この2人ならではの戦いを!

「凄いチャンピオンだ。凄いレスラーだ。それを思ったね。あんな一発一発の破壊力があるレスラーはそうそういない。それを体感できて嬉しいし、タイトルマッチが楽しみです。さらにスイッチが入りました」
 7・18日本武道館で森嶋猛のGHC王座に挑戦する力皇が昨日のタッグ前哨戦後に声を弾ませた。
 そう、この2人にとっては「2人でノアの頂点のタイトルマッチをやる」ということに意義がある。なぜなら、一緒になって上の世代の壁をぶち破ろうと切磋琢磨してきた仲なのだ。
 この2人が何とか上に行こうと合体したのは01年4月。森嶋はキャリア3年、力皇はキャリア1年足らずの時だ。2人のコンビは当初、下剋上コンビと呼ばれ、それがW猛になり、コンビ結成半年後の01年9月にはWILDⅡになった。しかし結果はなかなか出なかった。順風満帆にきたような印象があるが、02年2月にノーフィアーからGHCタッグ王座を獲るまでの道のりは険しかった。
 その後、リードしたのは力皇。森嶋が膝の故障で長期欠場している間にシングル・プレイヤーとして頭角を現した力皇は05年3月、キャリア5年弱にして絶対王者と呼ばれた小橋を撃破してGHCヘビー級王者に。ノアにおいて、最初に時代に風穴を開けたのは力皇なのだ。
 そして今年3月、今度は力皇が長期欠場している間にROH世界王者となって実力を蓄えてきた森嶋が三沢光晴を攻略してGHCヘビー級王者に。紆余曲折の末、ノア旗揚げ8年にして森嶋と力皇は頂点で相まみえるのである。
「森嶋さんとは合宿所で一緒に生活し、一緒に組んで上を目指してきたわけだから、それが遂に日本武道館のメインでタイトルマッチができるっていうんでいろいろな想いはありますよ。でも、感傷に浸るのは試合が終わってから。最高の試合、最高の結果が出せるように集中していくだけです」(力皇)
 昨日の前哨戦では、そんなに当たる機会が多いわけではなかったが、タックル合戦、ラリアット合戦はスーパーヘビー級のド迫力。とても他の日本人レスラーにはできない戦いがあった。きっとセオリーなど度外視した2人ならではの試合ができるはず。武道館当日はそれに期待している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です