会見で早くも前哨戦!新日本vsノア決定

 昨日の午後6時から東京・九段のホテルグランドパレスで1・4東京ドームのカード決定最終会見。セミの第9試合で中邑真輔&後藤洋央紀vs三沢光晴&杉浦貴、休憩明けの第7試合で中西学vs秋山準の新日本vsノア対抗戦2試合が行われることが発表された。
 会見には試合に出場する6選手、新日本の菅林社長が出席したが、それぞれの思惑が垣間見れて、なかなか面白かった。
 ようやくノア引っ張り出しに成功した菅林社長は、今後のノアとの対抗戦について「ここまでくるにはいろいろな交渉事があって、やっと実現したわけで…あとは選手を信じ、勝利を奪ってもらって、勝てば次につながるものが生まれると思います。とにかく選手を信じ、選手に期待しているということです。対抗戦であるからには負けられない。選手たちにはプレッシャーと団体の威信を背負って試合に臨んでほしいと思います」と、“その先”に大きな期待を寄せていることを隠さなかった。また、12・7日本武道館で森嶋を破って次期GHCヘビー級王座挑戦者に決定した秋山に中西をぶつけることについても「ここで中西が勝ったら、ノアさんとしても(中西の挑戦を)考えざるを得なくなるでしょう」と、完全に戦闘態勢だ。
 中西と秋山が激突するのは03年8・12静岡におけるG1クライマックス公式戦以来、5年4ヵ月ぶり。この時は秋山が野人を覚醒させた上で強引な首固めで勝利を奪っている。そして、この2人は専修大学レスリング部の先輩後輩で同部屋だった間柄。秋山が入部して合宿所入りした時に3年先輩の中西がアメリカのエロビデオを観ていたというのは有名なエピソード。かつて秋山は「新入りの僕を楽しませようと思ったんでしょうけど、中西先輩に“一緒に観るか?”って言われても、観られませんでしたよ。でも、そんな気さくないい先輩でした」と笑っていたものだ。
 さて、今回の一戦に向けての両者のコメントは以下の通り。
「同じ専修大学を卒業していながら、これだけスタイルが違うっちゅうのも珍しいんじゃないかと。まあ、気になる存在なんでちょくちょく試合は観ていますけど、5年前から随分と風貌が変わっているのにビックリですよ。まあ、団体の代表として最高の相手と戦うからには交流戦ではなくて対抗戦ですが…“新日本の中西学”というよりも、中西学として秋山準と戦いたいです」(中西)
「最初、中西さんが狙っているのはGHCでも白GHCの方だと思ったんで橋誠を行かせようと思ったんですけど、黒GHCということらしいので。黒の方のチャンピオンは佐々木健介選手が持っているので次期チャンピオンの僕が出ることにしました。(次期挑戦権を中西戦に賭けるかについては)中西さんが考えることですけど“寄こせ”と言うなら、それはそれで構いません。観てる人にとっちゃ、その方が面白いかもしれないですね。先輩後輩の間柄はずっとそういうことなんですけど、卒業して何年も経っているわけで、1レスラーとして新日本とノアの戦いだと思っています。5年前のことはそんなに憶えてないんですけど、試合のクオリティー的に高くなかったと思うので、それを踏まえて、いい試合をしたいと思います」(秋山)
 中邑&後藤vs三沢&杉浦では中邑が熱かった。後藤は「自分は他団体にあまり興味はなかったんですけど、今はワクワクしていますね。(三沢の印象は?)テレビで観るより意外とデカイんですね。中邑だけにオイシイところは持って行かせませんよ。(三沢と杉浦の)どちらを狙うというよりも、勝負にこだわります」と、三沢&杉浦を目の前にして、初めて実感が湧いてきたという感じだったが、中邑はピリピリ・ムード。
「新日本vsノアということで、容赦なく戦って新日本の凄みを見せつけたいですね。交わることのなかったノアとこういう形で戦うことで自分に大きな変化をもたらせてくれると思っています。杉浦さんに関してはノアの中でも他競技に参戦する力を持っている怖さを感じますね。用心棒的な感覚で捉えています。まあ、ノアの若い選手たちが、強い人の名前を挙げる時に必ず三沢さんの名前を挙げるので、それだったら象徴とやるのが手っ取り早いと思って社長に交渉をお願いしました。イメージとしては経験を武器に戦う選手。経験を武器にする人は誤魔化しがあったり、煙にまいたりする人が多いですけど、三沢さんは誤魔化しがなくて真っ向から勝負が出来るというイメージがあります。三沢さんは首が悪い? 知らないッスよ! リングに上がる以上は、レスラー全員が覚悟を持っているわけだから。今回、ドームに参加しなかったノアの若い選手のこの試合の後の反応が見てみたい。どう反応するか楽しみですよ、反応しなきゃおかしいと思う。これは対抗戦なんだから、新日本プロレスとして勝ちにこだわります!」と中邑の言葉はどんどん熱気を帯びていった。
 一方のノア・サイドは例によって泰然自若といった感じ。杉浦は「会社の人に“正月は暇?”って聞かれて“暇です”と答えたら“ドームに行ってくれ”ということだったので、行くことにしました。一応、ノア代表ということなので社長に迷惑かけないように頑張ります」と、人を食ったような言葉だ。
 05年5・14東京ドームにおける藤波と組んでのvs蝶野&ライガー以来の新日本出陣になる三沢も以下のように淡々と話した。
「こういう機会じゃないと出来ないので楽しみにしています。若い力に負けないように頑張ります。僕の場合は“あと、どれくらい出来るのか”っていうのがあるんで、やれる時にやろうと。一個人としての興味という部分が大きかったですね。まあ、こういう形になったんで、今後(の対抗戦)を期待すると思いますけど、試合もしていないし結果も出ていないので、今は何とも言えませんね。そういう話があれば、その都度、前向きに考えていくということで。ウチはいい選手がいっぱいいるんで、これを対抗戦と言われても困るんだけど(苦笑)、会社の看板を背負うことにはなるんで負けられない。杉浦の足を引っ張らないように頑張りますよ」
 ちなみに1・4東京ドームの全カードは①ミスティコ&田口隆祐&プリンス・デヴィットvsアベルノ&邪道&外道②獣神サンダー・ライガー&佐野巧真vs井上亘&金本浩二③IWGPジュニア・タッグ選手権=裕次郎&内藤哲也vsアレックス・シェリー&クリス・セイビン④IWGPジュニア・ヘビー級選手権=ロウ・キーvsタイガーマスク⑤長州力&蝶野正洋&カート・アングル&ケビン・ナッシュvsジャイアント・バーナード&飯塚高史&石井智宏&カール・アンダーソン⑥永田裕志vs田中将斗⑦中西学vs秋山準⑧IWGPタッグ選手権3WAYマッチ=真壁刀義&矢野通vs天山広吉&小島聡vsブラザー・レイ&ブラザー・ディーボン⑨中邑真輔&後藤洋央紀vs三沢光晴&杉浦貴⑩IWGPヘビー級選手権=武藤敬司vs棚橋弘至の10試合。
 新日本、全日本、ノア、ゼロワンMAX、アメリカTNAが揃い踏みするオールスター戦とも言える今回の東京ドームが、まずはプロレス・ファンにどう届くか!? 今後の日本プロレス界を左右する勝負の大会だ。

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