石の上にも3年

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 昨日は蝶野プロデュース『PREMIUM』を休憩前の3試合まで観て、サムライTV『S-ARENA』の収録へ。第1試合の石井&本間VS高岩&崔は、石井と高岩がド迫力の真っ向肉体勝負。いつもはブーイングを浴びる本間がイスを使っても歓声を受け、ラリアット、ダイビング・ボディプレスを繰り出すと大歓声になるというのも何だか新鮮だった。
 第2試合ではスーパー・ストロング・マシン&ヒロ斎藤が邪道&外道相手に久しぶりのタッグ結成。マシン軍団、カルガリー・ハリケーンズ、ブロンド・アウトローズ、レイジング・スタッフと、常に行動を共にしているようでいて、ヒロは狼軍団、NWO、T2000を渡り歩いてきたから、10年近く組んでいなかったのだ。かつてジャパン・プロレスを担当していた私としては、コスチュームが背番号入りのリキ・プロダクション(現在のリキプロとは別)の時の物だったのが懐かしかったし、レフェリーの保永も結託してレイジング・スタッフが一夜限りの復活を果たしたのも良かった。これで後藤達俊がいれば…。
 第3試合は長州&越中&AKIRAのレジェンドと田中&大森&長井のゼロワンMAX&ドラディション連合軍が予想以上に激しくやり合った。田中将斗がラリアットで長州を吹っ飛ばせば、長州は雪崩式ブレーンバスターと一歩も退かない。試合後の田中の「俺らに対する“昔の名前で出ていますじゃない!っていう意地を感じた」というコメントは、長州を体感しての素直な感想だったと思う。
 さて、『S-ARENA』には5・22後楽園で自身がプロデュースする『息吹』の3周年を迎える吉田万里子と愛弟子の松本浩代が出演。今、現役を続けながらも後進の育成に情熱を傾けている吉田は、男子の試合にも顔を出す。そんな関係で女子プロレスラーの中では話をする機会も多い。
 実は私は1回も『息吹』の興行に行ったことがないから、ちょっと心苦しいのだが、それでも『息吹』というものにずっと注目していた。というのも、普通は自主興行をやるとなったらビッグネームを揃えるものだが、吉田は目先の利益ではなく、若い選手中心のものにしたからだ。
「女子プロも団体がなくなったりして、若い選手たちが活躍できる場、チャンスがなくなってしまったんですよ。だから私はみんなにチャンスをあげたいと。そのチャンスを掴めるかどうかは、あとは本人次第ですから」と吉田。そういえば昔、亡くなった冬木弘道さんが「若い選手を育てるには、とりあえず1回は誰にでもチャンスをやらないと。それで駄目だったら仕方ないってだけで、機会は等しくあげないとね」と言っていたことがある。本当にその通りだと思う。
 一緒に出演した松本浩代はキャリア2年に満たないのに、ちゃんとプロレスラーとしての自我を持ち、考え、主張ができる。もちろん、試合もとても新人とは思えない。「ああ、吉田が育てた選手なんだな」という印象だ。
 石の上にも3年…5・25後楽園では、これまでコツコツ積み上げてきたものの集大成が見られるに違いない。

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