寒いが熱かった全日本・広島大会

 昨日はGAORA中継の世界最強タッグ決定リーグ戦優勝戦解説のため広島へ出張。
今年の最強タッグは混沌とした。首位を走っていたジョー・ドーリング&ゾディアックのブードゥー・タワーズは、真田&征矢との公式戦を残した段階の12月4日にゾディアックが急性腹膜炎の緊急手術という思わぬ事態になってリーグ戦をリタイア。世界タッグ王者チームの鈴木みのる&太陽ケアのGURENTAIは最終公式戦でTARU&ヘイトの場外心中作戦にはまって脱落。かくして優勝戦に勝ち進んだのは新日本のG1タッグ・リーグ戦を制した天山&小島のテンコジ、諏訪魔&近藤のスワコンだった。
 これは両チームにとって2008年の総決算。共に負傷欠場からカムバック後に方向性に迷った末に再合体したテンコジにとってはメジャー2団体のタッグ・リーグ戦を制覇して復活をアピールしたいところ。諏訪魔と近藤は共にブードゥー・マーダーズを離脱して新たな道を切り開いた1年を有終の美で締め括りたい。また、タッグ世代闘争という見方もできる組み合わせだ。ちなみに11・24後楽園における公式戦では真っ向勝負の上で近藤がラリアットで小島を完璧にフォールしている。
 さて、試合は今回も28分36秒という激闘に。詳細はGAORA中継を観ていただくとして、栄冠を勝ち取ったのはテンコジ! 会場を包む小島コール、天山コールを聞いて、改めてテンコジはファンに愛されているのだと感じた。そしてコールが起きるほどテンコジを追い込んだスワコンは来年が楽しみなコンビだとも思った。
 友情を全面に押し出して新日本&全日本のタッグ・リーグを制覇したテンコジ。クールに見れば滑稽なコンビだが、そのベタさが観ている人に活力を与えたのだから立派。観ている人を元気にするのがプロレスのひとつの大きな役目でもあるのだ。
 今回の広島大会は月曜日の開催、しかも雨という状況で、主催者発表2400人という寂しい入り。だが、何人かのファンと話をしてみると「この広島サンプラザホールはどの団体が来ても厳しいんですよ。でも、最強タッグの決勝戦を広島でナマで観られるとは思ってなかったから嬉しいですね」という喜びの声がほとんどで、試合後には「やっぱりテンコジは最高ですね! でもスワコンはこれから楽しみですよ!」と興奮気味に話しかけてくれる人もいた。
 正直、寒い会場だったが、それを上回るファンの歓声、熱気があり、心温まる大会だった。今、経費的にどの団体も地方興行が減っているが、本来は全国各地を回ってナマの迫力を提供するのが日本のプロレスの在り方だった。その意味では、今回の最強タッグ決勝の広島開催は冒険ではあったが、やって良かったと思う。2009年、プロレス熱が日本全国各地に少しずつでも伝わっていく流れが生まれたら、こんなに嬉しいことはない。
 話は変わって、今日は正午からの2008年度プロレス大賞選考委員会出席のために朝6時46分発の新幹線で帰京した。その結果と選考過程、私自身のノミネート等は明日のダイアリーでアップします!

「寒いが熱かった全日本・広島大会」への1件のフィードバック

  1. 全日本は大阪での大会を嫌っているような気がします。
    大阪は僕みたいな素人目から見ても野次など悪ノリがひどいような感じがします。
    プロレスって観客大事ですね。
    大阪のファンよ。
    しっかりしてくれ。

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