自分への挑戦に勝った健介

 森嶋猛に佐々木健介が挑戦したGHCヘビー級選手権は、文字通りヘビー級の大勝負だったと思う。共に駆け引きなしに真っ向から肉体をぶつけ合う戦い。最後は健介が森嶋をねじ伏せるような形で勝利、史上初のIWGP、三冠、GHCの3大メジャー制覇をやってのけたが、若き王者・森嶋が最後まで“怪物王者”としての姿勢を貫いていたことを評価したい。最後、健介のラリアットの乱れ打ちを無防備なほど受けまくったが、ディフェンスせずに体をさらしたのは森嶋のプライドだろう。わずか5ヵ月の短期政権だったものの、課題も見つかっただろうし、王者の経験は今後の大きな財産になったはずだ。
 さて、今回の健介の勝利は“怪物経験”の差でもあったと思う。かつて健介はパワー・ウォリアーという怪物を確立した。ヘビー級としては小さい方なのにスコット・ノートン、ヘラクレス・ヘルナンデスらのスーパーヘビー級と真っ向から渡り合っていたのである。
「パワー・ウォリアーっていのは体的にキツイですよ。やっぱり当たる相手がデカいですからね。以前の俺だったら、いくらでも受け身が取れるけど、パワー・ウォリアーだっていう意識があるから“倒れられない!”って意地張っちゃう。たかがタックルでも全力のぶつかり合いは体にこたえるんですよ。試合時間を短くするのも大変なんだよ。マラソンの距離をダッシュするようなもの。普通はペース配分してやるのが、いきなりダーッっていく試合ばかりだから、すんごいキツイ」とはパワー時代の健介の言葉だ。
 ただし、健介がパワー・ウォリアーでやっていたのは14年も前のこと。今回のGHC戦は健介にとって、森嶋への挑戦であると同時に、42歳になった自分への挑戦だったはずだ。そして身長差10センチ、体重差30キロ以上というハンディに勝った。
「ノア色に染まって戦っていくのも楽しいね。それで勝っていく」と今後について語った健介。ノアのチャンピオンの重責を担いつつ、“強い親父”として健介オフィスを守り、発展させていかなければならない。佐々木健介の険しき新章がスタートした!

「自分への挑戦に勝った健介」への2件のフィードバック

  1. 森嶋はこれからもっと強くなるとおもいます。
    ジミー鈴木がブログを復活させましたが、ノアの事をまなり書いてあります。どこまで本当なのでしょうか?ブログを見なきゃいいんだけど、あまりにも悪意のみが見えるブログです。 同じマスコミ業界人として小佐野さんはどう思いますか?

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