交流戦なのか? 対抗戦なのか?

 新日本のIWGPヘビー級が全日本の武藤に、全日本の世界ジュニアがノアの丸藤に移動。また王座の移動はなかったものの、ノア・9・27大阪では新日本の裕次郎&内藤哲也がGHCジュニア・タッグに挑戦したし、新日本10・13両国では永田がゼロワンMAXの世界ヘビー級王者・田中将斗に挑戦する。
 もはやボーダーレス…何となく大連立のようなムードが漂い始めているが、どうやら各団体の思惑には温度差がありそうだ。今週号の週プロではノアの仲田龍統括本部長が、新日本が来年1・4東京ドームをオールスター戦にしたいという意向を示しているのに対してNOという見解を示しているし、世界ジュニア王者になった丸藤は全日本の思惑に関係なく、ノア10・25日本武道館におけるKENTA戦を初防衛戦にしたいと発言した。
 私はもちろんオールスター戦は結構なことだと思うが、それは特例のお祭り。他団体同士の戦いは交流戦ではなく、あくまでも対抗戦であるべきだと考えている。交流戦は「ウチもおたくも苦しいし、協力し合いましょう」というニュアンス。そこに緊張感のある戦いが生まれるとは思えないし、他団体に助けてもらおうというのは虫がよすぎる話。もともとは商売敵なのだ。その「あそこには負けられない!」という感情がスリリングな試合を生み、団体間にピリピリしたムードが生まれるのだと思う。だからこそ、観る側も熱くなるのではないか。
 表現は悪いが、かつて新日本の様々な団体と絡みながら、相手を潰す、あるいは吸収しようというエゲツない戦略は正解だと思う。ビジネス的に合意したとしても所詮は商売敵。新日本はそれをわかっていて、最終的には物事を優位に進めていた。つまり行き着く先は戦争なのだ。
 だからノアが世界ジュニアを全日本のリング&選手ではなくノアのリング&選手でやろうとするのは正しい。他団体にベルトを持っていかれるということは、道場破りに看板を持っていかれるのと同じ。取られてしまったら、それを相手にどう使われようと文句は言えないはずだ。他団体の選手相手にベルトを賭けるなら、そのくらいの覚悟を持って臨むべきである。私が世界ジュニアを奪われた土方隆司を評価するのは、彼がそうした自覚を持って丸藤戦に臨んでいたからである。
「90年代の女子プロレスのようになりそうで…」という書き込みがあった。私も同意見だ。女子オールスター戦、対抗戦(という建前の交流戦)は盛り上がったが、その後は各団体ともに“他団体の選手が出場して当たり前”という意識がファン&プロモーターに定着して苦労した。一番大事なのは各団体が地力を持っていること。地力と勢いがあってこそ「今こそウチの力を見せつけてやる」「あそこを飲み込んでやる」という他団体との絡みであり、救ってもらおうと思って他団体に接触したら自滅してしまう。基本はあくまでも団体内での戦い。他団体との絡みは本当にスペシャルであるべきだろう。
 最後に全日本でジュニアのタッグのベルトを新設してもいいのではないかという書き込みがあったが、私は、新たなタイトルを創るよりも、世界ジュニアという全日本ジュニアの看板を取り戻すことが先決だと思う。極端な話、ベルトが戻ってこなくても文句は言えないのだから。
 
 

「交流戦なのか? 対抗戦なのか?」への4件のフィードバック

  1. 大連立といったって全日本の武藤にしろ、ゼロワンの大谷、トラディションの藤波も新日本にいた人達ばっかで何の新鮮味も感じられないです。
    そんなんだったら、全部、一つにまとめた方がいいかと思います。
    話しは脱線しますがノアを中心にしたGPWAとかいう連盟はどうなってんですかね?
    何の意味もないですね。
    新日と全日が連盟を作ってノア率いる連盟と対抗戦をやって欲しいですね。

  2. 見たいカードもあるけど、安易に他団体に上がって欲しくないです。団体内が充実してこその対他団体だと思うんですが…今はいいけど、特に新日本なんかはこの先、大丈夫なのか?と思ってしまいます。それからノアで世界ジュニア戦が決まりましたが、KENTA選手はベルトには全く興味がない発言してました。だったらノンタイトルマッチでやって欲しい。ベルトに興味がないタイトルマッチって小佐野さんどう思われますか?ノア内の世界ジュニアのベルトに思い入れのある選手が名乗りを出て欲しかったです。

  3. タッグに階級別のベルトは必要ないのでは?
    アメリカにもメキシコにも軽量級のタッグタイトルはないですよね(私が知らないだけで存在はするのかもしれませんが)。
    チームワークで体重差を克服するのがタッグの面白さだと思うのですが。

  4. プロレスEXPOのカードを見てがっかりしました。
    あんなカードで客が呼べるのか怪しいですね。

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