサスシティにおけるデビュー戦から88年12月16日、日本武道館においてカブキと組んでのvsクラッシャー・ブラックウエル&フィル・ヒッカーソンまでのわずか2年4ヵ月。88年の日程をすべて終えた時点で馬場に引退の意思を告げ、記者会見もなくひっそりとプロレス界を去ったのである。
 今回、輪島さんに会ったのは88年12・16武道館から実に20年ぶりのこと。私は当時、週刊ゴングの全日本プロレス担当記者だったから、全日本入団会見から輪島さんを追った。トレーニングを始めて1ヵ月も経たない頃にハワイで取材したし、日本デビュー後の88年11月にはノースカロライナ州シャーロッテで1週間寝食を共にした。そのあたりのエピソードもインタビュー中に出てくるが、それは実際に本を読んでいただきたい。
 引退後、プロレスについての取材は受けたことがないという輪島さんだったが、そんな関係もあってか、私の取材には快くOKを出してくれて、おまけに取材場所も行きつけのお寿司屋さんを自ら予約してくれた。
 20年ぶりに会った輪島さんは全然、変わっていなかった。そう、やっぱり横綱は横綱だった。
 インタビューはプロレス転向を決意した本当の理由、体感したプロレスの難しさ、ジャイアント馬場との関係、容赦なく攻撃してきた天龍への感情、引退の理由…など、たっぷり2時間。横綱ゆえのプライドと葛藤、プロレスへの真摯な想いを読み取っていただけたら幸いだ。
そうそう、『DVDが付かなければ買いません。立ち読みですませます』という書き込みがあったが、我々は面白い本を作るために毎号力を尽くしている。だから実際に手に取ってから判断してほしいと思う。DVDを楽しみにしていた方々には申し訳ないとは思うが、中には「DVDはいらない」という人もいて、こちらも試行錯誤中なのだ。ただ、我々には立ち読みでは済まない、買って損のない本を作っているという自負があります。あとは皆さんの判断次第なので。 

「20年ぶりの輪島大士!」への2件のフィードバック

  1. 自分のDVDをつけないで価格が安い方….がというコメントちょっと不謹慎でした。すみません。
     なかなか映像が見る機会が少ない現在、DVDが付くのは本当に貴重と思います。また、地上波で見る事の出来ない試合を見たら、久しぶりに会場へ行こうかなと言う気持ちにもなりますね。また、前号のように今は、見る事の出来ない、昔のレスラーの動く姿が見れたのは、とてもエキサイトでした。
     紙面の内容に関しては、(本当は、立ち読みで済まそうと思っても)十分濃すぎる内容で値段を見ないで購入する事が多いです。
     自分としては、金額的にもっと購入しやすい価格でたくさんの人に毎号購入できたらと言う事でコメントしました。自分の財布のことでもありますが。
     誌面は、(買ってない号もありますが)何度も繰り返し読んでます。それだけだけの内容と思ってます。
     これからも濃い内容で期待してます
     

  2. はじめまして
    いつも拝見させて頂いてますが
    今回の輪島さんの記事
    ホントに感動しました。
    最近は暴露系の本や話が多い中
    プロレスへの愛
    プロレスラーへの尊敬
    を、たくさん感じることが出来ました。
    当日、なぜ、ここで輪島は攻めないんだ!休むんだ!
    と思って試合を見ていましたが
    一生懸命、怖さや技術の足らなさ、いろんな部分で戦っていたんだなと…
    そして、そんな輪島に
    天龍の、とてつもない、ここまでやるか!
    という攻撃は愛だったんだ!
    ということが輪島さんから感じることも出来て嬉しかったです。
    僕、プロレスを見て泣くことが
    あります。
    今回、この本で泣きました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です