もうひとつのUWF史

 今日、8月20日はGスピリッツ第8号の発売日。今号で私が担当したのは『もうひとつのUWF史』だ。
 第1次UWFは理想のプロレスを求めた同志たちによって創られた団体ではない。当時の日本プロレス界の“大人の事情”によって産み落とされた団体である。そして“大人の事情”に翻弄された選手たちが、自分たちの意思を持って突き進むことを決意したことでUスタイルが生まれたのだ。
 今回のUWF史は敢えて“大人の事情”にスポットを当ててみた。馬場と猪木の水面下での蜜月、83年夏に起こった新日本のクーデター騒動など、様々な要素がUWFには絡んでくる。もし、UWFが当初の構想通りに動いていたら、日本プロレス界はかなり違った歴史を歩んだだろう。
 今回の特集にあたり、私は猪木の片腕として手腕を振るい、UWF設立に動いた新間寿氏、クーデター騒動の首謀者のひとりであり、新日本プロレスの営業部長からのちにジャパン・プロレス社長になった大塚直樹氏を取材した。20年以上も経過した今だからこそ明かしてくれた話も多々ある。改めて思い知らされたのはアントニオ猪木、ジャイアント馬場の凄さ、当時のプロレス関係者のバイタリティ。その凄まじいばかりのエネルギーが激動の時代を創ったのだと思う。誌面を通して、それを感じていただければ幸いだ。

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