不況の時代にあってDDTは

 もう3日前の話になってしまうが、26日のDDTについて書きたいと思う。この日は新宿FACEで昼=ハードヒット、夜=DDT本隊の興行があった。昼の部は所用のために残念ながらパスさせてもらったが、夜の部は8月10日以来、久々のDDTを堪能させてもらった。
 2ヵ月以上も間を置いたDDTの風景はすっかり変わっていた。絶対王者的存在だったディック東郷が陥落して高木三四郎がKO-D無差別級&エクストリームの2冠王に。その東郷はフランチェスコ・トーゴーとなってイタリアン・フォーホースメンを復活。アントーニオ本多、ササキ&ガッパーナに、この日はPIZAみちのくも合流、伝説のユニットがパワーアップして帰ってきた。
 ポイズンとヌルヌル・ブラザーズの蛇ヌルBrosからマイケルが離脱、佐藤光留と変態団を結成するという“ならでは”の展開などがあった後はMIKAMI&タノムサクのスーサイドボーイズと大鷲&HARASHIMAのディザスターボックスがシリアスな試合をやってのけてディザスターボックスがKO-Dタッグ王座を奪取。メインでは三四郎のKO-D王座に挑戦したディーノが男色殺法を封印するシリアス・ファイトに。結局は男色殺法の応酬というオチがついたものの、観に来たお客さんを飽きさせないイベント全体の緩急の付け方は「さすがDDT!」と感心させられた。
 今後の展開としては11・16北千住のユニオンプロレス興行でユニオンのエース、石川修司が三四郎のKO-D王座に挑戦、その結果にかかわらず11・30後楽園のDDT本隊興行で三四郎と石川が組んでディザスターボックスのKO-Dタッグに挑戦する。DDTは完全に新しい流れに入った。
 今、不況の時代にあって、一番先に切り捨てられてしまうのは娯楽だ。それだけに、いかにお客さんに会場まで足を運んでもらうか、そして足を運んでもらったら、どれだけ満足させて帰ってもらうかが大事。もし、面白くなかったら次はないほど今は厳しい状況。「今日はイマイチだった…」などと言っていられないのである。1回1回の興行が大事な勝負だ。これはどの団体にも言えることである。DDTはその点、本当に細かくイベント全体の流れを練っていると思う。
 新規のファン拡大のためにDDT本隊だけでなくマッスル、ユニオン、ハードヒット、クルーザーゲーム、新北京プロレスというブランドを立ち上げた戦略も活きるはず。様々な趣向で「面白いものを提供したい!」というDDTの企業努力は光っている。

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