60億分の1の男

 ちょっと話題は古くなるが、22日の月曜日からサムライTV『S-ARENA』のスタジオがお引越し。それまでの麻布十番のスタジオは狭くて、それこそタイガー・ジェット・シンが暴れようものならパニック状態に陥っていたが、新しい新橋のスタジオは広い! シンさん、またゲストで来る機会があったら思いっきり暴れてくださいと言いたくなるぐらい広い。そして、照明やら何やらオシャレ。ホテルのラウンジのような雰囲気で、ついついワインかカクテルでも飲みながら喋りたくなってしまう感じなのだ。
 ちょっとワクワクした気持ちで新スタジオへ行くと「ああ、小佐野さん、急な話なんですけどエミリヤーエンコ・ヒョードルが今日のゲストなので」とスタッフ。急に聞かされても心の準備が…。
 で、ヒョードルがスタジオに入って来たのは放送5分前。打ち合わせをする時間がなかったが、ヒョードルは冷静沈着。常に笑みをたたえ、物腰も柔らかく、まったく慌てることがない。それは放送がスタートしてからも変わらなかった。さすが“60億分の1の男”…まったく心が乱れないのだ。
 でも、世界の頂点に立つプレッシャーは凄いだろうし、人は上を目指している時には頑張れるものだが、トップに立ってそれをキープするのは並大抵じゃないはず。「どうやって気分転換しているのですか?」と聞いたら「神のご加護と日々の鍛練」という言葉が返ってきた。そうか、彼は気分転換の必要がないのか。考えてみれば、常に平常心、不動心。きっと試合においても心が波立つことなく、平穏な心のまま、相手を倒してしまうのだろう。これじゃあ、誰も勝てない。まるで仙人のような人だ。
 あと気づいたのが、耳がわいていないこと。柔道、サンボをやりながらカリフラワーになっていないのだ。これって一体…。
 世界最強の男は不思議なオーラを持っていた。別に威圧感を漂わすわけでもないし、むしろ温厚。それでいて、何か触れられないムードを持っているのだ。47歳になってもバタバタしている私は自分自身を振り返った時に、31歳にしてブレない強靭な精神を持つヒョードルに秒殺されてしまったような気分に陥ったのであった。

「60億分の1の男」への1件のフィードバック

  1. 全く違う話しですみませんがノアの中継が関西では本日で終了になりました。
    関西での不人気を考えれば仕方ないのかもしれませんが残念です。
    これでワープロだけになりました。

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