全日本での中邑真輔&後藤洋央紀

 昨日の後楽園ホールにおける全日本プロレス『SUMMER IMPACT2008』開幕戦は8・31両国決戦の前哨戦。大一番を10日後に控えて、どの試合も熱がこもっていた。
 テレビの解説者の立場からすると、最も興味深かったのが武藤敬司&雷陣明VS中邑真輔&後藤洋央紀だ。中邑と後藤は全日本初登場。この2人の試合を喋るのはもちろん、リングサイドからじっくり観るのも初めてのことだった。
 4・27大阪で武藤にIWGP王座を奪われた中邑は難しいポジション。それ以来の武藤との対戦だけに心に期するものがあるはずだが、両国の挑戦者は後藤。ということは後藤をバックアップするのが役目になる。果たして中邑はどういうファイトに出るのか注目していわけだが、これが見事だった。全日本勢の攻撃を受けつつ、いいタイミングで後藤につなぐ。また、受けっ放しではなく、精一杯の攻撃を仕掛けてくる雷陣を巧みにコントロールし、武藤との対戦では低空ドロップキック→ドラゴン・スクリュー→シャイニング・ウィザード→足4の字固めの武藤の得意のパターンを引き出して、それを後藤に見せた上で変幻自在の腕十字で逆襲。最後もランドスライドで雷陣からフォールを奪い、後藤に貢献しながら、きっちりと中邑真輔を見せつけた。
 一方の後藤は1・4東京ドームでグレート・ムタの掌に乗せられて完敗を喫した苦い過去があるが「ムタと武藤は別人。今日が武藤との初対決です!」と、G1覇者のプライドと新日本の看板を背負って気迫のリングイン。私が注目しているのは後藤が持っている独特のリズムと間だ。明らかに他の選手とは違う。ルックスもファイト・スタイルも全然違うが、私は後藤のリズムと間にサムソン冬木を思い出してしまうのである。この後藤のリズム&間と、同じく独特の武藤のリズム&間が絡んだらどんな試合になるのだろうか? どちらが自分のフィールドに引きずり込めるかがポイントになるだろう。ちなみに昨日は挨拶代りに武藤がシャイニング・ウィザードを連発、後藤は昇天を決めた。
 夏以降の全日本と新日本の流れは予測がつかないが、全日本のテレビ解説者の立場としては中邑&後藤が暮れの最強タッグに出場してくれたらいいなあと思った次第だ。

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