諏訪魔が涙の先に見出したものは…

 今日はいよいよ横浜文化体育館で諏訪魔とグレート・ムタの三冠戦。私は諏訪魔が苦しみ抜いた2週間を踏まえて、どんな試合を見せてくれるか、どんな答えを出してくれるか期待している。
 雷陣失神→相手を攻撃するのに躊躇→プロレスラー廃業、三冠返上を示唆→武藤社長に休業願を提出するも却下される→9・20博多に現れた雷陣に活を入れられる→ようやく前向きになるというこれまでの流れは、まるでスポ根ドラマのようだが、これはリアルなドラマ。
 9・20博多。私は現場にいたわけではないが、サムライTVで映像を見せてもらった。控室で雷陣と並んだ諏訪魔は目に涙を溜めながらも堪えていた。だが、雷陣が去った後に「戻ってきて良かった」と呟いて顔を右手で押さえると、我慢していた涙がドッと溢れ出て、嗚咽した。そこに真の諏訪魔の姿があった。どれだけの想いを抱えて試合に出場していたのか、その心中は推して知るべしである。
 諏訪魔は現在、三冠王者。全日本の頂点に立っている以上は「まだキャリア4年未満」という言い訳は通用しない。本人もそれを自覚しているから、ベルトを獲得した4月からの5ヵ月間で、他のレスラーの何年分もの経験をし、苦しみを味わってきた。
 今日、諏訪魔は雷陣明という盟友が見守る中で、ありったけの想いをリングで表現する。私はそれをテレビ実況席から見守る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です