大仁田ワールド

 昨日は有明コロシアムの『戦極』ではなく、新木場のLOCK UPへ。そう、大仁田厚の復帰戦だ。
復帰は今回が5度目。12日に『S-ARENA』で久々に会った時にはダイエットして77キロだと言っていた。果たして、それでプロレスが出来るのだろうか? だが大仁田は見事にやってのけた。実際に出した技はDDO(デンジャラス・ドライバー・オーニタ)ぐらいだが、対戦相手も観客も掌に乗せて、大仁田ワールドを創ったのだ。
 全日本の後輩・越中と組んで、金村&折原と対戦。金村の大仁田嫌いは有名だし、この新木場はかつてのアパッチプロレス軍の本拠地であり、あのセクハラ騒動から初めての金村登場に多くの観客は歓声を送り、大仁田にはブーイングを浴びせた。だが、これは大仁田にとって想定内だったろう。ファンを煽り、熱くなる金村を煽り…気付いてみれば「もう、大仁田なんか見たくないんだよ!」と吐き捨てていたファンが、大仁田にマジになってブーイングを浴びせている。大仁田ワールドに引きずり込まれているのだ。
 そして金村は、大仁田に食らわすことができなかった。一瞬でもいいから大仁田がたじろぐような場面を密かに期待していたのだが、完全に大仁田の掌の上に乗せられ、そこから一歩も出ることができなかったのである。最後は大仁田がイス攻撃からの毒霧で反則負けとなったが、実際は大仁田の完勝と言っていい。
「ファンに媚びるつもりはねぇ! リングに上がったら、そのレスラーのリングじゃ! 長州! 今度、俺と組まなかったら、縁切りじゃ!」(大仁田)
 長州はそんな大仁田の場の空気、観客の感情をキャッチして転がす感性を認めている。この2人の合体はどんな化学反応を起こすか!? こういう形で大仁田に触れたということは、長州にとって過去の名声を白紙にしかねないリスクを伴った勝負ということになる。

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